【小学校の先生とオンライン座談会】個人面談では聞けないモヤモヤ、代わりに聞いてみました!

平均2週間程度の短い夏休みも終わり、いよいよ新学期が始まりますね!

学校によって時期は異なりますが、夏休み前から夏休み中にかけて「個人面談」が行われているところが多いようです。皆さんのお子さんの学校はいかがですか?

「個人面談」は担任の先生から直接、子どもの学校での様子を聞ける貴重な機会!ですが、効率よく行うためにひとり15分程度の限られた時間でもあります。また、先生と一対一でお話するのは、なんだか緊張してしまうもの。特に一年生のママパパは、どんな質問をすればいいか迷ったりしますよね。

終わった後で「あっ、あのことも聞いておけばよかった…」とモヤモヤしてしまう方も多いのでは?

そこで、小学校の先生向けの教育情報メディア「みんなの教育技術」で大人気のカリスマ先生お二人に、保護者の皆さんが聞き逃したこと、聞きづらかったことを質問してみました。

「みんなの教育技術」で大人気の先生とオンライン座談会を実施!

今回ご協力いただいたのは、「みんなの教育技術チャンネル」での動画配信が大好評の佐々木陽子先生と髙橋朋彦先生。温かいお人柄がよく表れた先生方の動画は、我々保護者が観ても子育てのヒントになる気づきがたくさん!ぜひチェックしてみてください。

オンラインでお答えいただきました!(左)佐々木陽子先生 (右)髙橋朋彦先生

ご協力いただいた先生をご紹介

東京都公立小学校教諭

佐々木陽子先生

現在2年生の担任。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。

<はみ出しMEMO>

佐々木先生の小学校では、休校中YouTubeを使って先生方が授業を配信したそう。校長先生をはじめ、どの学年の先生も協力的だったとか!素晴らしい取り組みですね。

 

千葉県公立小学校教諭

髙橋朋彦先生


通称トモ先生。現在6年生の担任。1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)。

<はみ出しMEMO>

髙橋先生は先日、車でキジを轢きそうになったらしい。その後、なんと猿を目撃!!あとはお供の犬がいれば、鬼ヶ島に鬼退治に行けたかも(笑)。

「個人面談」で他の保護者はどんな質問をしている?

保護者のモヤモヤ1「初めての個人面談は緊張してしまって、あまり聞きたいことも聞けずに時間切れ。他の保護者の方は先生にどんなことを聞いているのか知りたい」

髙橋先生「はいはい、わかります!個人面談って緊張しますよね。実は、我々も緊張するんです」

佐々木先生「そうなんです。教師も緊張していますよー。私、緊張すると黙っていられない性格で(笑)。席に着く前から”今日も暑いですねー”とか、ペラペラと喋っていますね。保護者が気さくに話しやすい雰囲気作りを大事にしています。この”ほぐし”の成果か、時間いっぱいまで質問攻めにされることが多いですよ」

まずは学校での様子や友達関係の話題を

髙橋先生「なるほど〜!勉強になります。”ほぐし”は大切ですね。私は保護者に意識的に伝えているのですが、先生にまず質問するとしたら、自宅では見えない学校での様子について聞いてみてください」

佐々木先生「1年生の保護者の方は、友達関係を気にしている方が多いですね。”うちの子、大丈夫ですか?仲のいい子は誰ですか?”など。やはり入学したてで心配なことが多いですもんね」

コロナ禍の今年ならではの質問も

髙橋先生「私は6年生の担任なので、学習面のお悩みが多かったですね。”休校中、全然課題をやらなかったんですが、うちの子の勉強、遅れてませんか?”と言ったような。”6年生でやることは責任を持って教えていくので大丈夫です”とお答えしました」

佐々木先生自粛期間中の課題の取り組み方には、どうしても差が出ますよね。”○○ちゃん家は先取りしてこんなにやっているそうだけど、うちの子は大丈夫でしょうか?”と心配される保護者もいました。学校ではしっかりと学習すべき範囲のことは教えているので焦る必要はないですよ」

高橋先生「今回の自粛期間を経験して感じたのは、子どもたちが自分で勉強できるような仕組みを作っていくことの重要性です。コロナに限らず、台風など自然災害もありますし、またいつ休校になるか分からないですよね。そんな時も、自分で学習できる力を身につけさせことが課題だと思いました」

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成績ってどうやってつけているの?

保護者のモヤモヤ2「成績の付け方のセオリーがあったら聞いてみたい。子どもの通知表がすべてB…。ちゃんと見ていただいているのかなと不安に思っている」

佐々木先生「今は成績はAが何人、Bが何人と決められている相対評価と言われるものではないんです。普段の授業からこまめに子どもたちの様子をメモしている先生が多いですね」

通知表は数値では表せない部分に注目して

髙橋先生「セオリーというものは特にないのですが、Bはその項目ができているから付けるものです。決して悪い評価ではありませんよ。通知表って数値で表せない部分がいっぱいあるんです。所見欄っていう先生がコメントを書くところがありますよね。そこでその子の良いところや生活面などを伝えられるように、教師はいちばん時間をかけ、力を入れています。ぜひそこに注目してみてください」

”どこをがんばったらAになりますか?”などポジティブな質問は大歓迎

佐々木先生「もし不安があれば、保護者から先生に聞いてみるのもいいと思いますよ。説明責任があるので、先生もしっかり答えてくれるはずです。深刻になりすぎず、”どうしたらAになりますか?”という感じで聞いてみては?」

髙橋先生「その聞き方いいですね!”なんでBなんですか?”と聞かれるより、”どこをがんばったらAになりますか?”、”アドバイスいただけませんか?”という質問の方が答えやすいです」

佐々木先生「学校公開など、先生と会うタイミングがあれば、さりげなく聞いてみるのがおすすめです」

髙橋先生「学校と家庭が協力して、子どもを伸ばしていくのが理想なので、そういった質問は大歓迎ですよ」

宿題を自主的にやらせるには?

