『ドラえもん』から『人体のサバイバル!』まで。夏休み映画11選【親子で観たい映画】

Ⓒ藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

 

コロナ禍でたくさんの映画が公開延期になりましたが、緊急事態宣言が明けてから順次公開日が決定していき、7月に入りようやく夏休み映画が出揃ったようです。

国民的アニメの長編劇場版第40作目となる『映画ドラえもん のび太の新恐竜』や、人気科学漫画の劇場用アニメ『人体のサバイバル!』、令和に復活した「ロボコン」映画『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン‼の巻』など、バラエティーにあふれるラインナップとなっています。

家族で映画館へ行くというごく当たり前の日常が難しくなったコロナ禍ですが、現在はどの映画館でも、新型コロナウイルス感染予防を徹底しているようです。

たとえばTOHOシネマズや、ユナイテッドシネマなど、感染予防対策のオリジナル動画などを流している大手シネコンチェーンも多いです。もともと映画館は、換気においては厳しい法令の下で作られていますが、観客が安心して訪れられるようにと、より一層気を配っています。

もちろん観に行く側も手洗いやマスク着用など、新たな観賞マナーを守らなければいけません。夏休みが始まるころには、今よりも良い状態になっていることを心から祈りつつ、ママやパパ、ファミリーにおすすめしたい夏休み映画11本をまとめてみました。

親は涙腺崩壊!山田孝之が初のシングルファーザー役

©2020映画『ステップ』製作委員会

 

俳優としてだけではなく近年はプロデューサーとしての手腕も発揮している山田孝之。Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」でのハイテンションの演技も好評を博しましたが、7月17日(金)に公開される最新主演映画『ステップ』では、キャリア初のシングルファーザー役を好演しています。

原作は重松清の同名小説。山田さんが演じるのは、結婚3年目、30歳という若さで妻に先立たれた武田健一役です。シングルファーザーとなった健一は、気持ちを切り替え、保育園児の娘、美紀と共に再出発します。とはいえ、仕事と慣れない育児の両立に四苦八苦。そんな健一親子の成長を10年にわたってとても丁寧に追っていきます。

©2020映画『ステップ』製作委員会

 

ワンオペ育児に奮闘する健一。そして少しずつ成長していく美紀との絆は、同じ子どもを持つ親なら、涙なしでは観られません。美紀役については2歳時を中野翠咲が、6〜8歳時を白鳥玉季が、9〜12歳時を田中里念がそれぞれ演じているので、きっとママたちは子どもの成長を見守るような目線で、感情移入しっぱなしになるのではないかと。

また、実際に一児の父親であり、普段の子育ては妻に任せきりだという山田さんですが、本作に出演したことで、妻への感謝の思いがあふれ出したとか。ある意味、パパにも観てほしい1作でもあります。

『ステップ』は7月17日(金)より全国公開
監督・脚本・編集:飯塚健 原作:重松清「ステップ」(中公文庫)
出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余 貴美子、國村隼…ほか
公式HP:www.step-movie.jp

今度のお宝は10兆円!?億万長者の資産金を狙う

©2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会

 

おまたせしました。長澤まさみ、東出昌大、小日向文世ら共演のフジテレビ月9ドラマの劇場版第2弾『コンフィデンスマンJP プリンセス編』は、7月23日(金)の公開となりました。ご存知、欲望にまみれた腹黒の人間から、大金を巻き上げてきた3人組の信用詐欺師“コンフィデンスマン”ですが、今回狙うのは、10兆円とも言われている大富豪、レイモンド・フウ家の遺産です。

遺産目当てで顔を揃えたのは、フウ家の長女ブリジット(ビビアン・スー)、長男クリストファー(古川雄大)、次男アンドリュー(白濱亜嵐)の3姉弟。ところが、執事のトニー(柴田恭兵)が発表した相続人は、隠し子“ミシェル・フウ”でした。

©2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会

 

そこから「我こそはミシェル」と世界中から偽物のミシェルがやってくるなか、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、実に大胆なコンゲームを仕掛けていきます。

今回もオールスターキャストと言っても過言ではない豪華キャストが集結。ディープなキャラクターたちが織りなす予測不能なアンサンブル劇が痛快です。

シリーズの脚本を手掛けているのは、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズやドラマ「リーガルハイ」などで知られる古沢良太ですが、毎回違ったアプローチを試みた内容になっていて、とにかくスキルがキレキレ。今回は“家族”がテーマになった物語ですが、ひねりにひねったトルネード級のストーリーテリングに大興奮、間違いなし。「本物も偽物ない。信じればそれが真実」という意味深なコピーの深さに驚嘆し、感動の渦に包まれます。

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』は、7月23日(金)より全国公開
監督:田中亮 脚本:古沢良太健 出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也/小日向文世、織田梨沙、関水渚、瀧川英次、前田敦子、柴田恭兵、北大路欣也、竹内結子、三浦春馬、広末涼子、江口洋介…ほか
公式HP:https://confidenceman-movie.com/movie/

科学漫画「サバイバル」の劇場用アニメは令和版「ロボコン」と同時上映

ⒸGomdori co., Han Hyun-Dong/Mirae N/Jeong Jun-Gyu/Ludens Media /朝日新聞出版・東映アニメーション

 

子どもたちに大人気のオールカラー漫画「科学漫画サバイバル」シリーズが、『人体のサバイバル!』のタイトルでアニメ映画化されました。同時上映は、昭和&平成に子どもだった世代にはとてもなつかしい「ロボコン」が令和バージョンの実写映画として甦った『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』。この2作は、7月31日(金)より公開されます。

