自宅で毛布洗濯する方法。洗う頻度や洗濯機が使えない場合の対処法も

毛布は直接肌に触れるため、清潔さを保つことが大切です。自宅で毛布を洗濯する方法・手順・注意点・干し方を紹介します。さらに、洗濯の頻度や洗濯機で洗えないときの対処法も見ていきます。毛布を清潔に保って快適な睡眠を手に入れましょう。

毛布は自分で洗濯できるの?

「自分で毛布を洗濯すると、使えなくなってしまうのではないか」と、心配になる人もいるのではないでしょうか?ここでは、毛布を自分で洗えるか判断するポイントを紹介します。

まずは洗濯表示を確認

まずは、毛布に付いている洗濯表示を見て、自宅で洗濯が可能かを確認することが大切です。表示に洗濯機や手洗いのマークがあれば、自宅で洗えます。毛布は綿・アクリル・ポリエステルが素材のものが多いため、ほとんどは洗濯機で洗えるでしょう。

ただし、洗濯機だけでなく乾燥機も使う予定の人は、そちらも使用できるかチェックしなければなりません。毛布の中には、熱に弱い素材のものもあるためです。表示に乾燥機のマークがあるかも、忘れないように確認しましょう。

洗濯機の容量もチェック

次に、洗濯機の容量を確認する必要があります。毛布によっては、その厚みのために洗濯機に入りきらず、洗えないことも考えられるためです。

具体的には、7kgの容量がある洗濯機で、シングルタイプの毛布1枚が目安です。1枚仕立ての薄いものであれば、ダブルでも洗える場合もあります。

ただし、素材や厚みによっては目安通りにいかないこともあるため、実際に毛布を洗濯機に入れて確認するのがおすすめです。その際、洗濯機の容量に少しゆとりがあることが、洗える目安になります。ぎっしり詰まった状態で洗うと、洗濯機が壊れる原因になるため、気を付けましょう。

毛布洗濯の手順とポイント

毛布を傷めずに洗うためには、正しい洗濯方法を知ることが大切です。手順と気を付けたいポイントを紹介します。

ホコリや汚れは事前に落とそう

まず、毛布に付着しているホコリや汚れを洗濯する前に落としておきましょう。物干し竿に毛布を掛けて、布団たたきや手でたたいてホコリを落とします。強くたたきすぎると生地にダメージを与えてしまうため、優しくたたくのがポイントです。

外でホコリを取るのが難しければ、掃除機で吸い取ってもOKです。

シミや汚れがある場合は、液体洗剤を染み込ませて5分程度浸け置きすると落としやすくなります。頑固なシミや汚れは、浸け置きした後に布やブラシなどでポンポンと軽くたたくとよいでしょう。

素材に合った洗剤をチョイス

洗剤は、素材に合わせて選ぶと失敗が少なくなります。例えば、ウールなどデリケートな素材の毛布には、中性のおしゃれ着用洗剤といった具合です。優しく洗えるため、生地にダメージを与えず長持ちします。

また、粉末タイプの洗剤は一般的に洗浄力が強いものが多く、溶け残ったり生地にダメージを与えたりするリスクがあるため、液体タイプの洗剤を使いましょう。ふわふわのソフトな感触を楽しみたい場合は、柔軟剤を一緒に使うのもおすすめです。

変色を避けるために、毛布の色に合わせて洗剤を選ぶ方法もあります。淡い色なら蛍光剤不使用の洗剤、濃い色なら漂白剤不使用の洗剤がよいでしょう。白色の毛布で白さをよみがえらせたいときは、漂白剤や蛍光剤入りの洗剤を使ってみてください。

畳んで洗濯ネットに入れる

毛布をそのまま洗濯機に入れて洗うと、生地がこすれたり、引っかかったりするトラブルが起こりやすくなります。そのため、畳んで洗濯ネットに入れてから洗うようにしましょう。

毛布は、汚れが気になる部分が外側になるようにしてジャバラ状に折り畳みます。同じ幅で山折りと谷折りを繰り返すのがジャバラ折りです。折り畳んだ毛布はさらにロール状に巻いて小さくし、洗濯ネットに入れます。

その際、筒型の洗濯ネットだとすっぽり入って便利です。洗濯ネットがない場合は、ロール状になった毛布をひもで結ぶとよいでしょう。

「毛布コース」など、コースを選んで洗濯

近年はさまざまなコースを選べる洗濯機も多いため、「毛布コース」や「大物洗いコース」が付いているかチェックします。それらのコースがない場合は、「手洗いコース」や「弱洗いコース」など優しく洗えるコースを選ぶと安心です。

自宅の洗濯機の機能を確認。毛布に合ったコースやモードを選んで

 

きれいに洗うためには、水がたまった時点で洗濯機を一時停止し、毛布をしっかり手で押し込んで洗剤に浸けるようにしましょう。毛布は水に浮きやすく、浮いた状態では洗剤が全体に染み込まない可能性があるためです。

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しっかり乾かすための正しい干し方

ダメージを与えることなく、毛布をしっかり乾かすにはコツがあります。正しい乾かし方を把握しましょう。

干す場所は素材によって変わる

毛布の素材によって干す場所も変わるため、洗濯表示タグを確認しましょう。日なたで干せるものが多いですが、陰干しマークが付いている場合や濃い色の場合は、天日干ししてしまうと色褪せや生地が痛む原因になるので注意が必要です。

シルク・ナイロン・ウール素材の場合、天日干しは黄ばみの原因になることもあるため、陰干しがおすすめです。

洗濯表示タグには、干す場所だけでなく「平干し」「つり干し」といった干し方が書かれていることもあります。平干しが推奨されている毛布をつり干ししてしまうと、ダメージを与えてしまうこともあるため気を付けましょう。

