日本最古のマンガ「鳥獣人物戯画」が今、大ブーム!コミカルな絵に大人も子どももハマる

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ウサギがサルを追いかけている有名なシーン。なぜ追いかけているのかな?実は・・・・

 

コロナ自粛期間で休館中だった、東京国立博物館の「国宝鳥獣戯画のすべて」(620日迄延長)が再開されました。開催前から話題沸騰で、予約チケットも即完売するなど大注目の国宝「鳥獣人物戯画」。実は、6年前の特別展「鳥獣戯画―京都 高山寺の至宝―」(東京国立博物館)でも3~4時間並ぶのは当たり前という人気アートコンテンツなのです。さて、そんな「鳥獣人物戯画」、なぜそんなにも人気を集めるのでしょう?

愛される理由、それは元祖マンガと呼ばれる親しみやすさ

「鳥獣人物戯画」は作者不明で、実は途中で描き手も変わったりしながら、長く続いてきた作品。全4巻にもなる巻物になっていて、もっとも人気なのが甲巻です。ウサギやカエル、サルにキツネなどが山の中で大騒ぎをする絵物語になっていて、まるで人間さまのように、水遊びに興じたり、相撲を取ったり、弓矢で争ったり・・・。体を動かしたあとは、宴の準備でごちそうを運んだり、お坊さんになりきったサルに貢ぎ物をささげたり・・・。どの絵を見ても、動物たちが人間の世界を完璧に演じていて、可笑しいったらないのです。絵が右から左へ流れる構成は、まさに現代のコマ割りのマンガと同じ。絵だけを見ながら内容が分かるので、小さな子どもにも楽しめるのですね。

国民的作品が、ついに子ども向けの絵本『これが鳥獣戯画でござる』になった!

 

さっきのサルが犯人か! 右から左へ流れるストーリーは、まさにマンガ展開。

さぁ、そんな国民的アート兼マンガの鳥獣戯画が絵本になりました。その名も『これが鳥獣戯画でござる』(小学館)。この絵本は、シリーズ累計250万部と、子育て世代に圧倒的な指示を受けている「小学館あーとぶっくシリーズ」の最新刊。ストーリー形式で展開しながらも、ところどころに解説も入っていたり、甲巻の巻物全体がわかるようになっていたりと、学習要素も満載なのです。実際、小学校、中学校の授業にも「鳥獣戯画」は出てくるので家庭学習にもぴったり。大人も知らない、幻の最後の終わり方(甲巻は実は継ぎ接ぎと言われている)も紹介しているので、お母さん、お父さんにもためになりますよ! 絵本で予習したら、ぜひ本物を観に行ってみましょう。

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著/結城昌子1870円(税込)

本書は、動物たちが大暴れの甲巻を全公開。
珍しい乙・丙・丁巻も掲載しています。さらに。小中学校の学習教材にもおすすめです
動物のキャラづくりの話、筆使いの話、鳥獣戯画の「なぞ」など
あらゆる角度から楽しめる解説つき。だから、学校や自宅での学習教材としても役立つ、
大人でも楽しめるのでござる!

著者

結城昌子(ユウキマサコ)
アートディレクター、絵本作家。
 累計250万部の「小学館あーとぶっくシリーズ」をはじめ
 数々のアート書籍を出版。子ども、大人を対象にした
 アートのナビゲーターとして活躍中。
文・構成/小学館出版局生活編集室

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