直木賞受賞作家・石田衣良さんの小学生時代「読書体験が考え方や生き方まで変えた!」

目次

    ベストセラー小説『池袋ウエストゲートパーク』シリーズや、直木賞受賞作『4TEEN』など、揺れ動く少年たちの瑞々しい物語を綴る小説家の石田衣良さん。

    小学館の学習雑誌『小学一年生』サイトで掲載されている石田さんのインタビューには、小説家を志すきっかけになったエピソードや、デジタルやネットに囲まれた現代社会で生きる子どもたちへのメッセージなどが紹介されています。

    石田さんの小学校時代のエピソードをもとに、今の子育てにも役立つポイントをまとめてみました。

    ■本の中にはたくさんの世界・考え方がある

    小学校時代の石田さんは、とても読書好きな少年だったそう。本の楽しさに目覚めたのは、小学2年生の7歳の時。以降は図書館に通い詰め、SFや冒険物など、さまざまなジャンルの作品を読み漁りました。

    読書を通じて知ったことは、「本の世界では、1冊のなかで良いことも悪いことも起こる。登場人物の立場や心境で同じ物事も違った側面で見えることもある」ということ。読書のおかげで石田さんは、「物事には両面がある」という考えから、ひとつの考えに固執せず、別の角度から物事を見たり考えたりするようになりました。

    インターネットの普及で、無数の情報が簡単に手に入れられるようになった今だからこそ、「その情報が本当に正しいのか?」という、疑って考える習慣はとても大切ですね。

    ■色々な角度から「自分の頭で考える」

    インタビューの中で石田さんは、小学生の子どもたちとその保護者に向けて、これからの時代に役立つアドバイスを授けてくれました。

    それは、「子ども自身が興味を持ったことをとことん調べて、コツコツ学び続ける」こと。

    興味の先は勉強でなくてもオーケー。スポーツや昆虫、食べ物でも、子どもが本当に興味をもてるものを学ばせる。すると、「自分で考え、いろんな方向から考えてみて、問題を掘り起こしたり、質問を考えたりするようになります。そうすれば、大人が言うことや決めたことが、全部正しいなんて、思わなくなります」と、石田さん。

    これからはAI(人工知能)がどんどん人間にとって変わっていくと言われていますが、人間がAIに対抗するためには、「自分で疑問をもって考える」ことが必要だと石田さんは語っています。

    2020年に向けて大きな教育改革が行われ始めた今、今後はどんな方向へ子どもを学ばせていけばよいのか、迷っている方も多いと思います。子どもたちが自分で学び、疑って考える力を身に着けていれば、教育の変化にも幅広く対応することが可能です。

    勉強や成績だけにこだわらず、子どもが本当に夢中になれるものを見つけ、自由に学ばせる環境を作ってあげることも、親の役目といえそうです。

    (ライター/相川いずみ)

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