【助産師監修】赤ちゃんの夜泣きはいつまで?原因や対処法とおすすめグッズ

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抱っこしてもあやしても、夜中になかなか寝てくれない赤ちゃんの「夜泣き」。ママパパにとっても大変な夜泣きは、いつ頃まで続くものなのでしょうか? 当記事では、夜泣きが治まる平均年齢や、夜泣きしない赤ちゃんの特徴、さらに、新生児から3歳までの月齢・年齢別の夜泣きの原因・対処法をご紹介します。また、赤ちゃんが安心してぐっすり眠れる、編集部おすすめ夜泣き防止アイテムも合わせてチェックしてみてくださいね。

赤ちゃんの夜泣きはいつまで?平均は?

赤ちゃんが夜中に泣き続けてなかなか寝てくれないと、ママもパパも眠れずに睡眠不足が続き、ストレスもたまって、とてもつらいものです。

しかも、夜泣きが毎日のように続くと、「いったいいつまでこんな夜が続くの…?」と悲観的になってしまうかもしれません。

夜泣きが治まった時期は13~18ヶ月が最も多い

育児中のママ1,404名に対して行われた、女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』による「乳幼児の夜泣きについて」のアンケートによると、赤ちゃんの夜泣きが治まった時期は次のような結果でした。

  • 0~6ヶ月 19.3%
  • 7~9ヶ月 10.7%
  • 10~12ヶ月 24.4%
  • 13~18ヶ月 31.5%
  • 19ヶ月以降 14.2%

もっとも多い回答は「13~18ヶ月」で、当アンケートによると、全体の平均は「生後13ヶ月」という結果になりました。

参考:「乳幼児の夜泣きについて」の調査

夜泣きしない子の特徴は?

夜泣きに悩まされる家庭がある一方で、夜はぐっすりと眠ってくれる赤ちゃんもいます。

眠る前に、ちゃんとお腹が満たされていて、おむつも交換されている清潔な状態であることが習慣化されていると、赤ちゃんは安心して夜眠ることができます。

逆に、空腹で、おむつが汚れている状態で夜寝かし付けようとしても、なかなか寝てくれない、ないしは、夜泣きにつながる可能性も。

また、ベビーベッドで寝るよりベビー布団で寝ている赤ちゃんの方が、夜目覚めたときにベビーベッドの柵で怖い思いをせず、夜泣きしにくいとも言われています。

赤ちゃんが夜中に目を覚ましても、ママやパパが視界に入れば安心して眠ることができるようです。

しかし、赤ちゃんが夜泣きをしない原因は上記だけではありません。赤ちゃんそれぞれに夜泣きをする・しない原因があるので、赤ちゃんの様子をしっかりと見ておきましょう。

月齢・年齢別に見る夜泣きの原因

新生児の赤ちゃんから3歳の子どもまで、月齢・年齢別に夜泣きの原因が何なのかを考えてみましょう。

そもそも夜泣きとは?

夜泣きとは、原因のわからない「泣き」で、空腹や暑い・寒いなどの不快感が原因で夜泣いていると考えられるのであれば、夜泣きとはいいません。

あやしたり、授乳したりなど、何をしても泣き止まない「泣き」、特に夜の間にそうやって泣くことを、夜泣きといいます。ここでは、夜に赤ちゃんが泣く夜泣きについて解説します。

新生児~5ヶ月

新生児から生後5ヶ月くらいまでの赤ちゃんが夜泣くのは、体になにかしらの不快感があることが多くの原因と言われています。

お腹が空いた、暑い、寒い、おむつが不快など、新生児から5ヶ月頃までの赤ちゃんは、これらの不快感を泣くことで周囲に知らせます。ですので、この時期の夜泣きは、厳密には夜泣きに分類されません。

また、月齢がある程度上の赤ちゃんでも、夜中におっぱいを欲しがる子もいます。授乳したら寝るのであれば、これも夜泣きではありません。

5か月~1歳

生後5ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは徐々に人の表情や動きを認識できるようになります。

この頃の夜泣きは、1日の睡眠サイクルが確立されていないことが原因のひとつと考えられてます。また、赤ちゃんの「はいはい」が始まると日中の動きが活発になるため、それらも夜泣きに影響があると言われています。

