「子育て支援」って最近よく聞くけれど、どんな種類があるの? ホントに子育ての役に立つの?そんなあなたへ……
今、「子育て支援施設」がアツいんです! あなたの子育てを助けててくれる「子育て支援」について、専門家の内藤知美先生にお話を伺いました。
目次
いつから?子育て支援施設は全国にどんどん増えている!
今、全国各地で子育て支援施設が増えています。きっかけは、2015年にスタートした「子ども・子育て支援新制度」。関連する3つの法律※により、すべての子育て家庭に対してさまざまな形で支援していくことが大切だと定められ、国や自治体は子育て支援に一層力を入れることになったのです。
どんな立派な人だって、子育てはひとりではできないもの。悩みを解消しながら楽しく子育てできるよう、地域の子育て支援をどんどん活用していきましょう!
子育て支援センタ―や児童館、目的に合う施設はどれ?
児童館や子育て広場、支援センター……いろいろな子育て支援施設があって、どう選べばいいの? 行ってみて合わなかったらどうする? うちの近所にどんな施設があるの? そんな疑問にお答えします!
子育て支援施設は、目的によって使い分けて
支援施設にはさまざまなタイプがあります。選ぶ際のポイントは、施設の種類ではなく自分の「目的」で選ぶこと。
「一日中遊びたいから大型児童館」「気分転換に少し遊びたいから子育てひろば」「公園に来たけど風が強いから屋内でお弁当を食べられるところ」など、その日の目的に合わせて使い分けましょう。
チェックリスト
□ イベントや講座はあるか
□ 施設内で食事ができるか
□ 外遊びができる園庭などがあるか
ルールが厳しいところもあれば緩いところもあるなど、施設によってさまざま。「ここは合わないな」と思ったら、切り替えて別の施設を訪ねてみましょう。
子育て支援施設はどうやって探すの?
市区町村の広報誌や町の掲示板は情報の宝庫!
市区町村が定期的に発行している広報誌を見たことはありますか? 地域の子育て支援に関する情報がたっぷり掲載されています。
また、町内会やマンションの掲示板にもリアルタイム情報が掲示されているので、たまに立ち止まって見てみるといいでしょう。
チェックリスト
□ ポストインされている広報誌をチェック
□ 町内会やマンションの掲示板を見る
一番の情報源はやはりインターネット。ほとんどの市町村のホームページに、子育て支援施設の一覧が掲載されています。各子育て支援施設内のお知らせコーナーにも地域の子育て情報が集まっていますよ。
子育て支援施設は、誰でも利用できるの?
基本的にOK。事前に調べていくと安心
ほとんどの施設はお住まいの地域に限らず利用できますが、「在住・在勤者のみ」と限定された施設も。利用料がかかる施設もあるので、事前にホームページなどで調べていくといいでしょう。
チェックリスト
□ 閉館時間、対象者、利用料の有無などを事前に調べる
自治体が運営している施設もあれば、民間やNPO、大学が運営している施設もあります。利用条件や運営方針などを事前に調べておけば安心ですね。
子育て支援施設をとことん活用しよう!
子育て支援施設ではどんなことができるのでしょうか。
あなたの子育てがもっと楽しくなるように……具体的な活用方法を、子育てママ・パパのニーズに合わせて、目的別にまとめてみました。
目的1 子供の成長のために
同年齢・異年齢・新しいおもちゃ……すべてが成長につながる
同年齢の子供同士が触れ合ったり、異年齢の子供から刺激を受けたりする機会になります。家にはないおもちゃで遊ぶことや、広い場所で体を動かすことも、成長につながります。
目的2 ママ。パパ友をつくりたい
同じ年ごろの子供を持つママ・パパとの出会いの場
同じ年ごろの子供を持つママ・パパ友をつくるには、定期的に開催される「親子クラス」などに参加するのがオススメ。何度も顔を合わせるうちに、気の合うママやパパに出会えるでしょう。
目的3 イベントや講座に参加する
親子一緒に楽しい時間が過ごせる
リトミックや読み聞かせ、離乳食や育児講座などの催しは、さまざまな遊びや体験が手軽にできるチャンス。親子一緒に楽しい時間を過ごすだけでなく、育児のスキルアップにもつながります。
目的4 育児相談
職員になんでも気軽に相談できる
子育て支援施設には、職員が必ず常駐しています。「食が細い」「他の子のものを取る」など、日ごろ気になっている悩みを、いつでも気軽に相談することができます。
教えていただいたのは
内藤知美先生
田園調布学園大学子ども未来学部教授。子どもが幸福な生活を送ることができるための保育の方法や環境について研究している。
イラスト/いとうゆみ 取材・文/洪 愛舜 構成/童夢 ベビーブック 2018年7月号