こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今回の食材は、あっさりとたんぱくな味のめかじきを離乳食に使う時のコツやレシピを紹介します。
めかじきはいつから食べられる?
めかじきは白身魚ですが、加熱すると身がかたくなり食べにくいので、離乳食中期ごろからスタートです。ほぐしてもボソボソするので、最初のうちは滑らかな食材と合わせたり、水溶き片栗粉でとろみをつけると食べやすいです。
めかじきとは?どんな魚?
めかじきはカジキマグロと呼ばれることもあるのですが、マグロとは別の魚です。旬は秋から冬ですが、年中通して手に入りやすい魚です。大人のメニューとしては煮る、焼くは定番ですが、ムニエルやフライにしても美味しい魚。離乳食に使う時はぜひ大人も一緒にめかじきを使ってみてください。
アレルギーの心配はない?
めかじきでのアレルギーは、まれにあるようです。離乳食に使う全ての食材に共通することは、初めて食べるときはひとさじからスタート。食べた後は赤ちゃんの身体観察をします。また食べる時間病院が開いている平日の午前中だと、より安心して食べさせることができます。
離乳食のめかじきの注意点
離乳食にめかじきを使用するときは、新鮮なものを調理します。また、厚生労働省「魚介類に含まれる水銀について」によりますと、めかじきの摂取量として、
・胎児の健康への影響が懸念されているので、妊婦は1回約80gとして週に1回までを目安に摂取
・母乳を介して乳児が摂取する水銀量は低いので、注意事項の対象としていない
・小児は注意事項の対象としていない。小児は成人と同様の水銀排泄機能を有しており、子どもの精神系の発達にメチル水銀に関連する有害影響が証明されなかった。
となっています。
めかじきの代用におすすめの魚は?
めかじきの代用としておすすめは、マグロや鮭などです。同じように調理できる魚の一つです。
基本の下ごしらえの方法
骨と皮がないか確認
普段切り身で売っているお魚は、骨と皮がある物も多いですが、めかじきの切身は骨も皮も取り除かれているものが多く、離乳食に取り入れやすいのも特徴です。ほとんどないとはいえ、念のため必ず使う前に骨がないかを確認します。
冷凍保存方法
めかじきを冷凍保存する方法は2種類あります。
1.生のまま冷凍する
1回分に切り分けてラップや密封容器に入れて冷凍庫に入れます。
2.湯がいてから冷凍する
しっかり火が取りまで湯がきます。1回分に切り分けて密封容器に入れて冷凍庫に入れます。
大人からの取り分けのコツ
めかじきを使った大人メニューは、調味料や油を多く使うことがあるので、離乳食に取り分けるときは調味料を入れる前に取り分けましょう。
時期別の量や大きさ、固さの目安
離乳食中期
離乳食中期はメカジキを食べ始めの時期です。最初はひとさじからスタートします。最終的に食べられるようになる目安量は10~15g程度です。大きさは2~3mmのみじん切り、固さは舌でつぶせる豆腐くらいの固さです。
離乳食後期
離乳食後期になると、手づかみメニューとしてめかじき取り入れてもいいでしょう。目安量は15g程度です。大きさは5mm角、歯茎でつぶせるバナナを目安にします。
離乳食完了期
離乳食完了期になり、前歯で食べ物を噛み切れるようになってくると、めかじきをスティック状にしてそのまま手づかみで食べられるようになります。目安量は15~20g程度です。大きさは1cm角、歯茎で噛める硬さで肉団子が目安です。
離乳食の時期別おすすめレシピ
離乳食中期 めかじきと玉ねぎのとろみスープ
材料
めかじき 10g
玉ねぎ 10g
にんじん 5g
かつお昆布だし 150ml
水溶き片栗粉 小さじ1
作り方
1.めかじき、玉ねぎ、にんじん1cm厚さに切る
2.かつお昆布だしで、にんじん、玉ねぎ→めかじきの順に煮る
3.2を取り出しみじん切りにする
4.鍋の煮汁を80mlにして3を入れ再加熱
5.水溶き片栗粉でとろみをつける
離乳食後期以降 めかじきとにんじんのコロコロスープ
*写真は、離乳食完了期用に1㎝角に切ったものです
材料
めかじき 15g
にんじん 15g
ニラ 2g
かつお昆布だし 150ml
しょう油 0.5ml
作り方
1.めかじき、にんじん1cm厚さに切る。ニラはみじん切り
2.かつお昆布だしで、にんじん→めかじきの順に煮る
3.取り出して、後期は5mm角、完了期は1㎝角に切る
4.鍋の煮汁を80mlにして3とニラを入れ再加熱
5.しょう油を入れて風味をつける
離乳食完了期 めかじきときのこのバターソテー
材料
めかじき 20g
しめじ 5g
バター 1g
作り方
1.めかじきは1cm厚さのスティックに切る。しめじは縦に細く割く2.フライパンにバターを溶かし、1をしっかり焼く めかじきを離乳食メニューに取り入れて、メニューの幅を広げて見てくださいね!
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。