きれいな文字を書くために、そして疲れずに長時間文字を書くためには鉛筆を正しく持つことが重要です。この記事では、鉛筆の持ち方によるメリット・デメリット、鉛筆の正しい持ち方とその教え方を解説。また、鉛筆の持ち方を矯正するアイデアや、鉛筆を正しく持つための補助具やアイテムのおすすめを紹介していきます。
目次
鉛筆の持ち方をチェックしてみよう
鉛筆を正しく持てていますか?子どもだけではなく、大人も、あらためて鉛筆の正しい持ち方を確認してみましょう。
鉛筆の持ち方でメリット・デメリットがある!
鉛筆の持ち方次第でメリット・デメリットがあります。どのようなメリット・デメリットがあるのか、見てみましょう。
鉛筆を正しく持つメリット
鉛筆を正しく持つと、いいことがたくさんあります!たとえば、
・鉛筆をうまく動かせるため、「とめ」「はね」「はらい」がきれいに書ける
・文字を正しく書ける
・姿勢がよくなる
・ペンだこができにくくなる
・力のバランスがとれ、長時間文字を書いても疲れない
などです。
そのほか、集中力が高まることで、勉強の効率アップも期待できます。
文字が汚いと、テストや試験のときに、「6」を「0」などの似た文字と間違えられてしまう恐れもあります。字がきれいなら、そういった間違いは起こりません。きれいな文字でノートを書くことで、「やる気が上がる」「勉強したくなる!」という声もあります。
鉛筆を正しく持つことには、とても大切なことです。
鉛筆の持ち方がヘン・悪い場合のデメリット
鉛筆の持ち方が悪いと、以下のような悪影響が考えられます。
・鉛筆を持つだけで力が入ってしまい、手が痛くなる
・手、腕、肩、首、目などが疲れる
・文字がきれいに書けない
・長い時間文字が書けない
・姿勢が悪くなる
・集中力が欠ける
鉛筆の持ち方がヘン・悪いことは、デメリットだらけ。鉛筆は正しく持つようにしましょう。
鉛筆の正しい持ち方を知ろう
鉛筆の正しい持ち方が、トンボ鉛筆の公式動画で紹介されています。動画を見ながら正しい持ち方を知り、練習してみましょう。
中指の爪の根元部分で鉛筆を支える
中指は、鉛筆を下から支えることが役目です。中指の爪の根元部分に鉛筆が当たるように持つようにします。
親指は添える程度に
親指は、鉛筆の横、人差し指より少し後ろがベストポジション。力加減は、親指の腹を鉛筆に添える程度にすると、力を入れすぎることがなく、うまく力を抜くことができます。
手首は机に固定
鉛筆で文字を書くときは、手首を使います。手首の関節を曲げ伸ばしすることで、うまく文字が書けるのです。手首は、机に固定するようにすると、うまく曲げ伸ばしできます。
鉛筆の正しい持ち方の教え方
子どもに鉛筆の正しい持ち方を教えるには、ちょっとしたコツがあります。ここでは、鉛筆の正しい持ち方を教えるタイミング、教え方のコツを解説していきましょう。
いつから教える?
鉛筆の正しい持ち方を教えるタイミングは、3歳くらいが一般的です。このくらいの年齢なら、鉛筆を持つ力もついています。
ただし、子ども発達には個人差がありますので、お子さんの成長や興味のスピードに合わせて練習をはじめましょう。
教え方1:鉄砲のポーズ
鉛筆を正しく持つには、鉄砲のポーズが有効です。まず、鉛筆を持つほうの手で鉄砲の形を作ります。親指と人差し指の間から、中指の方向に鉛筆を差します。そのまま親指と人差し指で鉛筆を挟みます。こうすると、上手に鉛筆を持つことができますよ。
教え方2:くるりん法
子どもに鉛筆の芯のほうを親指と人差し指でつまむように持たせます。このとき、中指は下から支える程度に添えてください。そこから鉛筆をくるりと半回転させます(親指を下に下げるイメージです)。そうすると、自然に鉛筆の正しい持ち方になります。
教え方3:ティッシュを握る
鉛筆を持つほうの手のひらに、丸めたティッシュを入れ、それから鉛筆を持たせます。このとき、ティッシュを卵にみたてて「ティッシュの卵が割れないようにやさしくをにぎってね」と伝えると、手全体に力が入り過ぎることなく、やさしく鉛筆を持つことができるようになり、疲れにくくなります。
教え方4:鉛筆に印をつける
鉛筆に印をつけておけば、指の位置をすぐに把握できるようになります。親指、人差し指の位置に色の違う丸シールを貼り、鉛筆を握る手の親指、人差し指にも同じ色の丸シールを貼って、「シールの同じ色のところを持ってね」と伝えてみてください。
教え方5:鉛筆を握るようにもっていたら、「抜き・差す法」を
小さいお子さんは、鉛筆を握るように持ってしまいがちです。そんなときには、お子さんの手から鉛筆を抜き、親指と人差し指の間にすっと差し込んでみてください。たったこれだけでも正しく鉛筆を持つことができます。
鉛筆の持ち方の矯正法アイデア
ここでは、鉛筆の持ち方を矯正するアイデアをご紹介します。身近にあるもので簡単にできるものばかりなので、必要に応じて、試してみてください。
輪ゴムを巻くだけで正しい持ち方に
正しく鉛筆を持つコツ
持つ場所に輪ゴムを巻く。
え?それだけで?
