【助産師・保育士監修】子どもが「ぐずる」原因と対処法|新生児・赤ちゃん~小学生までを徹底解説

子供はなぜぐずるの?

子供がぐずることはよくあることです。しかし、そのぐずりの理由や原因がわからず、対応の仕方に困ったというママ・パパも多いことでしょう。そこでこの記事では、助産師監修のもと、赤ちゃん・幼児・小学生の幼少期別に、ぐずる理由と原因を解説します。また、対処法もご紹介しますので、参考になさってくださいね。

ぐずるってどういう状態? 赤ちゃん、子供のぐずりとは?

そもそも「ぐずる」とはどういった意味で、どのような状態のことなのでしょうか。

新生児や赤ちゃんは、言葉を話すことができません。ですので、機嫌の悪さや不快であることを泣くことで伝えているのです。これが新生児や赤ちゃんのぐずりです。

幼児や小学生は、機嫌を損ねて「泣く」「すねる」「困らせる」「ごねる」などが「ぐずる」という状態です。

むずかるとの違いは?

「ぐずる」と似た言葉に「むずかる」があります。意味は「機嫌が悪く、すねる、泣く」「機嫌が悪くなる」などで、「ぐずる」とほぼ同じです。

ちなみに、「むずかる」を漢字で「憤る」と書きますが、「憤る」を「いきどおる」と読むと、「怒る」「腹を立てる」などの意味となり、「むずかる」とは意味が異なります。

新生児・赤ちゃんがぐずる理由と原因は?

新生児や赤ちゃんがぐずるのはなぜなのでしょうか。その理由と原因を解説していきます。

寝ないぐずり「寝ぐずり」

新生児や赤ちゃんがなかなか寝ないことを「寝ぐずり」といいます。
この寝ぐずりの原因は、

・睡眠サイクルが定まっていない
・抱っこがないと眠れない、ミルクを飲まないと眠れないなど、寝る前の習慣がクセになっている

などが考えられます。

赤ちゃんの寝ぐずりにお悩みであれば、下記の記事を読んでみてください。寝ぐずりの原因や月齢別の特徴、対処法をご紹介しています。

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昼寝のときの寝ぐずり

昼寝のときに寝ぐずりする赤ちゃんもいます。その理由として考えられるのは、いつもと違う刺激をたくさん受けたことにより、疲れているから。疲れすぎて興奮状態となってしまい、寝ぐずりしてしまうのです。

夕方に起こる「黄昏泣き」

赤ちゃんが夕方ごろに激しく泣くことを「黄昏泣き(たそがれなき)」といいます。これは、生後2週間から4週間ごろから始まり3〜4ヶ月頃まで続く赤ちゃんによくあるぐずりです。この「黄昏泣き」の原因や理由は判明していませんが、赤ちゃんは消化器官の未発達のため、お腹にガスがたまって張っているなどの不快感によるのではないか、夜になり、辺りが暗くなることへの不安などの見方もあります。

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夜・夜中にぐずる「夜泣き」

「夜泣き」とは、はっきりした理由もなく夜に泣き続けることです。夜泣きの原因は、赤ちゃんの眠りが浅く、睡眠リズムが不規則であることだと考えられていますが、明確にはわかっていません。

また、なにかに不快さを感じて夜ぐずることもあります。その不快感には、空腹やおむつの汚れ、暑すぎる・寒すぎるなどがあります。

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赤ちゃんのぐずり、こんなときぐずるのはなぜ?

1日の中のタイミング別に赤ちゃんがぐずる理由を説明していきましょう。

寝起きのぐずりは不快感を取り除いてほしいから

寝起きに泣いたりぐずったりするのは、「まだ眠いよ」「おなかが空いたよ」「オムツを変えて!」「暑いよ」「体調が悪いよ」などの不快感をママやパパに知らせているのが主な理由です。

また、4ヶ月以降の赤ちゃんが寝起きにぐずっているのは、寂しいからかもしれません。この頃から赤ちゃんは、自我が芽生え始めるといわれています。

朝・朝方・明け方は睡眠不足

日中に睡眠が十分に取れていないと、朝方ぐずることがあります。これは、睡眠不足のせいで、ストレスホルモンが過剰に分泌されることにより、睡眠の質の悪化につながるためです。明け方に目が覚めてしまったり、まだ眠たいのに眠れない…などからぐずってしまいます。

帰省後は不安定

帰省後にぐずる赤ちゃんもいます。その理由として考えられるのは、環境の変化にまだ適応できず、不安定になっているからです。環境の変化は赤ちゃんにとってストレスとなってしまうこともあります。