1歳~1歳半

1歳を過ぎると、体も脳もさらに発達が進んでいきます。テレビを見たり、外出したことで、日中の興奮状態が夜になっても続いていたりする場合は、夜泣きにつながることもあります。

1歳半~2歳

前述のアンケートによると、夜泣きが治まる時期の平均が生後13ヶ月というように、1歳半を過ぎれば夜泣きをする子どもの数はだいぶ減ってくるはずです。

ただ、それでも夜泣きが続いてしまう子がいることも確か。そんな子たちは、まだ睡眠のリズムが完全に備わっていなかったり、昼間の刺激を強く受けてしまう過敏な性質が原因かもしれません。

2歳~3歳

2歳を過ぎてもまだ夜泣きが続く場合は、睡眠障害の可能性も考えられます。また、発熱や体のかゆみ、痛みなど、何かしらの体調不良や病気が原因のこともあるかもしれません。

夜泣きは子どもの年齢とともに少しずつ治まっていくものですが、心配であれば小児科を受診してみるのも良いでしょう。

夜泣きの対処法

夜泣きしてしまう赤ちゃんや子どもを寝かし付けたり、夜泣きしないようにするには、どのように対処すると良いのでしょうか。

夜泣きは、いつかはなくなる

以降より、夜泣きの対処法をご紹介しますが、赤ちゃんが泣くことで、親がストレスを感じるのは普通のことです。

赤ちゃんを何とか落ち着かせてあげたい、自分も眠りたいと思って、毎回辛い思いをされている親御さんも多いと思います。

夜泣きをしている赤ちゃんは、必ずしも「辛い、イヤだ」と思っているわけではありません。

何をしても赤ちゃんが落ち着かない場合は、やさしく見守ってあげたり、赤ちゃんのお昼寝タイムに一緒に寝たりなど、少しは自分も休めるように工夫するようにしましょう。

夜泣きは必ずなくなります。

新生児

生まれて間もない新生児は、言葉や表情で自分のことを伝えることができません。ですので、空腹や排せつがあると、昼夜関係なく泣いて知らせるものです。

そんな新生児の夜泣きについては、次のような対策を行ってみましょう。

おっぱいやオムツ交換

赤ちゃんが泣いていても、それが「お腹が空いた」という合図なのか、「寒い」と感じているのかわかりません。まずは、おっぱいをあげるか、オムツ交換をしてみましょう。

また、部屋の空調を整えて、赤ちゃんの不快の原因を取り除くことも大切です。

抱っこして安心させる

オムツや空腹などの不快感以外で赤ちゃんが泣いてしまうのは、ママが近くにいない不安感も原因のひとつ。

ですので、抱っこして背中をさすったり、赤ちゃんが安心できる環境を作ってあげましょう。おくるみなどで赤ちゃんの体を包み込んであげるのもおすすめです。

寝具やパジャマを調整する

赤ちゃんは体温が大人よりも高く、たくさんの汗をかきます。大人にとってはちょうどいいと感じる室温でも、赤ちゃんには暑い場合もあります。

首元に汗をたくさんかいていないか、寝具に湿気がこもっていないか確認して、汗をかいているようなら、キレイなパジャマと寝具に替えてみましょう。

乳児

もっとも夜泣きが多くなるのが、1歳になるまでの乳児の期間かもしれません。そんな赤ちゃんへの夜泣き対策には、どのようなものがあるのでしょうか。

睡眠サイクルを作る

1日のうち16~18時間ほどを寝て過ごす新生児の時期から、少しずつ睡眠時間が短くなり、昼間の活動時間が長くなってくる乳児の時期。

しかし、朝に起きて夜は眠る、という1日の生活リズムはまだ確立されていないため、それが夜泣きの原因につながりやすいと言われています。

毎日決まった時間に起きる・眠るという生活を繰り返し、睡眠のサイクルを体に覚えさせるようにしていきましょう。

寝る前のルーティンを作る

「夜は、離乳食を食べたら、お風呂に入って、しばらくしたらベッドで寝る」という具合に、夜寝る前の一連のプロセスをルーティンにしましょう。

毎日同じプロセスが繰り返されることで、赤ちゃんも「そろそろ寝る時間だな」と体でわかるようになっていき、自然と眠りにつきやすくなります。

