2024年の海の日はいつ?
「海の日」とは、7月にある国民の祝日です。2024年の海の日は、7月15日(月祝)になります。
「海の日」は、ハッピーマンデー制度で毎年「7月の第3月曜日」と定められています。2023年以降の海の日は以下になっています。
2024年:7月15日(月曜日)←今ココ
2025年:7月21日(月曜日)
2026年:7月20日(月曜日)
2027年:7月19日(月曜日)
2028年:7月17日(月曜日)
2029年:7月16日(月曜日)
海の日とは?どんな祝日?
では、そもそも「海の日」とはどんな祝日なのでしょうか? この祝日の意味や、海の日がいつから始まったのかについても調べてみましょう。
海の日の意味
元日や憲法記念日など世界の国々に共通する祝日もいくつかありますが、「海の日」という祝日があるのは日本だけなのだとか。日本は海に囲まれた島国であり、身近に海があることで反映してきた歴史があります。そのため「国民の祝日に関する法律」で「海の日」の意味については「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」と記されています。
昔から日本では、魚や貝、海藻など海の恵を食料として得るほか、海を通して世界の国々から荷物を受け取ったり送ったりしてきました。そのように海は日本の暮らしにとって欠かせない存在です。そのため簡単に言えば、「海の日」は海に対して感謝をする日のこと。子どもたちには、そんな風にやさしく説明すると良いでしょう。
始まりはいつ?日付が変わった理由とは
「海の日」が国民の祝日として施行されたのは、1996年のこと。このときは7月20日が「海の日」として決められていました。しかし2003年に祝日法が改正となり、一部の祝日を月曜日に移動させて、土曜日、日曜日とあわせて3連休とする「ハッピーマンデー制度」が始まりました。これに伴い、2003年から「海の日」は「7月第3月曜日」となったのです。また7月1日から7月31日までの1カ月間は、「海の月間」となっています。
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海の日の由来
次に「海の日」ができた由来について見てみましょう。海の日の由来は、明治時代までさかのぼることとなります。
明治天皇が初航海から寄港した日
もともと「海の日」に定められた日付は、7月20日でした。この日が「海の日」に決められたのは、7月20日が「海の記念日」だったことと関係あります。この日は、明治天皇が1876年(明治9年)に初めて、「明治丸」と呼ばれる船に乗って東北地方を巡幸し、横浜に寄港した日。明治天皇が船での旅を無事に終えたことで、船の安全性が証明され、日本での船旅や海運が盛んになるきっかけとなりました。
まさに海に囲まれた日本の新しい幕開けにふさわしい日だったことから、7月20日は長い間「海の記念日」と呼ばれてきた経緯があります。そのため、この「海の記念日」が「海の日」の祝日になったのです。「海の日」は、海に囲まれた日本ならではの祝日のひとつと言えます。
7月第3月曜日を海の日とするハッピーマンデー制度のメリット・デメリット
2003年から「海の日」は、ハッピーマンデー制度で「7月第3月曜日」に制定されました。しかし「海の日」に限っては、ハッピーマンデー制度の対象とはせず7月20日に固定しようという意見もあります。そこで「海の日」を「7月第3月曜日」にした場合のメリットとデメリットについて、考えてみましょう。
メリット
ハッピーマンデー制度が始まり、土曜日と日曜日とあわせて3連休が増えたことで、旅行や外出する機会が増えていることは確か。ハッピーマンデー制度に関するアンケート調査などでも、好意的に受け入れている人が多くいます。特に海の日を含めて3連休になれば夏休みも近いため、夏の旅行などにも利用しやすいというメリットがあり、経済効果も大きいと考えられます。
デメリット
ハッピーマンデーで「海の日」が毎年移動することについては、祝日の意味が見失われやすいことがあるかもしれません。なぜその日が祝日なのか、子どもに説明する機会も少なくなってしまうことも考えられます。
7月20日に海の日を固定するメリット・デメリット
一方で、以前のようにハッピーマンデー制度が導入されず、「海の日」は毎年7月20日に固定されていたら、どんなメリットとデメリットがあるでしょうか?
