伊坂幸太郎のおすすめ本10選|ミステリーからコメディまで!人気作家の話題作を厳選

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独特の世界観と、巧みな伏線回収などが魅力の伊坂幸太郎の小説。そんな伊坂作品のおすすめ小説をご紹介します! 映画化された話題作や独特な世界観のミステリー、気軽に読めるエッセイなど、魅力いっぱいの作品ばかりです。

映画化もされた話題作

【1】ゴールデンスランバー


衆人環視のなか首相が爆殺され、しかも犯人は自分だと報道されている…。
巨大な陰謀に包囲された主人公・青柳雅春が逃走劇と共に、なぜ濡れ衣をきせられたのか、事件に隠された秘密は何なのかなどの謎が描かれていきます。
初めから最後までスリル満点の展開で、あっという間に引き込まれます。

【2】グラスホッパー


元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に引かれる瞬間を目撃。
それは「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしいことが分かり、鈴木は彼の後を追いはじめます。
同時に自殺専門の殺し屋「鯨」とナイフを使って人を殺す「蝉」も「押し屋」を追いはじめ…。
鈴木、鯨、蝉の三者の視点から進行するストーリーがスリリングに描かれています。
著者自身もコメントしているように、喜劇とも悲劇とも、ミステリーともアクションとも言い難い、不思議な魅力あふれる作品です。

【3】アヒルと鴨のコインロッカー


引っ越してきたアパートで謎めいた長身の青年に出会い「一緒に本屋を襲わないか?」と誘われた主人公。
たった一冊の広辞苑を盗むために本屋を襲うという青年と、なぜかそれにのってしまった主人公の2人が関係する過去の事件と、現在の様子が同時に描かれていきます。
次第に真相が明らかになり、いい意味で裏切られるラストも秀逸と評判の作品です。

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心温まるストーリーが読みたいなら

【1】クリスマスを探偵と


伊坂幸太郎が大学生の頃に初めて書いた短編小説を自身の手によりリメイクした作品。
クリスマスイブのドイツを舞台に探偵カールが謎を解き明かしていく物語です。
探偵や親子愛、巧妙な構成など、伊坂作品のエッセンスが凝縮されているのが魅力で、挿絵が入って絵本形式になっているので、読み聞かせなどにもおすすめです。

【2】チルドレン


独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに巻き込む男・陣内を主人公に、巻き起こる不思議な事件の数々を描いた5つの連作短編集。
正義感が強くて自信過剰な陣内のキャラがとにかく魅力的で、心が温まる読後感に浸れます。

【3】ガソリン生活


のんきな兄・良夫と聡明な弟・亨がドライブ中に車に乗せた女優が翌日に急死してしまいます。
2人はパパラッチやいじめ、恐喝をはじめとした謎に巻き込まれていき…。
仲良し家族の心温まる冒険譚が繰り広げられます。
主人公と主人公の愛車の視点から物語が進行していくという独特の世界観もおもしろく、ラストでは思わず涙があふれてしまいます。

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ミステリー・サスペンスの人気作

【1】オーデュボンの祈り


コンビニ強盗に失敗して逃走していた伊藤は、気づくと「萩島」という外界から遮断された不思議な島にいました。
そこに住むのは嘘しか言わない画家や島の法律として殺人を許された男、人語を操り未来を見ることができるカカシなど、不思議な人たちばかり。
ある日、未来が見えるカカシがバラバラにされたことから、伊藤はその真相を追い始め…。
伊坂幸太郎のデビュー作で、大胆な発想や独特の世界観が魅力のファンタジーミステリーです。

【2】重力ピエロ


仙台で連続放火事件が発生し、その現場近くには必ず奇妙なグラフィティアートが描かれていました。
過去に辛い記憶を抱える泉水と春の2人の兄弟はその事件に興味を持ち、謎ときに乗り出しますが、やがて圧倒的な真実に直面し…。
放火やレイプ、遺伝子など、少々重いテーマですが、登場人物の台詞などに考えさせられるものも多く、読み始めたら止まらなくなります。

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気軽に読めるコメディやエッセイ

【1】陽気なギャングが地球を回す


嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、正確な体内時計を持つ女の4人は、「人を傷つけない」ことをポリシーとする天才ギャング集団。
百発百中の戦歴を持つ彼らでしたが、思わぬ誤算で売上金をほかの強盗団に盗まれてしまい、それを取り返すために大奮闘する物語です。
クライムサスペンスやコメディ要素たっぷりの作品で、続編『陽気なギャングの日常と襲撃』『陽気なギャングは三つ数えろ』も含めて大人気のシリーズです。

【2】3652―伊坂幸太郎エッセイ集―


「エッセイが得意ではありません」と語る伊坂氏が、デビュー以降少しずつ発表してきた106編からなるエッセイ集。
愛する小説や映画、音楽のことなど、趣味を語るなかに伊坂作品に通底する思考が感じられ、ファン必読の一冊です。

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おわりに

魅力的なストーリーがテンポよく展開していくのであっという間に世界観に引き込まれ、長編でも一気に読めてしまうのが伊坂作品の魅力です。
映画化されているものも多いで、映画と本と合わせて楽しむのもおすすめですよ!

 

文・構成/HugKum編集部

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