と思うやり方ですが、巻くだけで正しく持つようになりました。無いと変な持ち方するので、クセつくまで続けます。 pic.twitter.com/cHPRNwOVtt
— 北川ともよ🍀踊る発達支援ママ (@tomoyo_kitakawa) March 1, 2021
鉛筆を持つ部分に、輪ゴムを巻くだけの簡単アイデア。輪ゴムを巻いた部分がこぶ状になるので、小さなお子さんの手でも鉛筆が持ちやすくなります。
目玉クリップが鉛筆の補助具に!
鉛筆の持ち方でしたら、支援級の先生にアドバイス頂いた方法です。
クリップに布テープを貼って鉛筆に挟むだけです。
長男はこれで正しくもてるようになりました✏
後は、『ピストル🔫みたいに持つ』と声を掛けてます。 pic.twitter.com/NnRaLWVPQS— non💙@元ダブルケアラー (@non06845502) January 28, 2019
目玉クリップを鉛筆の補助具として代用する方法です。やり方は簡単。鉛筆にクリップで挟み、クリップに指を添えるだけです。クリップに布テープを貼ると、すべりにくくなって、より持ちやすくなります。
鉛筆の持ち方補助具・アイテムのおすすめ
子どもがなかなかうまく鉛筆が持てない、鉛筆を正しく持てるように練習させたいというママ・パパに、おすすめの補助具・アイテムを紹介します。
サポーター「KUMON【通常のえんぴつ用 もちかたサポーター」
サポーターを鉛筆に取りつけることによって、簡単に鉛筆を正しく持てるようになります。鉛筆の持ち方に悪い癖がついてしまったお子さんでも、正しい持ち方に直してくれます。使い方は、鉛筆を穴に通して、指を添えるだけ!とっても簡単です。
指の位置を覚える練習具「トンボ鉛筆 Yo-i もちかたくん 右手用 ND-KYR」
正しい指の位置を覚えるための練習具です。三角、六角、丸軸の好きな鉛筆につけて、鉛筆の正しい持ち方を楽しく練習できます。鉛筆デビューにおすすめのアイテムです。
鉛筆を正しく握る補助具「ゴムQ Qリング 4プラス」
8の字型になっているリングの小さな穴に鉛筆を、大きな穴に親指を入れて使います。シリコン製だから、柔らかくて滑りにくくなっており、鉛筆の正しい持ち方をサポートしてくれます。鉛筆だけでなく、スプーン、歯ブラシなどにも使えます。
ペングリップ「Jimjis 鉛筆持ち方 筆記矯正器具 ペングリップ 持ち方くん」
人体工学に基づいて設計されたペングリップで、親指、人差し指、中指の正しい位置を把握できます。柔らかいシリコンを採用しているため、手が疲れにくく、集中力もアップします。
正しい持ち方が身につく鉛筆「スタビロ 鉛筆 イージーグラフ HB 右手用 12本 B322-HB」
ドイツのステーショナリーメーカー・スタビロの学童用鉛筆は、太い三角軸の鉛筆にくぼみが彫り込まれているユニークなアイテム。くぼみに沿って持つことで、鉛筆の正しい持ち方が自然と身につきます。右利き用、左利き用があります。
鉛筆を正しく持とう!
鉛筆は、小さいうちから、正しい持ち方を意識することが大切です。鉛筆がうまく持てないときには、上でご紹介したように、輪ゴムや補助具、サポーターなどを使って練習してみてください。
大人になってからでも直すことができるので、持ち方が気になる人はこの機会にはじめてみてください。
文・構成/HugKum編集部