【小児科医監修】麻疹(はしか)の症状、予防接種、通院について全ガイド

麻疹(はしか)の初期症状は風邪に似ていますが、感染力がとても強い病気。2回の予防接種ワクチンをすれば発症を約95%防ぐことができます。対処法や大人がうつるかどうか、予防接種のスケジュールなどを、愛育クリニックの澁谷紀子先生に伺いました。

 

「麻疹(はしか)かな?」はこんな症状のとき

初期症状:かぜに似た症状に続いて発疹と高熱が

発熱、せき、くしゃみ、鼻水、目やにといったかぜのような症状が3日ほど続き、いったん熱が少し下がります。その後、半日〜1日たってから全身に発疹が現れ、高熱が出ます。このとき、頬の内側に「コプリック斑」と呼ばれる白いブツブツが出るのが特徴です。最初の発熱から1週間〜10日ほどで熱が下がって回復しますが、黒ずんだ発疹のあとがしばらく残ります。麻疹ウイルスに感染することが原因で、感染した場合、免疫がなければ100%発症します。

おもな症状

※熱が下がってから3日過ぎるまで登園・登校は禁止。

 

麻疹(はしか)にかかったときの対処法、通院

受診する際は、必ず事前に連絡を!

麻疹が疑われる場合は、必ず事前に病院に連絡してから受診します。ウイルスが原因なので特効薬はなく、対症療法が中心です。ただし、感染者と接触して3日以内であればワクチン接種、4〜6日以内であればγグロブリンの注射によって発症を防げる可能性があります。麻疹は、肺炎や脳炎など深刻な合併症を引き起こすことがあるので、注意して経過を見守り、回復後も1か月ほどは無理をさせないようにしましょう。

 

麻疹(はしか)はうつる?大人も注意

麻疹ウイルスはせきやくしゃみによる飛沫感染に加え、空気感染もするため、感染者と同じ部屋にいるだけでうつる可能性があります。手洗いやうがいでは防ぐことができず(アルコール消毒は有効)、予防法として確実なのはワクチン接種だけです。保育者や保護者についても、ワクチンの接種状況によっては予防効果が不十分なことも。1回しか接種していない人は、追加接種を受けておくと安心です。

 

麻疹(はしか)のワクチン「麻疹・風疹混合(MR)」予防接種

予防接種2回のスケジュール

第1期:1歳になったらできるだけ早く
第2期:小学校入学前の1年間(5歳以上7歳未満)

 

※1990年4月1日以前に生まれた人は、ワクチン接種が1回の場合がほとんど。

第1期を接種すれば、約95%の確率で発症を防げるので、忘れずに2回接種することが大切です。

 

監修/澁谷紀子先生

総合母子保健センター 愛育クリニック 小児科・母子保健科部長

専門は小児アレルギー。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。これまで数多くの子育て雑誌で、保護者向けに病気や予防について解説を担当。的確なアドバイスには定評がある。監修した書籍に『はじめてママ&パパの0~6才 病気とホームケア』(主婦の友社)、『0~5歳児 病気とケガの救急&予防カンペキマニュアル』(学研プラス)がある。

出典/『新 幼児と保育』 文/野口久美子 写真/石川厚志 再構成/HugKum編集部

編集部おすすめ

関連記事