また、赤ちゃんを安心させてあげるためにも、寝る前はたくさんスキンシップをとるようにしてみましょう。

日中は元気に活動する

日中にたくさん活動すれば、夜は疲れてぐっすり眠りやすくなるもの。「はいはい」をしたり、つかまり歩きをしたりなど、活動範囲が広がっていく時期ですから、昼間はたくさん遊ばせるようにしましょう。

また、昼寝の時間を長く取り過ぎると、夜の眠りに影響が出てしまうので、注意するようにしましょう。

幼児

夜泣きが治まる子が多い1歳半頃を過ぎても、夜泣きが続く子どもの場合、次のような対策を考えてみましょう。

睡眠サイクルを確立する

年齢が上がった子どもの場合でも、夜泣きの改善には、まず生活リズムを整えることが大切です。

毎朝起きる時間と夜寝る時間を決めて、起床と就寝のリズムをつけるようにしていきましょう。遅い時間や長時間の昼寝は控えたほうが良いでしょう。

寝る前のテレビやスマホは避ける

大人と同様、子どもも、夜寝る前にテレビやスマホ、パソコンなどを見ると、脳が覚醒してしまって、なかなか寝付けなくなります。ですので、寝る前はそれらを子どもに見せないようすることも大切。

その代わり、親子のスキンシップをとって、子どもが安心して眠れるような雰囲気作りをしてみましょう。

環境の変化を少なくする

遠方への外出や知らない人と会ったりすることは、子どもの心にとって、大人が考える以上に大きな影響を与えることもあります。

そんな環境の変化があったときは、子どもが不安を感じやすくなるもの。できるだけ子どもと向き合って、抱っこなどをして安心させてあげましょう。

記事監修

Kawai
助産師・看護師
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

編集部が選んだ!夜泣き対処アイテムのおすすめ

ママやパパの手におえない赤ちゃんや子どもの夜泣きには、夜泣きを鎮めてくれるアイテムを使ってみるのも良いでしょう。

編集部が厳選した、夜泣き対策におすすめアイテムをご紹介します。

「スランバーベア(Slumber Bear)」

クマのぬいぐるみの中には、赤ちゃんの泣き声や振動に反応して、赤ちゃんが安心できる子宮音や波の音などが流れる“サウンドボックス”が入っています。聞きなれた音で、赤ちゃんを安心させてあげられます。

「夜泣き専用アロマ AMOMA ベビースリープ」

ラベンダーやベルガモット、クラリセージなど、緊張や不安を取り除き心を落ち着かせてくれるアロマオイルです。赤ちゃんにも安心して使える100%天然植物成分で、最高級グレードの精油です。

「寝かしつけベビー枕」

赤ちゃんを抱っこして寝かしつけても、ベッドに寝かせた途端、目を覚まして赤ちゃんが泣いてしまう…。そんなママたちの悩みに答えたのが、この枕。授乳枕としても使うことができる、西川産業の商品です。

「おくるみ ブランケット」

伸縮性の柔らかいコットン素材で、体にフィットする感覚があります。柔らかくて暖かいベビーおくるみは、赤ちゃんに快適な睡眠をもたらします。高品質マジックバンド、新生児を固定するためのストラップ付属で、フィット感を簡単に調整できます。

「ママと赤ちゃんのぐっすり本」

 


赤ちゃんもママもぐっすり眠れるように、子どもに必要な「睡眠の土台」をしっかり作るためのガイドブックです。

赤ちゃんの夜泣きは、家族と協力して乗り切ろう

赤ちゃんや子どもが夜泣きしていたら、本人はもちろん、ママパパも困ってしまいますね。しかし、夜泣きは永遠に続くわけではありませんし、子どもの成長に必要なプロセスです。

ママひとりで抱え込まず、家族の助けも借りながら、赤ちゃんの夜泣きを乗り切るようにしましょう。

文・構成/HugKum編集部

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