赤ちゃんのぐずりの対処法

赤ちゃんがぐずったときは、次のような対処法を試してみてください。

不快感を取り除いてあげる

赤ちゃんの体に不快感がないか確認しましょう。赤ちゃんの不快感には次のようなことが考えられます。

・お腹が空いていないか
・オムツが汚れていないか
・室温は適温か
・寝心地が悪くないか
・体にいつもと違うところはないか(発熱や湿疹など)

これらの不快感を取り除いてあげると、ぐずりがおさまることがあります。

生活リズムを整える

赤ちゃんの体内時計は、成長するにつれ整ってきますが、早いうちから生活リズムをつけてあげるようにするとよいでしょう。生活リズムを整えるには、起床や就寝時間、授乳、お風呂の時間を毎日同じにすることが大切です。

また、赤ちゃんが寝る場所の環境を整えることも、生活リズムをつくることにつながります。朝はカーテンを開け、日光を浴びさせる、寝るときには部屋を暗くし、静かに過ごすようにすると、睡眠サイクルも整ってきます。

安心感を与えてあげる

なにをやってもぐずりがおさまらないときは、赤ちゃんが不安やさびしさを感じているのかもしれません。抱っこしてママの心臓の音を聞かせてあげたり、ママのお腹の中にいたときと似たようなCカーブの姿勢をつくり、安心感を与えてあげてみてください。不安やさびしさがおさまる可能性がありますよ。

赤ちゃんが一日中ぐずるときの対処法

生後1〜2ヶ月頃の赤ちゃんのなかには、1日中ぐずる子もいます。そんなときにはぐずり対策グッズを活用してみましょう。グッズには、抱っこ紐やおくるみ、赤ちゃんが心地よいと感じる音楽、アロマ、おしゃぶり、メリーなどがあります。さまざまな方法を試してみるのもいいかもしれません。

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幼児がぐずる理由と原因は?

幼児期になっても、ぐずることは多々あります。その理由と原因を解説していきます。

年齢別に考えられる理由

年齢によってぐずる理由は異なります。年齢別にぐずる理由をご紹介しましょう。

1~3歳

1歳頃になると、自分がしたいことと、ママ・パパのしたいことの違いが少しずつわかるようになります。そのため、ママやパパがやってほしいことに対して拒否する態度を示すことがあるのです。2、3歳になると、「いやだ!」と言葉でも自己主張をするようになり、「イヤイヤ期」と呼ばれる時期に突入します。それが、ぐずりとなるのです。

また、注目されたい、かまってほしい、という気持ちや、欲しいものがある、自分がやりたいことをしたいなどの要求が通らないこともぐずりにつながります。

4~6歳

4~6歳頃にぐずる理由は、身体的なことや精神的なことからくるものだと考えられます。

身体的なことというのは、病気やけがのことです。体調が悪い、体のどこかに痛みがあるなどにより、ぐずりが発生します。

精神的なことには、嫌なことや悲しいことがあった、不安、恐怖を感じているなどがあります。それらの感情が、ぐずりというかたちで現れているのかもしれません。

熱・風邪が原因でぐずることも

発熱や風邪など体調を崩すと、自分の体に何か変化が起きていることに不安を感じてぐずることがあります。たとえば、急に静かになってお母さんに抱きつきぐずりだしたときには、徐々に熱が上がることもあるので注意が必要です。

朝、幼稚園に行く前

幼稚園に行く前にぐずるお子さんもいることでしょう。これには、ママやパパと離れるのがさびしかったり、幼稚園で友達とうまくいっていないなどが理由として考えられます。また、給食やお昼寝などの園での活動で嫌なことがあるのも一因です。

自分の思い通りにいかないとき

幼児期には、自分の思い通りにいかないときに、ぐずることはよくあります。たとえば、お気に入りの服を着たいのに、洗濯していて着られない、お菓子の袋を開けられないなどです。また、ママやパパが先回りしてやってあげたことに「自分でやりたかったのに!」と不満を、ぐずりで表すこともあります。

幼児のぐずりの対処法

幼児がぐずっているときの対処法にはどんなものがあるのか、ご紹介しましょう。

幼児がぐずったときの対処法は?