保護者のモヤモヤ3「漢字が苦手な息子。個人面談で先生に相談したところ”お母さんが頑張らせるしかないですね”と言われてしまった。仕事もあるので、つきっきりで見てあげられないし、どうしたらいいのかわからない」

髙橋先生「きっと、うまく伝えられなかったんですね。もう少し寄り添った言い方だときちんと伝えられたかもしれませんね」

佐々木先生「本来なら学校での取り組みを伝えて、家庭での協力をお願いすべきですよね」

目標の管理とタイムマネジメントが効果的

佐々木先生「漢字が苦手な子の克服方法で効果があったのは、漢検など目標を立ててやってみること。”目標に向かって頑張るのがうちの子には合っていた”と親御さんが言っていました」

髙橋先生「私が何かに課題に取り組む時、大事にしているのが”目標の管理”と”タイムマネジメント”。これは大人だけでなく、子どもにも共通することだと思います。例えば、”今日の宿題は何?”と聞く。”じゃあ○時から○時までやってみようか”と声をかける。その後、宿題を見てあげて間違えたところを見つける。”じゃあ間違えた漢字をノートに3回ずつ書いてみよう!”と提案。ちゃんとできたら”すごい!できたねー”とたくさんほめてあげてください。

子どもは間違えることが大嫌いなんです。”ここ間違ってるよ!”と強く指摘するのではなく、”間違いを見つけることが勉強なんだよ”と伝え、”間違えることは悪いことじゃないんだ”と、パラダイムシフトしてあげることが大事だと思います」

担任の先生を上手く頼って

佐々木先生親子関係による部分もありますよね。どうしてもお母さんだと甘えてしまって、”やだー、やりたくない!”ってなってしまったり。私も小6の子どもがいるんですけど、反抗期真っ盛りで親の言うことなんて全然聞かない。そんな時は担任の先生に言ってもらうとびっくりするくらい効果ありますよ」

髙橋先生「”私からだと聞かないんで、先生から言ってもらえますか?”は面談でもよく言われます(笑)」

 

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整理整頓上手になる秘訣はある?

保護者のモヤモヤ4「個人面談のとき子どもの引き出しを覗いたら、中がグチャグチャ。要提出の大事なプリントも出てきて絶句。整理整頓ができるようになる声かけ法をなどを知りたい」

写真に撮って可視化するとわかりやすい

佐々木先生「まずは、プリントをきちんと親に渡すシステム作りをしましょう。お家の決まった場所に箱を置いて、”学校から帰ったらプリントはこの箱に入れてね”と仕組みを整えることから始めるといいと思います。

整理整頓の得意・不得意は個人差がありますよね。あるお母さんは、ランドセルに入れるものを写真に撮って内側に貼り、”こういう風に入れて帰りなさい”と、子どもがわかりやすいように工夫していました。写真に撮るのは可視化できておすすめです」

髙橋先生「お道具箱って学期に一度持って帰るじゃないですか。その時に親子で一緒に整理するといいと思います。のりはここ、クレヨンはここ、と言った感じで。キレイな状態を写真に撮って貼っておくのはいいアイディアですよね」

佐々木先生「新一年生の担任は、よくお道具箱や靴箱の写真を撮って教室などに掲示しています。プリントアウトは面倒でも、携帯で撮った写真を見せるだけでも効果はあると思いますよ」

できない時は一緒に残念がって、できたら一緒に喜ぼう

髙橋先生手紙をもらったらどうするか、学校での手順も親子で決めておいた方がいいと思います。”先生から手紙をもらったら連絡袋に入れようね”と決めたら、毎日”今日は連絡袋に入れられた?”と聞いてください。できなかったら”また明日頑張ろうね”と一緒に残念がって、できた時にめちゃくちゃ喜んであげましょう

すぐにはできるようにならないので根気が大事です!即、成果を求めると子どもにきつく当たってしまうので注意して。仕組みを整えることも大切ですが、評価の仕方も重要ですよ」

佐々木先生「できたよシールなどもいいですよね。子どもも喜ぶし、楽しく目標に向かって頑張れますから」

先生は敵じゃない!もっと頼って相談して

佐々木先生「我々教師もそうですが、伝え方ってとっても大事ですよね」

髙橋先生「本当にそうです。”こういうことで困っているけれど、どうしたらいいですか?”、”力を貸してくれませんか?”と言っていただけるとありがたいです。その後、”先生のおかげで良くなりました!”なんて連絡帳に書かれた日には、飛び上がりたくなるくらいうれしいです!

佐々木先生何か困ったことや悩んでいることがあったらぜひ担任の先生を頼ってくださいね。教師は保護者に頼られると本当にうれしいし、頑張れるんです」

髙橋先生「家庭と学校が協力して、子どもたちをもっともっと良くしていきたいですよね」

 

文・構成/HugKum編集部

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