風通しのよいM字干しがおすすめ

つり干しができるタイプであれば、M字干しがおすすめです。M字干しは、2本の物干し竿を使ってアルファベットのMの形になるように干す方法です。こうすることで風通しがよくなり、より早く乾かせます。

物干し竿が1本しかない場合は、物干し竿にいくつかハンガーを掛け、その上に毛布を干すようにしましょう。毛布の間に隙間を作ることができ、風通しがよくなります。

室内用物干しがないときは、椅子などの家具を代用しても

 

乾かすときは、最後まできっちり乾かしきることが重要です。毛布が湿ったままだと、生地の中でダニや雑菌が繁殖しやすくなります。特に冬場は乾きにくいため、晴天の日を選んだり、午前中から干したりするとよいでしょう。

洗濯機が使えない場合はどうしたらいい?

自宅の洗濯機で毛布を洗えない場合は、どうすればよいのでしょうか? ここでは三つの方法を紹介します。

浴槽を使って洗う方法

自分で洗濯したい場合は、大きな毛布も無理なく入る浴槽を使って「足踏み洗い」をしましょう。まず、浴槽に毛布がしっかり浸る程度のお湯を入れ、洗剤を溶かします。

ジャバラ状に畳んだ毛布を入れ、足で踏むようにして洗います。このとき、毛布は洗剤で滑りやすくなっているので、けがをしないよう浴槽などにつかまりながら踏みましょう。

浴槽の栓を抜いてお湯を流したら、シャワーをあてながら踏み洗いをしてすすぎます。すすぎの工程を数回繰り返して、洗剤液をしっかり取り除きましょう。

すすぎ終わったら1時間ほど浴槽に掛けて水を切り、外に干します。

コインランドリーで洗う方法

コインランドリーには、容量が大きな洗濯機が設置されているところが多いです。そのため、厚手の毛布を洗いたいときや、一度に複数の毛布を洗いたいときは、コインランドリーを利用するとよいでしょう。

また、コインランドリーでは乾燥機が利用できるのも大きなメリットです。コインランドリーの乾燥機には高温風機能が付いているため、ふわふわでソフトな仕上がりになります。また、天日干しとは比較にならないほど高温で乾かせるため、雑菌やダニの繁殖も防げるでしょう。

さらに、洗濯から乾燥までが2時間程度で終わるのも魅力です。特に、複数の毛布を同時に洗えることを考えると、かなりの時短になります。待っている間を利用して他の用事を済ませれば、時間も無駄にはなりません。

季節の変わり目にはプロに頼むのもあり

季節が移り変わって毛布をしまうときには、プロに依頼して洗濯してもらうのもよいでしょう。頑固な汚れなどの中には、自宅のケアで落としきれないこともあるためです。汚れが付着したまましまうと、雑菌やカビが繁殖する原因になります。

クリーニングのプロに依頼すれば、頑固な汚れを落とせるだけでなく、雑菌やカビなどもしっかり除去できます。さらに、業者によっては抗菌や防ダニ加工が可能な場合もあるため、相談してみましょう。

クリーニング店に毛布を持ち込むのが面倒と感じる人もいると思いますが、近年は宅配型のクリーニングサービスもあります。自宅での受け渡しが可能なため、重くてかさばる毛布をクリーニング店に持ち運ぶ必要がありません。

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どのくらいの頻度で手入れするべき?

毛布を清潔に保つためには、どのくらいの頻度で洗うのがよいのでしょうか?  毛布の素材別のケア方法についても解説します。

毛布の洗濯頻度の目安

家庭で使用する毛布の洗濯頻度に関しては、特に決められていません。ただし、厚生労働省の旅館業に対する通達によると、「半年に1度以上の丸洗い」が推奨されています。使う頻度や汚れ具合にもよりますが、シーズン中に1回は丸洗いをすると安心かもしれません。

シーズンが終わって毛布をしまう前には、雑菌やカビの繁殖を防ぐために丸洗いをし、しっかり乾かしておくことも大切です。また、たとえ清潔な状態でしまったとしても、湿気を吸ったり、目に見えないホコリが付着したりしているため、使い始めるときにも丸洗いしましょう。

参考:旅館業における衛生等管理要領 (寝具の管理)26(3)|厚生労働省

素材ごとのケア方法

ウールは洗濯ができないため、こまめに陰干しをしてケアすることが大切です。ただし、中には洗えるタイプもあるため、洗濯表示をしっかり確認しましょう。

ウールと同じく洗濯できないシルクは、ケアとしてよく風に当てるようにしましょう。中には洗えるタイプもあり、陰干しが基本です。天日干しをすると、ダメージや色褪せの原因になります。洗えないタイプのシルクは、ドライクリーニングがおすすめです。

アクリルは中性洗剤を使って洗濯し、陰干しします。生地にダメージを与えるリスクがあるため、柔軟剤の使用は控えましょう。

ポリエステルは熱に弱い性質があるため、乾燥機を使用や天日干しはしないほうがよいです。

お気に入りの毛布は自分で洗って清潔キープ

人は寝ている間にはたくさんの汗をかくため、寝具は定期的に洗って清潔に保つ必要があります。たいていの毛布は自宅でも洗濯が可能ですが、中には洗えないタイプもあるため、必ず洗濯表示を確認しましょう。
洗濯の手順や干し方などの注意点を守れば、大切な毛布にダメージを与えることなくきれいに保管できます。毛布を清潔に保ち、心地良い寝具で快適に眠りましょう。

構成・文/HugKum編集部

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