海外だけが選択肢じゃない!留学アドバイザーが実体験した種子島宇宙留学って?【国内留学の魅力】

留学スタイルが多様化する今、国内留学を勧めるワケとは

国内外の留学に興味を持つパパ&ママは増加の傾向に

わが子にはたくさんの経験をして欲しい。そう願う親御さんは多いと思います。小学生向けの海外留学短期プログラムなど、ひと昔前に比べてスタイルが多様化する今、お子さんの教育において留学を視野に入れるパパママは増加の傾向に。中でも今、ニーズが高まっているのが「国内留学」です。

国内留学とは、1年単位で自然豊かな地方へ移り住み、地域の小学校に通いながら自然体験や集団生活を送ること。国内留学は全国のあらゆる地域で実施していて、山村留学や宇宙留学、ウミガメ留学なるものまで、そのスタイルも地域によってさまざまです。

そこで、国内留学の魅力を知るべく、国内留学アドバイザーとして活躍されている滝田佳子さんに、インタビューを実施。ご自身の娘さんは、小学3年生で鹿児島県種子島への宇宙留学、小学5年生では北海道十勝への山村留学を経験しています。国内留学の魅力をはじめ、留学を考えたきっかけや体験できることを伺いました。

その海外留学、大丈夫…?まずは日本人としての軸を持つべき

滝田さんが国内留学を勧める理由のひとつに、「日本人としての軸を大切にしてほしい」という考えがあるそう。

滝田さん:大前提として、海外留学を否定しているわけではありません。ただ、行く前に一度立ち止まって考えてほしいんです。わが家も娘をグローバルに育てたくて、未就学期から各国の大使館の方と交流をしていましたが、毎月いろんな国の方と交流し、はじめはその国の言葉で挨拶をするんですけど、「日本ってどんな国?」って必ず聞かれるんです。当時はそのたびに答えに悩んでいました。そこで、やっぱり日本を知らないとダメなんだ、と確信したんです。英語を話せるだけではダメ。まず日本人としての軸を持ってないといけないな、と思うので、自分の国のことを知るためにも、私は国内留学をおすすめしています。

なぜわが子を国内留学に?アドバイザー滝田さんファミリーの体験談

現在高校生となる滝田さんの娘さんは、国内留学の経験者。小学3年生で鹿児島県種子島の宇宙留学に、小学5年生で北海道十勝へ山村留学に行き、幅広い体験をされたそうです。滝田さんが娘さんに国内留学をさせたい、と考えたきっかけから伺いました。

3年生で行った種子島の小学校の入学式後、留学生みんなそろってJAXAで記念撮影
1年間の種子島宇宙留学を終え、修了式を迎えた滝田さんと娘さん

国内留学を考えたきっかけは?お子さんの反応は?

滝田さん:もともと6年間同じ学校に行くのはもったいないな、と思っていたんです。6年もあるから、1年くらいは本人にあった好きなところに好きなタイミングで行かせてあげたい、と思ったのがきっかけです。

娘がまだお腹にいるときから「この子にあった教育は何だろう」と思い始め、生まれてからもそのことをずっと考えながら育てていました。ですが、ひとり娘がゆえにどうしても過干渉になってしまって。「あれやりなさい」「これやりなさい」という圧がものすごくなってたんですね。それで、「このままじゃいけない」と思って、どういう教育をすべきか悩んでいたとき、国内留学の存在を知りました。当時娘は2歳でしたが、「この子を育てるには私の手から離した方がいい」と思って、そのつもりで育てていました。

Q 娘さんは国内留学を嫌がらなかった?

滝田さん:旅行へ行くたびに、「小学生になったらどこかに留学をして、ママとパパから離れるけど、どこがいい?」と聞きながら旅をしていました。もちろん、訪れる場所も娘が興味を持ちそうな所。すると、本人も自然とその流れに乗ってくれて、「ここは素敵だけどちょっとさみしい」とか「ここは住むのはちょっと違うな〜」とか、暮らす目線で町の様子をチェックするようになりました。3歳の頃から「宇宙飛行士になりたい」と言っていたので、小1の夏休みに宇宙と関わりの深い種子島を訪れて、そこでピンときたようで「あ、ママ、ここ!」って娘が言ったんです。

Q 通い慣れた学校を離れることに抵抗はなかった?

滝田さん:娘は都内のごく普通の公立小学校。学年につきひとクラス程度の少人数の学校ですが、「私、どこかで1年間いなくなります」って、入学当初から当たり前のように周囲に話していました。最初からそういう挨拶をしていたので、いざ留学をするときもお友だちや先生、保護者の方々も自然に受け入れてくれました。

Q パパも国内留学に賛成だった?

滝田さん:そこはやっぱりひとり娘なので、離れたくない思いは強かったと思います。娘には「まずパパを納得させてからね」と話していました。そこで当時2年生の娘は、自分のことは自分でできるアピール。「これできたよ」「ひとりでできたよ」と必死でした。身のまわりのことをすべて自分でできるようになった3年生のとき、三つ指をついて「今までお世話になりました。行って参ります」と挨拶をして、パパも納得したようです(笑)。

Q 準備期間はどのくらい?

滝田さん:種子島に行かせたいと思ったのは小学1年生のとき。そこから実際に留学をする3年生の春まで1年くらいかけてリサーチしました。

Q ホームステイ先はどうやって探すの?

滝田さん:里親さんを紹介してもらいます。娘が留学した当時は、今のようにインターネットやSNSが普及していない時代。留学が決まってから、2年生の年末に里親さんの写真と手紙が届いて、電話で「初めまして」とご挨拶をしました。そこから電話と文通でやり取りをして、留学開始の4月に初めましてでお会いする流れです。当時は面談もなかったので、お見合いみたいな感じでドキドキでした。最近は夏休みに下見に行かれる方や、マッチングをしたら冬休みに会いに行ったり、オンラインのやりとりもできるので、留学以前から交流ができるようになっています。

次のページでは国内留学で広がる「子どもの視野」について

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