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シリーズ250万部!最強のART知育絵本って?
世界累計250万部の最強の知育絵本、小学館あーとぶっくシリーズをご存知でしょうか? このシリーズは、世界の名画、日本の名画を楽しみながら学べる絵本です。1993年刊行以来、毎年、版を重ねるロングセラーの美術絵本。なんと『ゴッホの絵本』は36刷り! 『ルノワールの絵本』は31刷り! びっくりするほどよく読まれているでしょう?
そのヒミツは、子ども目線で名画をのぞきこんで、楽しみながら、遊びながら読んでいけること。子どもの感性を磨き、好奇心を育てる素敵な絵本なのです。そしてそんなシリーズに、日本の国宝で最古のマンガと言われる「鳥獣人物戯画」が登場しました。その名も『これが鳥獣戯画でござる』。動物たちが大暴れする楽しい世界は、子どもも大人も楽しめる作品です。えっ、ママたちもよく知らなかったですって!? それならぜひ親子で読んでみてください。絶対、一生の宝になりますから。
動物たちが大暴れ! 鳥獣戯画は人間様顔負けの動物スポーツ大会!
有名なカエルとウサギの相撲の絵は見たことありますよね? 実は、この「鳥獣人物戯画」は巻物になっていて、動物たちが擬人化されて、飲めや踊れやの大騒ぎ!
サルとウサギの水泳大会に始まり、スポーツをし終わったあとの宴会、相撲対決、そして最後は仏さまにお供もの競争など、楽しい行事がいっぱい出てきます。さながら人間様にも負けない動物スポーツ大会といった感じでしょうか。弓矢対決では、弓が細竹でできていたり、的(まと)が大きなハスでできていたりと、細部まで目を凝らすと作者(不詳)の機知あふれる描き方に感動するはず。
誰にでも分かるような描写は、当時、お寺で勉強する小さな子どもたちに宮中で行われる行事を学ばせる目的で描かれたと言われています。まさにいまの学習教材のようなものだったかもしれません。実はこの名画の「鳥獣人物戯画」は小学校と中学校で習う単元のひとつ。日ごろから触れておくことで、学びの助けになるはず。家庭の学習教材としても活用できますね。
ちょっと高尚でとっつきにくい名画。どうして身近に感じるの?
正直、名画って美術館で見てもちんぷんかんぷんで何が良いのやら分からない・・・という方も多いのではないでしょうか? 本当は絵の見方にルールなんてありません。この小学館あーとぶっくシリーズの強みは、あくまでも子ども目線。
『ゴッホの絵本』なら「太陽がぐるぐる、月がぐるぐる」とまあるい円で絵の細部に入り込んでいったり、『これが鳥獣戯画でござる』なら「がちんこ勝負でござる、弓矢で対決でござる」と楽しいフレーズで遊びを展開したり・・・。
読みながら、声に出しながら、映像とともに絵の世界がスーッと頭の中に入り込んでくる展開なのです。これは、美術を専門とするアートディレクターで絵本作家でもある著者・結城昌子さんが、しっかりした知識を基に、誰にでも分かるような楽しいストーリーを編み出したおかげ。
親子で読み継ぐファンも! 小学館あーとぶっくシリーズとは・・・
小学館あーとぶっくシリーズは、28年間、毎年増刷を重ね世界累計250万部を超える小学館を代表するこども向け絵本。『ゴッホの絵本』『ルノワールの絵本』『モネの絵本』などの世界の名画に続き、『北斎の絵本』『広重の絵本』の日本の名画も刊行中。新刊も含め全16巻。読者からは、「絵本を読んでから、美術展に子どもと行きました」「自分もこのシリーズで読んで育ったので、子どもにも読ませようと思った」という声もたくさん届いています。ぜひ、読んでみてくださいね。
京都・髙山寺所蔵の国宝「鳥獣人物戯画」は日本が誇る名作。マンガの原点とも言われている。相撲大会に、水泳大会、そして最後は仏さまにお供もの競争。動物たちが大暴れの甲巻を中心にわらいながら読んでいこう。動物のキャラづくりの話、筆使いの話、鳥獣戯画の「なぞ」などあらゆる角度から楽しめる解説つき。だから、学校や自宅での学習教材としても役立つ、大人でも楽しめる!
文・構成/小学館 出版局 生活編集室