夏休みの今がチャンス!プログラミング学習ツール『VIRTUAL KOOV(クーブ)』体験版が無料公開中

ソニー・グローバルエデュケーションが学習塾など法人向けに開発したロボットプログラミング学習キット『VIRTUAL KOOV(クーブ)』の体験版が現在公開されています。夏休みの子どもにプログラミングを体験させる大チャンスなので早速「KOOV」の魅力をレポートします。

プログラミング学習ツール『VIRTUAL KOOV(クーブ)』を体験してみた!

プログラミングの習い事が人気です。その背景には、デジタル社会の発展や小中学校でプログラミングの授業が始まるなど社会の変化・動きがあります。

そこで今回はソニー・グローバルエデュケーションが学習塾など法人向けに開発したプログラミング学習ツール『VIRTUAL KOOV(クーブ)』をご紹介します。

ソニー・グローバルエデュケーションは現在、自由参加型の子ども向けプログラミングイベントKOOV Challenge 2021の開催に合わせて、『VIRTUAL KOOV』の体験版プログラムを無料公開しています。家庭内でわが子にプログラミングの楽しさを体験させてあげられる大チャンス!体験イベントに参加してきましたので、早速レポートします。

プログラミングが人気の理由

公教育での必修化もあり、プログラミングに人気はどんどん高まっています。試行錯誤しながら物事を考えるスキルが、プログラミングを通じて容易に身に付けられることもその後押しに。小中学校の教育の現場でプログラミング的思考(プログラミングではなく)が導入された理由も、考える技術を効率良く短期間で学べるツールとしてプログラミングが適しているからです。

学校では「プログラミング」を教えない

しかしご存じのパパ・ママも多いように、学校のプログラミングの授業はプログラミングを教えません。国語や算数(数学)、理科、英語などの授業と並んでプログラミングの教科が用意されているわけではないのですね。

あくまでも既存の算数(数学)や理科の授業の一環として、プログラミング「的」思考に触れる程度でとどまっています。筆者はプログラミング教育に関して、現場の小学校の先生を取材した経験も過去にあります。

現状の課題として、まずプログラミングを教えられる先生が現場には不足しています。その上、既存の授業の中で単元の狙いを逸脱しない範囲でプログラミング的思考を教えなければいけない「縛り」もあります。学校現場だけでは(力を入れている学校現場を除いて)プログラミング的思考を十分に育てられないのかなと取材では感じました。

習い事は場所の問題も

プログラミング(的思考)を子どもに本格的に身に付けてもらいたいとなったら、習い事の教室に通わせる必要が出てきます。

しかし『VIRTUAL KOOV』を開発したソニー・グローバルエデュケーションの担当者も体験会で語っていたように、民間であっても上手に子どもに教えられる人材は不足しています。さらに都心部の習い事の教室では、例えばプログラミングを使ってロボットを動かす場合、十分な場所を確保できないなどの問題も生じているそうです。

以上のような制約を乗り越え新しい教育機会を実現するべく、テクノロジーの力をフル活用しながら『VIRTUAL KOOV』が開発されました。

スピーディーにゲーム感覚で試行錯誤を繰り返せる学習ツール

では『VIRTUAL KOOV』とはそもそもどういった学習ツールなのでしょうか。簡単に言えば3Dの世界でロボットに命令を与え、障害物を乗り越えながら定められたゴールへ到達するゲーム感覚の学習ツールです。

3D上に再現された世界でロボットに命令を出し(動かして)ゴールを目指す。VIRTUAL KOOV体験イベントの資料より

<ロボット・プログラミング学習キット KOOVの世界を物理演算シミュレーターによって摩擦や重力の概念を含め、極めて現実世界に近い形で 3D上に再現したプログラミング学習ツール>(「VIRTUAL KOOV」体験イベントの資料より引用)

一般的なテレビゲームと違って、コントローラーを使って自分でロボットなどを操作するのではありません。『VIRTUAL KOOV』の場合は命令を与えてロボット自身に動いてもらいます。

