すぐそこにある「失明」危機を防ぐには?子育て世代のママパパだって例外じゃない!【眼科医監修】

緑内障はお年寄りだけの病気じゃない!

目の病気なんて、まだまだ関係ない。白内障とか緑内障とか、じぃじばぁばの病気でしょ?と思っているHugKumママ、パパも多いことでしょう。でも先日、犬の散歩に行くために早起きしてTBSラジオ番組『生島ヒロシの健康一直線』(730日放送)を聴いていたら、思わず支度する手が止まってしまいました。健康オタクの生島さんと、眼科医さんの軽妙なトークのなかに、サクッとこわーいやりとりが! そのお医者さんが知る患者さんのなかに「健診で視力・眼圧に異常がないと思っていたら、気づいたときには、緑内障の末期で失明寸前」だった人がいる、と言うではないですか・・・・・。

番組で語っていたのは、二本松眼科病院(東京都江戸川区)副院長の平松類(ひらまつ・るい)医師。最近、著書『患者が絶えないカリスマ眼科医がやっている 失明しない習慣』が出版されたとのことで、さっそく入手し、このハナシを深掘りしてきました。

 視力と眼圧検査だけではダメ! 肝心なのは「眼底」検査

――先生、ラジオで名前が挙がった「緑内障」って、“気づかないうちに進行する目の病気”ってほんとうですか?

「はい。緑内障は、目の神経(視神経)がダメージを受け、視野が欠けていく病気です。放っておくと失明してしまうこともあります。失明を防ぐには、早期に発見して進行を遅らせる治療を受けなければなりません。そうすれば、99%防げます」(平松医師。以下、カギカッコ内は平松医師のコメント)

――本によると、視神経にダメージを与えるのは、眼圧ですね。目には水分があり、その水分量が多くなると、眼圧が上がる。すると、視神経に余計な圧力がかかり、ダメージを受ける。その状態が続くと、見づらくなるなどの自覚症状が出てくる・・・・と。

「はい、そうです。眼圧は2021の範囲が正常とされていますが、この範囲内の人でも緑内障になる人はたくさんいるんです。正常圧緑内障といいますが、実は、日本人の緑内障患者さんのうち、およそ7割がこれなのです」

――え、つまり、健康診断で眼圧検査を受け、問題ナシとの結果が出ているにもかかわらず、緑内障にかかっている、ということですか?

「問題は、視神経の強さと眼圧のバランスなんですね。そのバランスは、一人ひとりによって違い、眼圧の数値だけで安心はできないんです」

――え、え、ではどうすればいいんですか? 明らかに視野が狭くなる前に、危険を察知する方法を教えてください!

「そのための検査にあたるのが、『眼底検査(眼底カメラ)』です。黒目の奥の眼底(網膜・視神経乳頭などがある)を見たり、カメラで撮影したりする検査です。遅くとも40歳になったら、『眼底』『眼圧』検査は定期的に受けてほしいですね。健康診断や人間ドッグのときに行うのが理想ですけれど、難しければ2年に1回、眼科に行って検査を。そうすれば、早期発見につながり、早めの段階で食い止められるのですから」

歯医者さんと同じ感覚で、何でも相談できるかかりつけの眼科専門医を探す

――でも先生、わたし、馴染みのメガネ屋さんはありますが、行きつけの眼科なんてありません。歯医者さんと違って、ちょっと敷居が高いというか・・・・。

「ぼくは、これからかかりつけの眼科を選ぼうとする方には、以下のポイントをアドバイスしています。その①、近くの眼科。その②、性格のいい医師」

――えと、①は、わかります。歯医者さんもそうですよね、電車で何駅もかけて行く場所だとついついめんどうになって足が遠のいちゃいますし。でも、②の“性格”って、どういうことでしょう?

「性格がいいというのは、話しやすく、気が合いそうなキャラクターの先生である、ということ。なんとなくフィーリングが合わないなあと思ったら、その医師はやめたほうがいいと思いますね。経験や実績はたしかに大事ですが、それよりもあなたにとって“相談しやすい”医師のほうが、きっと役に立ちますよ」

――そうですね。わかりました。まだまだ子どもは手がかかる年齢ですし、私が病気になるわけには行かないので、予防意識を目にも向けてみようと思います。

以上が、平松医師とのやりとりでした。さらに著書を読むと、こんなアドバイスが。日本では、医師免許をもっていればどんな診療科でも名乗れるそうで、一定の基準をクリアして認定された眼科専門医がいるクリニックや病院を選ぶことが重要である、と。

失明・・・・・この恐ろしすぎる言葉とは無縁でいるために、まずは「検査を受ける」「かかりつけの眼科医を見つける」を今年後半の目標にしたいと思います。

 

 

平松 類 著 小学館 1,100円+税

あなたは歯科医院に行くように、眼科で定期検査していますか?歯は予防が大事とわかっているのに、目については、トラブルが起こってから対処しがち。でもそれでは遅い! 目こそ、ケアとメンテナンスが大事なのです。この本では、いつか失明するのではないかとおびえるメガネ女性が、その不安を払拭するために、自身もメガネ歴30年というカリスマ眼科医に、あらゆる疑問をぶつけています。すると、知っているようでじつは知らなかった知識がたくさん学べました!人生100年。これからも“一生見える目”で生きていく方法が、詰まっています。

記事監修

二本松眼科病院副院長、眼科専門医
平松 類(ひらまつ・るい)

まち眼科(愛知県田原市)、三友堂病院(山形県米沢市)にても非常勤。緑内障トラベクトーム指導医。診てきた患者はのべ10万人以上。テレビ出演も多く、『あさイチ』(NHK)、『ジョブチューン』(TBS)、『バイキング』(フジテレビ)、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日)、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)など。自身もメガネ歴30年なので、患者の気持ちがよくわかるという。20万部超の人気本『1日3分見えるだけで目がよくなる! ガボール・アイ』(SBクリエイティブ)の著者。

 

 

文・構成/小学館 出版局 生活編集室

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