胃カメラって受けるべき?検査当日の様子やメリット・デメリットをパパライターが実体験!

皆さんは、胃内視鏡検査をしたことがありますか? 胃カメラと言った方が、馴染みがありますよね?( 内視鏡と胃カメラは、実は定義は別物ですが、内視鏡の通称として胃カメラと用いられることが多いようです。当記事は内視鏡で統一して記載します)。痛い、苦しいというイメージを持っていたり、検査をするにはまだ若いと考えている人もいることでしょう。
筆者は、毎年健康診断で胃内視鏡検査を受けています。他の検査と比べて、少し苦しいのですが、お陰で無症状の病気が発見できたのです! 無事治療もでき、ほぼ完治しました。今回は、胃内視鏡検査を私の実体験を踏まえて紹介します。

内視鏡検査とは?

先端にレンズが埋め込まれた内視鏡を体内に挿入し、胃や大腸などの消化器粘膜を直接観察する検査です。

病巣部を直接観察できることと、病変を発見した場合には、詳しく調べるために、内視鏡の先端部分から鉗子という器具を出して組織の一部を採取(生検)できることが大きな特徴です。この検査によって、病気の早期発見ができ、早期治療につなげられます。

内視鏡をどこから入れるの?

どこから入れるのか不思議に思う人がいるかもしれませんが、鼻もしくは口から入れられます。

一般的に、鼻から入れる内視鏡検査では、嘔吐感が少なく苦痛が少ないと言われていますが、鼻腔が狭い人などは、鼻からの挿入が難しい、痛みを感じるケースがあります。

一方、口から入れる場合は、外径が鼻から入れる内視鏡より大きいので、画質や処置能力が優れている内視鏡を使用することができます。より精密な検査や治療を行う際には、口から入れる内視鏡検査がされます。

ちなみに、筆者は、鼻からしか内視鏡を入れたことがありません。口からと比べて負担が少ないのと、現在は鼻から入れる内視鏡の性能が向上し、十分な画質が得られると、医師の説明を受け、選択しました。

内視鏡検査の方法を動画でチェック!

百聞は一見に如かず、動画でも観てみてください。

内視鏡検査のデメリットは?

ただし、内視鏡検査にはリスクが伴います。検査前に用いる喉の麻酔や、鎮静剤に対してアレルギー反応を起こす人がいます。

また、高齢者や肝疾患患者では麻酔薬、鎮静薬が効き過ぎてしまい、危険な状態になる人もいます。

検査時の事故も

胃腸に穴があく、出血を起こすケースもあるそうです。また、高齢者や呼吸器疾患の患者さんでは、検査中に低酸素の状態になることもあるとか。

これら内視鏡検査による事故は、受診者の協力と医師の注意や判断により、十分に防げるものもあります。検査の前に、不安や心配、ご自身の体質などを医師とよく話し合い、十分に注意して検査をすすめることが非常に重要です。

内視鏡検査に不安を感じるときは?

内視鏡検査を受ける際は、オリンパス「おなかの健康ドットコム」サイトを参考にして、それぞれの特徴をよく理解し、不安や気になる点があったら医師に相談してみましょう。

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胃内視鏡(≒胃カメラ)検査でわかること

胃という単語が入っていることから、胃のみを検査するというイメージを持っている人がいるかもしれませんが、食道と十二指腸の異常も調べられます。

上部消化管が検査対象なので、上部消化管内視鏡検査とも言います。

食道は食道がんや逆流性食道炎など、胃は胃がんや胃潰瘍など、十二指腸は十二指腸がんや十二指腸潰瘍などの有無や程度がわかります。

 

内視鏡検査って、どんな感じ?

検査当日の様子を説明します。

検査当日の朝

飲食を控え、水のみを飲んで過ごします。

検査前処置

胃の中の泡を消す薬を飲み、スティックで鼻に麻酔などの前処置をします。

内視鏡検査スタート

いよいよ内視鏡を鼻から挿入します。

初めて検査したときは、緊張して肩に力が入り、医師から何度も

「リラックスして!」

と言われました。

内視鏡が体内に入っているときは、内視鏡が体のどこにあるか何となくわかり、痛いというよりは異物感が強いです。

検査中は早く終わってほしいと願ってしまいますが、医師と看護師の声を聞くと不思議と検査中いつも心が落ち着きます。それゆえ、医師と看護師の声に耳を傾けて集中することをおすすめします。

検査の時間は?

内視鏡が体に入っている時間は、5分程度でした。

検査結果は?

検査が終わった直後に、画像を見ながら医師より説明を受けました。

鮮明な画像と丁寧な説明があり、理解しやすかったです。

衝撃的な私の検査結果

私の検査結果は、軽度の「逆流性食道炎」でした。

逆流性食道炎は、食道がんを引き起こす可能性があると言われました。

胸やけや呑酸といった自覚症状がなく、正直驚きました。自分がコマーシャルで見たことのある病気にかかっていることが信じられませんでした。

心当たりも…

ただ、夕食をたくさん食べる、早食い、食べたらすぐ横になるという、逆流性食道炎になりやすい習慣は心当たりがありました。生活習慣を改善するとともに、クリニックで処方された薬を飲み続けました。

1年後、再検査すると?

1年後に再び内視鏡検査をしました。今回は、内視鏡検査に緊張するというよりは、検査結果にドキドキしました。

再検査の結果はいかに?

映像を見ている医師の表情が気になります……。

検査が終わって、大丈夫かなと不安そうにしていると、医師から

「ほぼ治っていますよ」

と言われ、ホッとひと安心しました。

1年前の画像と比較して丁寧に説明してくださいました。

警告も…!

逆流性食道炎になりやすいタイプなので、引き続き生活習慣に注意しないといけませんよ、とのことでした。

自分の体内を見てみよう

私は内視鏡検査を受けたことで無症状の病気が見つかり、治療することができました。

病気にかかっていると認識することができ、太り気味だった体型も標準体重まで戻せました。また、悪い生活習慣も改善することができました。

自分の体ですが、体内は見えませんよね。

実際に体内を見ると、人間の体の神秘を感じたり、大切にしないといけないという自覚が芽生えたりします。みなさんもぜひ内視鏡検査を受けて、ご自身の体を見つめ直してみませんか?

記事監修・素材提供:オリンパス(※提供素材は、YouTube動画、内視鏡システムの写真、内視鏡の検査のイラスト)

引用:内視鏡で見つける!健康応援サイト|オリンパス おなかの健康ドットコム (onaka-kenko.com)

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取材・文/峯 あきら

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