体調をチェックする

熱はないか、身体をチェックして痛いところはないか、普段と違う様子はないかなど、体調を確認しましょう。もし、体調の変化に気づいたら、自己判断せず、病院で受診してください。

子供の話をやさしく聞いてあげる

子供の話を聞くことはとても重要なことです。ぐずったらまず抱っこしたり、ママやパパのそばに座らせて、落ち着かせます。そして、子供の話をやさしく聞いてあげてください。

幼児がぐずる理由の多くは嫌なことがあったからです。「○○ちゃんは〜が嫌だったの?」「〜したかったんだね?」など、嫌なことの理由を聞いてあげましょう。このとき、気持ちを受け止めてあげて、「わかるよ」「うんうん」などと共感すると、高ぶった感情を鎮めることができるはずです。

思い通りにいかなくてぐずるときは様子を見て声がけ

自分の思い通りにいかなくてぐずっているときには、その様子を見て状況を分析し、どこにつまずいているのかを確認します。すぐに手をかさず、「こうするといいよ」「いっしょにやってみようか」「どこを手伝ってほしい?」など、具体的なアドバイスや声がけをして、子供の意見を聞いてから対処してみてください。親がやってあげてしまうと、「自分がやりたかったのに」と怒ったり、泣いたりすることもあるので、必ず声がけを。

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小学生のぐずり・癇癪が強くなる理由と原因は?

小学校に入ると、集団生活のストレスや精神面の成長などから、ぐずりや癇癪(かんしゃく)が強くなることもあります。その理由と原因を解説します。

中間反抗期だから

「中間反抗期」という言葉をご存じでしょうか。これは、小学校低学年のころに見られる反抗期です。中間反抗期の原因として考えられるのは、「自分で考えて行動したい」という気持ちが強くなり、癇癪を起こしたり、親に口答えすることが多くなります。

感情を言葉にできない

小学生のうちはまだまだ語彙が少なく、感情をうまく言葉で表すことができません。複雑な感情を言語化できずに、乱を招き、フラストレーションがたまって、ぐずりや癇癪につながることがあります。怒りやイライラ、寂しさ、辛さ、不安などが入り混じった状態が、泣いたり暴れたりという形で現れてしまうのです。

日常的なストレス

小学校に入ると、集団生活や社会性を身につけていくことになります。また、さまざまな評価をされるのも今までとは違うことでしょう。そういったことのプレッシャーやストレスが積み重なると、ささいなことで感情を爆発させてしまうことがあります。

小学生のぐずりの対処法

小学生がぐずったときの対処法をお教えします。お子さんのぐずりに手を焼いているという方は試してみてくださいね。

落ち着くまで見守る

ぐずりや癇癪を起こしているときは、何を言っても通用しません。まずはぐずりや癇癪が落ち着くまで、安全を確保しつつ、そっと見守るようにしましょう。

スキンシップで気持ちを落ち着かせる

暴れたり、泣いたりするのがおさまったとしても、まだまだ心は高ぶっているということもあります。その場合は、抱きしめたり、背中をさすってあげたり、手を握ってあげるなどのスキンシップをとりましょう。「大丈夫だよ」という気持ちでスキンシップすると、高ぶる感情を抑制できます。

子供の気持ちを聞き、理解することに努める

「大人はわかってくれない…」というのが、小学生の子供のぐずりの大きな原因です。しっかりと子供と向き合い、気持ちを聞いてあげます。そして、お子さんの気持ちに寄り添い、理解してあげてください。

このとき、決して頭ごなしに叱ったり、否定するような発言はしないようにしてください。もし、お子さんに非がある場合は、お子さんの気持ちをしっかり聞いてあげたあとに、やさしくたしなめるようにしましょう。

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赤ちゃんや子供がぐずると親はイライラ…その原因は?

赤ちゃんや子供がぐずると、親もイライラしてくることがあります。その原因は、子どもの泣き声やなにかにぐずぐずしている態度によって刺激され、おびやかされているような感覚に陥り、いら立ちや不快感が起こってしまうのです。

赤ちゃんや子供のぐずる原因を探り、それを取り除いてあげること。そして、ぐずる子供を寛大な気持ちで受け入れてあげるようにしてください。

ぐずりは子供の不快・嫌な気持ちの現れ。親が取り除いてあげて

子供は不快なことや嫌な気持ちをうまく言葉で表現できず、それがぐずりとなって現れています。ママやパパがそれらをできるだけ取り除いてあげるようにすると、ぐずりもおさまるはずです。

また、子供のぐずりで親がイライラしてしまうこともありますよね。そのイライラは、子供にも伝わってしまいさらにぐずることもあるので、おだやかに接してあげましょう。

記事監修

Kawai
助産師・看護師・保育士
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

文・構成/HugKum編集部

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