「科学漫画サバイバル」シリーズといえば、2008年より日本国内で発売され、国内のシリーズ累計発行部数は970万部(2020年7月現在)を超えるベストセラーです。日本をはじめ韓国、中国、タイ、台湾など世界中で読まれ、全世界累計発行部数はなんと3000万部を超えています。

ⒸGomdori co., Han Hyun-Dong/Mirae N/Jeong Jun-Gyu/Ludens Media /朝日新聞出版・東映アニメーション

 

主人公のジオら子どもたちが、勇気と知恵をふりしぼり、次から次へと襲いかかるピンチに立ち向かっていくというスリリングなストーリー。漫画としての面白さだけでなく、“人体”、“自然災害”、“AI”、“宇宙”など、最新の科学知識もふんだんに盛り込まれています。

なにしろ楽しみながら科学の知識が身につくという一石二鳥の学習漫画ということで、子どもたちが熱狂するだけではなく、親たちからも絶大なる支持を得ています。そんな鉄板コンテンツをさらにスケールアップした初の劇場用アニメ。期待しないほうがウソですね。

『人体のサバイバル!』は7月31日(金)より全国公開
監督:奈須川充 原作:「科学漫画サバイバル」シリーズ(朝日新聞出版) 声の出演:松田颯水、潘めぐみ、石田彰、岩崎ひろし、竹中直人…ほか ナレーション:東地宏樹
公式HP:https://survival-robocon.jp/

 

©石森プロ・東映

 

また、同時上映の『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻』も親子で観るにはぴったりな1作といえそう。1974年~1975年にテレビ放送された「がんばれ!!ロボコン」は最高視聴率29.2%を記録。1999年~2000年には、香港で空前の「ロボコン」ブームが巻き起こり、日本でも「燃えろ!!ロボコン」が放送されています。

©石森プロ・東映

 

この度、20年ぶりに「ロボコン」の復活が発表されると、Twitterではトレンド入りに。前作、前々作よりも手足や機能がアップグレードされ、動力源も太陽光に進化、頭頂部には10km先の物まで見つけられるという “サンサンレーダー”を配備。令和に誕生した新生ロボコンが、今の時代に向けてどんなメッセージを発信してくれるのか、子どもだけではなく親世代も興味津々です。

『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン‼の巻』は7月31日(金)より全国公開
監督:石田秀範 原作:石ノ森章太郎 出演:斎藤千和、江原正士、鈴村健一、土屋希乃、小浦一優(芋洗坂係長)、高橋ユウ、清水ミチコ…ほか
公式HP:https://survival-robocon.jp/

ドラえもん50周年記念作品は、完全オリジナルストーリー!

Ⓒ藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

 

最後に紹介するのは、国民的アニメ「ドラえもん」の長編映画40作目にして、漫画連載開始から50周年の記念すべき最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』で、こちらは8月7日(金)より全国公開となります。

のび太が、恐竜博の化石発掘体験で1つの化石を見つけます。それをドラえもんのひみつ道具“タイムふろしき”で時をさかのぼった状態に戻すと、なんと双子の恐竜が!キューとミューと名付けてかわいがっていたのび太ですが、彼らのために、本来住んでいた白亜紀に戻す決意し、ドラえもんや仲間たちと共に6600万年前へとタイムスリップします。

Ⓒ藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

 

気合十分なメモリアルな1作ということで、「映画ドラえもん」シリーズ最高の興収入53.7億円を叩き出した『映画ドラえもん のび太の宝島』の今井一暁監督と、『君の名は。』『天気の子』の名プロデューサーでありながら作家、脚本家として八面六臂の活躍を見せる川村元気が再タッグを組みました。

のび太と恐竜の物語と聞くと、長編映画第1作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』を彷彿させますが、本作は全く新しいオリジナルストーリーです。そこには弱者がどう生き抜いていくかという、深淵のテーマが含まれていて、子どもだけではなく、大人の心にもずっしりとくさびを打つ感動作となっています。正直、予告編を観ただけで、熱いものがこみ上げてきそう。

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は8月7日(金)より全国公開
監督:今井一暁 原作:藤子・F・不二雄 声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、木村拓哉、渡辺直美…ほか
公式HP: https://doraeiga.com/2020/index_pc.html

ほかにもたくさんある!おすすめの夏休み映画

賀来賢人や伊藤健太郎ら共演の人気ドラマが劇場用映画に
『今日から俺は!!劇場版』は7月17日(金)より公開
公式サイト:https://kyouore-movie.jp/

竜星涼と犬飼貴丈のW主演で全力脱衣系青春コミックが映画化
『ぐらんぶる』は8月7日(金)より公開
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/grandblue/

King & Princeの永瀬廉が人気アニメの実写映画で主演
『弱虫ペダル』は8月14日(金)より公開
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/yowapeda-eiga/

夏の風物詩「東映まんがまつり」に人気作が勢揃い
『映画おしりたんてい/仮面ライダー電王』『ふしぎ駄菓子屋銭天堂/りさいくるずー』(東映まんがまつり)は8月14日(金)より公開
東映まんがまつりの公式サイト:https://www.toei-mangamatsuri.jp/

志尊淳や城田優が声優を務めるディズニー&ピクサー最新作
『2分の1の魔法』は8月21日(金)より公開
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/onehalf-magic.html

菅田将暉と小松菜奈を迎え、中島みゆきの名曲を映画化
『糸』は8月21日(金)より公開
公式サイト:https://ito-movie.jp/

 

心からコロナ終息を願いつつ、家族みんなでなんの心配もなく映画を観られる日を心待ちにしましょう。

文/山崎伸子

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