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ハーフバースデーや1歳の誕生日は離乳食のケーキでお祝いしよう!
誕生日ケーキと言えば、生クリームのデコレーションケーキを想像するのではないでしょうか?でも、生クリームたっぷりでお砂糖もたっぷりなデコレーションケーキは、まだ赤ちゃんは食べられません。
離乳食ケーキは食べたことのある食材を使う
離乳食にケーキを作る時の基本は「赤ちゃんが食べたことのある食材を使う」ことが第一です。そして、いわゆる大人の想像する「甘いケーキ」ではなくどちらかと言えば食事に近いケーキを用意します。
離乳食ケーキで避けた方がいい食材は?
離乳食ケーキに良かれと思って使ってしまいそうなNG食材を紹介します。
・はちみつ
はちみつにはボツリヌス菌の心配があるので1歳未満の赤ちゃんにはリスクの高い食品です。1歳の誕生日当日には、まだ使用しない方がいいでしょう。
(参考:厚生労働省HPhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html)
・生クリーム
油分の多い生クリームは、まだ赤ちゃんには不向きです。
・砂糖
一般的にケーキには多くの砂糖が使われていますが、甘みが強いものは赤ちゃんに不向きです。
市販のケーキや生クリームはいつからOK?
1歳を過ぎても市販のケーキや生クリームはまだ、控えた方がいいでしょう。その理由は、糖分が多く甘いこと、生クリームには油分が多いからです。また、早くから甘く油っこい刺激的な味に出会うことで、離乳食の食べ具合が悪くなることもあります。市販の大人用のケーキや生クリームを食べるのは、できれば3歳以降を目安にしましょう。市販のケーキを食べるときは、少量だけにして、極たまのお楽しみという位置づけにします。
離乳食ケーキのスポンジの選び方
ケーキに欠かせないスポンジですが、離乳食ケーキには、時期によっては使えないスポンジの材料があります。それは、砂糖です。砂糖が使えるようになってくる1歳頃になっても、使う量は微量。大人用のスポンジはまだまだ甘いと知っておきましょう。
スポンジ部分に代用できるものは?
普段私たちが食べているスポンジは甘いので、離乳食ケーキには代用品を使います。例えば、
・食パン
・ホットケーキミックス
・米粉のパンケーキ
などが使えます。
離乳食ケーキのクリームの選び方
ケーキを美味しく仕上げてくれる生クリームですが、前にも書いたように赤ちゃんにはNGです。代用品で作ってみましょう。
生クリームは水切りヨーグルトで代用
生クリームは同じ乳製品のプレーンヨーグルトから作ることができます。
水きりヨーグルトの作り方は、いたってシンプル。キッチンペーパーをザルに敷いて、プレーンヨーグルトを入れ一晩置くだけです。
他にクリームを代用できるものは?
茹でてペーストにした豆腐と水きりヨーグルトを1:1で混ぜ合わせても、生クリームの代わりになります。豆腐は絹ごし豆腐でも木綿豆腐でも構いません。
離乳食ケーキの飾りつけのポイント
おすすめの具材
甘みがないケーキですので、デザートとして作る時は、甘みのある果物を使うと更に美味しく仕上がります。
フルーツの例
例えば、
・バナナ
・みかん
・キウイフルーツ
・桃
・ぶどう
・メロン
・イチゴ
など。
野菜の例
また、ケーキですので、彩りのいい果物や野菜を飾り付けに使うと可愛く仕上がります。果物なら上記にあげたようなもので、野菜なら例えば、
・にんじん
・かぼちゃ
・ブロッコリー
・ほうれん草
などもいいですね。
大きめのクッキー型で型抜きして飾りつけ
丸いケーキもいいですが、大きめのクッキーの型を使って、土台のケーキを星形、ハート形で作ると更にかわいいケーキに仕上がります!
デザート以外のケーキもおすすめ!