命令を与える前に「指揮官」として考える

とはいえスタートからゴールへ至る直線の間に障害物があれば、前進するだけではゴールへ到達できません。頭の中でロボットをどう動かせばゴールへたどり着くか、プレイヤーは命令を与える前に「指揮官」として考える必要があります。

例えばゴールまでの直線状に障害物があるのなら、

スタート地点から「前進」→(障害物の手前で)「右に90℃曲がる」→(ちょっと)「直進」→「左に90℃曲がる」→(ちょっと)「直進」→「左に90℃曲がる」→(ちょっと)「直進」→「右に90℃曲がる」→「直進」→ゴールへ到着

といったルートを想像し、命令を与える必要があります。ロボットは命令のとおりに忠実に動きます。自分の仮説と命令が正しければロボットはゴールへ到達しますし、間違っていればゴールへたどり着く前にどこかの障害物に引っ掛かって止まったり、穴に落ちたりしてしまいます。

試行錯誤から身につく力

ゴールへたどり着かなかった場合は、自分の仮説と命令が間違っていたわけです。何が間違っていたのかを考え、命令(プログラミング)を組み変えて、もう一度ロボットを動かしてみます。

この仮説→検証→修正→再検証の試行錯誤は、プログラミング的思考そのものです。この筋道立てた考え方(プログラミング的思考)をスピーディーに何度もゲーム感覚で繰り返せる学習ツールが『VIRTUAL KOOV』なのですね。

世界共通言語のプログラミングを通じて世界の多様性を知る

ロボットへの命令(プログラミング)は直感的で分かりやすい。プログラミング言語を知らない子どもでも、平仮名が読める程度の年齢であれば、ブロックを積み上げるようにロボットに命令を出せる(プログラミングを組める)。VIRTUAL KOOV体験イベントの資料より

ジェンダーニュートラルなデザイン

『VIRTUAL KOOV』を体験してみると、制作に携わる開発者たちの志の高さも伝わってきました。例えば冒頭のキャラクター設定で自分の性別を選ぶ際に「おとこ」「おんな」「そのた」と、男女で自分の属性を割り切れない気持ちを持った子どものための選択肢も用意されています。

この点を体験会で開発担当者に聞いてみると、多様性を大切にする姿勢はソニー・グローバルエデュケーションが創業当初から抱える理念なのだとか。『VIRTUAL KOOV』を開発する上でもジェンダーニュートラルなデザインを心掛けたと言います。

さらに肌の色・髪型も自由に選べるので、狭い世界に閉じこもりがちな日本の子どもたちが、世界の共通言語でもあるプログラミングの学びを通じて、世界の多様性を知るいい機会になるのではないかと思いました。

操作性もバツグン!

直感的で気持ちが良く、プログラミング(命令コマンド)もブロックを積み上げたりパズルのピースを組み合わせたりするようなイメージで簡単にできてしまいます。プログラム言語の理解は全く必要ありません。クリックしたときのサウンド・BGMもあか抜けています。

友達を呼んで一緒に楽しむのもおすすめ

低学年の子どもに家庭で体験版を楽しませる際には、友達を(大人数になりすぎないように注意しながら)自宅に招いて、『VIRTUAL KOOV』をリビングの大きなテレビモニターに写し、みんなであれこれ話し合いながら試行錯誤する場を設けると楽しそうだし学びも大きいのかなと思いました。

プログラミングの習い事を検討するよい機会に!

冒頭でも紹介したとおり『VIRTUAL KOOV』は本来、学習塾や習い事教室など法人向けのサービスですが、その体験コンテンツが期間限定で一般公開されています。想定される対象年齢は小学校3年生から6年生。

この学習アプリを一度子どもに体験させて反応がいいなら、あらためて夏休み明けにプログラミングの習い事を検討する試金石にしてみてはいかがですか?

【VIRTUAL KOOV】

無料体験はこちら

【参考】KOOV

文・構成/坂本正敬

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