ママの手がウィルスの感染源に⁈「手洗い+消毒」の新習慣のすすめ〜世界一の手洗い企業を目指す「サラヤ」の教え

植物性洗剤の「ヤシノミ洗剤」や無添加せっけん「アラウ.」シリーズでママたちにもおなじみのサラヤ。

実は、終戦間もない日本に「手洗い習慣」を広げることからスタートした企業です。

現在では「世界一の手洗い企業」を目指し、手洗いを通して開発途上国の衛生環境改善に取り組むサラヤの活動と、これからの季節に気になる感染症と「手洗い」の関係について、「サラヤ株式会社」社長の更家悠介さんお話を伺いました。

感染症は「正しい手洗い」で予防できます

誰もが1度は目にしたことのある、緑色の薬用石鹸液。それを作りだしたのがサラヤです。戦後間もない昭和27年、赤痢や疫痢などの伝染病が流行し、大規模な食中毒事故が頻繁に発生していました。集団感染を防ぐためには、「手洗い」を習慣化する必要があります。そこで、日本初の手洗い用薬用石鹸液や専用供給容器を開発し、これを販売したのがサラヤのはじまりです。

今の日本では当たり前に習慣化している「手洗い」。

でも、開発途上国では、劣悪な衛生環境のために多くの命が失われています。毎年数百万人もの5歳未満の幼い子どもたちが予防可能な感染症で命を失っています。乳幼児死亡率の原因となる病気の75%は、「正しい手洗い」による予防が可能と言われています。

アフリカの子どもたちを手洗いで救う「100万人の手洗いプロジェクト」

日本でもノロウィルスや・ロタウイルスなどの流行がありますが、これも同じで予防の基本は手洗いです。「正しい手洗い」さえできれば、数百万人の子どもたちの命を守ることができるのです。

そこで、サラヤでは2010年からユニセフと協働して、「100万人の手洗いプロジェクト」をスタートさせました。

これは、対象となるサラヤの衛生商品の売上の1%を寄付し、アフリカのウガンダの手洗い促進活動を支援するというもの。サラヤの商品を選んでいただくだけで、アフリカで正しい手洗いが広まるという誰でも簡単に参加できる仕組みです。

ウガンダは、東部アフリカの緑豊かな国です。20年以上にも及ぶ内戦の後に復興を遂げていますが、衛生環境は劣悪で、プロジェクト開始前の調査では、トイレを使った後に石鹸で手洗いを行っている人の割合は、わずか14%でした。そこで、住民の方に正しい手洗いを伝えることで、子どもたちの命を守ることを目標にしました。

この8年間の取り組みで、現地のお子さんへの衛生教育が定着してきたのを実感しています。子どもたちは教えれば喜んでやります。学校での手洗い教育も定着し、5歳未満児の死亡率は、プロジェクト開始前では出生中1000人あたり89人だったのが、2016年には53人へと減少しました。

「家庭内での感染予防」も正しい手洗いから

日本でも、ノロウィルスやロタウイルス、インフルエンザなどの感染症がピークを迎える季節になりました。「家庭内での感染予防」のポイントは、「正しい手洗い+消毒」です。

感染症は、手洗いの意識でコントロールできる病気なのです。

家庭の感染と予防https://family.saraya.com/kansen/)というサイトでは、様々なウィルスや細菌に関する情報の他、手洗いと消毒の方法を詳しくお伝えしています。

家の中や外には目に見えないウィルスや細菌がたくさん存在します。感染症を予防するには、正しい手洗いと消毒で感染経路を断つことが大切です。

感染予防には、「せいけつ手洗い」を

「せいけつ手洗い」のポイント

1.石けんは微生物の伝播のないポンプ容器などに入れた液体石けんを使用する。

2.しっかりと石鹸液を泡立てる。

3.指先、親指、指の間、手首などの洗い残しに注意。利き手も不十分になりやすい。

4.30秒かけて洗う。

5.拭くまでが手洗い。タオルはいつも清潔に。

そして、こんな時は、2度手洗いを

  • トイレの後
  • 嘔吐物、排便物、おむつなどの処理後
  • 食品を取り扱う直前

特に冬場のウイルス流行時には、2度手洗いをお勧めします。

<arau. 泡ハンドソープ 300ml>合成界面活性剤、合成香料、着色料、保存料無添加。うるおい植物エキス「シソ葉エキス&ローズマリー葉エキス」配合で、肌に潤いも保てます。

ママの手がウイルス感染源になる!?

子どもには「手を洗いなさい!」とよく言うけれど、自分ができていたか?と聞かれるとドキッとするママさんも多いのではないでしょうか。

手洗いをおろそかにして調理をしているママさんは意外と多いように思います。

ミルクを作ったり、ご飯を作ったりする「ママの手」が、実はウイルスの感染源になっているかもしれません。

帰宅時や料理前には手を洗っても、料理中に子どもに呼ばれて戻ったときには手を洗わないということはありませんか?

そんな時には、アルコール消毒剤が便利です。

手洗い+アルコール手指消毒という新習慣を

調理中に少し手を放してキッチンに戻った時、一から手を洗いなおさなくても、サッと消毒できると便利ですね。また、子育て中だと、外出先でおやつを食べる時やミルクをつくる際など、「手を洗いたいけど近くに水道がない」ということもよくあります。そんなときに役立つのがアルコール手指消毒剤です。

2009年に新型インフルエンザが世界的に猛威を振るった頃から、感染症の予防には、【手洗い+アルコール手指消毒】という認識がされてきたように思います。

「ハンドラボ手指消毒ハンドジェルVS」は、サラッと伸びの良い低粘度ジェル。有効成分の働きを高め、広範囲のウイルス・細菌を除去します。

2018年の秋に登場したのが、ママたちにはおなじみの絵本『しましまぐるぐる』のかわいいデザインです。「赤ちゃんが泣き止む絵本」として有名なこの絵本とのコラボレーションは、弊社のパパ社員のアイデアで実現しました。

<ハンドラボ 手指消毒ハンドジェルVS(しましまぐるぐるデザイン)120ml>

「これなら子どもが消毒をするのを嫌がらない」「子どもが喜ぶからいつも持ち歩いています」とママたちに好評です。

製品の売上の1%は、前述のウガンダでのユニセフ手洗普及活動を支援しています。

いつでも持ち運べるサイズのハンドジェルを携帯して、親子で楽しく手指の消毒ができます。感染症予防にぜひお役立てください。

 

更家悠介(さらや ゆうすけ) サラヤ株式会社代表取締役社長

大阪大学工学部卒業。1975年、カリフォルニア大学バークレー校工学部衛生工学科修士課程修了。1976年、サラヤ株式会社入社。1993~1997年、地球市民財団理事長を務める。取締役工場長を経て、1998年、代表取締役社長に就任。NPO法人エコデザインネットワーク副理事長、ボルネオ保全トラスト理事などを兼任。

2012年の創業60周年を機に、企業理念を「自然派のサラヤ」から「いのちをつなぐ」に変更。ここには、人間だけではなく、動物も含めた自然界の大きな「いのち」を次世代につないでいくという「サラヤ」の決意が込められています。

サラヤ株式会社 https://family.saraya.com/

構成/さわらぎ寛子 写真提供/サラヤ株式会社

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