豆腐やおかゆで離乳食ケーキを作る場合は、形をなるべく固定したいので、いつもよりも少し水分をほんの少し少なくするイメージで作ります。おかゆは鍋から取る時に、おもゆをよけて、すくい取ります。木綿豆腐は、水切りしてから使いますし、今回紹介する豆腐の離乳食ケーキは、絹こし豆腐を使ったので水溶き片栗粉で少し固めて作りました。
時期別の食べさせ方や注意点
初期
離乳食初期の離乳食ケーキは、デザートと言うよりも「ご飯」として作ります。ですから、おかゆを土台として作るなら30~40g、豆腐が土台なら25g、野菜や果物は合計で15~20gを目安に作ってみましょう。
中期
離乳食中期の離乳食ケーキも離乳食初期と同様に、デザートと言うよりも「ご飯」として作ることが多いかもしれませんね。おかゆを土台として作るなら50~80g、食パンが土台なら15~20g、豆腐が土台なら30~40g、野菜や果物は合計で20~30gを目安に作ってみましょう。
後期
離乳食後期の離乳食ケーキは、おかゆを土台として作るなら80g、食パンが土台なら20~30g、豆腐が土台なら45g、野菜や果物は合計で30~40gを目安に作ってみましょう。
完了期
離乳食後期の離乳食ケーキは、軟飯やご飯を土台として作るなら80g、食パンが土台なら40~50g、豆腐が土台なら50~55g、野菜や果物は合計で40~50gを目安に作ってみましょう。
時期別おすすめ離乳食のケーキレシピ
初期 豆腐のハーフバースデーケーキ
材料
絹ごし豆腐 25g
にんじん 10g
ブロッコリー 10g
水溶き片栗粉 小さじ1~2
作り方
1.にんじんとブロッコリーはそれぞれ湯がいて、裏ごしする
2.豆腐はミキサーに入れてクリーム状にする
3.2を鍋に入れ加熱し、水溶き片栗粉でとろみをつける
4.1と3を交互に型に入れて、冷蔵庫で冷やして固める
5.器に入れたら、残りの1で盛り付ける
中期後半 かぼちゃのごはんケーキ
材料
5倍かゆ 80g
かぼちゃ 30g
作り方
1.かぼちゃは皮、ワタ、種とをり除き湯がいて裏ごしする
2.クッキー形におかゆ→かぼちゃ→おかゆの順に盛り付ける
3.上に残ったかぼちゃを盛り付ける
後期 米粉の野菜パンケーキ
材料
米粉 30g
豆乳(牛乳でもOK) 60ml
にんじん 10g
ほうれん草 5g
作り方
1.にんじんとほうれん草はそれぞれ湯がいて裏ごしする
2.米粉と豆乳を混ぜ合わせ3つに分けて2つににんじん、ほうれん草を混ぜ入れる
3.フライパンで2を両面焼く
完了期 1歳のお誕生日ケーキ
材料
食パン(12枚切り) 1枚
水切りヨーグルト 20g
好きなフルーツ 適量
作り方
1.食パンは、丸の型でくりぬく。
2.水切りヨーグルトをミキサーにかけクリームにする。
3.食パンとクリーム、フルーツでデコレーションする
先輩ママパパの離乳食ケーキアイディア
HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、「離乳食ケーキのアイデア」に関するアンケートを実施しました。実際のママパパの声をぜひ参考にしてみてください。
好きな果物のトッピングで好反応
食パンをケーキの土台にするアイデア。手軽で失敗もないのでオススメです。好きな果物を飾れば食欲がわきますね!
ボーロやクッキーでデコレーション
やはり土台は食パンで、ボーロなどでデコレーションするアイデア。赤ちゃんボーロならいつも食べているから安心ですね。
手作りバナナパンケーキでお祝い
ベビーダノンをパンケーキ生地と重ねた方も。より手軽に、おいしく作れそうです。
1歳のろうそくを飾って見栄えも◎
ヨーグルトとバナナは離乳食ケーキの定番。ろうそくを飾ると映え感がアップして、写真を撮るのも楽しくなりそうです。
簡単に作れるケーキセットも
ケーキミックス、ケーキ型、ホイップクリームミックス、絞り袋、口金がセットになっているので、自分で用意する材料は牛乳もしくは豆乳100㎖とデコレーション用のフルーツだけ!電子レンジで作ることができる、便利で簡単なケーキセットです。(対象年齢:1才~)
普段食べ慣れている食材を使って、ママパパ手作りのかわいいケーキで記念日をお祝いしましょう!
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在15歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、22年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する和の離乳食パクパクセミナー、離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで4000人が受講。