メリット
一般の人にはあまり知られていませんが、7月20日が「海の記念日」というのは海事関係者ではよく知られています。そのため「海の日」が7月20日に固定されれば、海の日の意味や由来に対する一般の人の意識も高くなると期待できます。
デメリット
海の日が7月20日に固定されていると、7月にはこの祝日しかなく、連休にはならない可能性もあります。その場合、旅行などを促進することは難しくなります。
海の日に行われるイベント
ここからは、海の日に行われる各地のイベントをご紹介します。
海の日プロジェクト in 青海
海と日本人の絆を想い、次世代を担う子どもたちに海の恵みを引き継ぐ機会として「海の日プロジェクト」を開催します。海上保安庁の測量船「光洋」と自動車船の見学、海や船にまつわる楽しいブース出展、クルーズ抽選会などの催しがあります。また11時に海上保安庁音楽隊、14時に海上自衛隊東京音楽隊がステージに登場!「海の日」の特別な演奏を間近で楽しみましょう。
日程:2024年7月15日(月・祝) 10時~17時
会場:東京国際クルーズターミナル
第20回明治丸シンポジウム
東京海洋大学では、海の日の由来となった「明治丸」のシンポジウムが開催されます。
・「明治丸の150年 —艤装の変遷と保存工事— 」
・「明治丸の活躍の軌跡 —御巡幸、小笠原調査、海の日の制定、船員教育— 」
・「明治丸が拓いた海の将来 —船員教育、ブルーカーボンとリソース— 」
が題目です。また同時に、明治丸にまつわる特別展示も開催される予定です。
日程:2024年7月15日(月・祝)13:00〜15:00
会場:東京海洋大学越中島会館講堂
第78回 海の日名古屋みなと祭
海の日名古屋みなと祭協賛会が開催するお祭り「海の日名古屋みなと祭」。このお祭りでは、名古屋市指定無形民俗文化財である筏師による「筏師一本乗り大会」、神楽揃えや和太鼓などのステージ、海洋少年団や愛知県警察音楽隊などによるパレード、花火大会などが催されます。
日程:2024年7月15日(月・祝)
会場:名古屋港ガーデンふ頭一帯
「世界海の日」とは
「世界海の日」とは、海を讚え、海洋の恵みを賛美しながら、海本来の価値に感謝をする重要な機会として定められています。
1992年の環境と開発に関する国際連合会議(通称:リオサミット)で初めて提唱、2008年に国連総会で公式に採択され、毎年6月8日が「世界海の日」と制定されました。
「世界海の日」は「世界海洋デー」とも言われ、毎年テーマに沿った様々なイベントや活動が世界中で行われます。例えば、ビーチクリーニング(海岸清掃)や芸術と音楽の祭典、研究発表などがあります。
2024年に掲げられたテーマは「Awaken New Depths(新たな深海を目覚めさせよう)」です。海は人類と地球上のすべての生命を支えています。しかし私たちは海に全面的に依存しているにもかかわらず、これまで海を探索したのはわずか10%程度。海の広大さに比べれば、海について私たちが知っていることはほんの少しなのです。
2024年のイベントを記念して、国連は意思決定者、科学者、民間部門の幹部、市民社会の代表者、先住民コミュニティ、著名人、若者の活動家と力を合わせ、地球が見た目以上に大きな存在であることを強調し、最終的に海洋を最優先にすることを目指しています。
United Nations World Oceans Day 2024
「海の日」は家族で楽しもう!
「海の日」は、海洋の生態系や資源の重要性を人々に伝え、海洋保全の意識を高めるための重要な機会でもあります。また、「海の日」は7月に3連休をもたらしてくれる国民の休日でもあります。「海の日」は、家族と一緒に海への関心を深めてみてはいかがでしょうか?
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文・構成/HugKum編集部