離乳食の「なす」はいつから?使い方は?

なす離乳食初期から赤ちゃんに食べさせることができます。皮を取り除くことなど、下処理の注意点がいくつかありますので、説明しますね。
離乳食のなす下処理の方法
それでは、簡単に作れて美味しい、なすの離乳食レシピを紹介します!なすを離乳食に使うときの基本の下処理は「皮を取り除く」こと。大人は噛んで食べてしまう、なすの皮ですが、赤ちゃんにとっては食べにくく消化しにくいものです。
1歳をすぎたら皮つきもOK
1歳過ぎて、しっかりカミカミできるようになったら徐々に皮つきのなすもチャレンジしていきましょう。また、アクが強いので切ったらすぐに10分ほど水につけてアク抜きしてもOKです。
なすのアレルギー
なすのアレルギーについて説明します。
毒性の高いものもあり、アレルギーを起こすことも
なすのアレルギーはあまり聞いたことがないという方もいらっしゃると思いますが、なすは毒性の高いものもあり、アレルギーを起こすことがあります。なすに起こるアレルギーはアクの強い野菜に多い「仮性アレルゲン」といってアレルギーと同じような症状を起こすようです。
なすアレルギーの症状は
口がかゆくなったり、じんましんが出ることもあるようですので、初めて食べるときは特に食べたときの赤ちゃんの様子をしっかり見てあげましょうね。心配な時は医師に相談しましょう。
離乳食の時期別おすすめレシピ
それでは時期別のおすすめレシピをご紹介します。
【離乳食初期】なすとにんじんの昆布だし煮
離乳食初期は昆布だしでなすを煮てみましょう。

<材料>
なす 10g
にんじん 5g
昆布だし 150ml
<作り方>
・にんじんとなすは皮をむいて煮やすい大きさに切る
1.昆布だしでにんじん⇒なすの順に煮る
2.別々に裏ごしして、それぞれ煮汁で滑らかにして器に盛る
【離乳食中期】なすとかぼちゃの煮物
中期になったら、なすとかぼちゃの甘みが美味しい煮物に挑戦しましょう。

<材料>
なす 15g
かぼちゃ 5g
ブロッコリー(穂先) 5g
かつお昆布だし 150ml
水溶き片栗粉 小1/2
<作り方>
・かぼちゃは皮、種、ワタを取り煮やすい大きさに切る
・なすは皮をむいて煮やすい大きさに切る
1.かつお昆布だしでかぼちゃ⇒なす、ブロッコリーの順に煮る
2.1を取り出してみじん切りにして、鍋に戻してひと煮立ちさせる
3.水溶き片栗粉でとろみをつける
【離乳食後期】牛肉となすの煮物
なすと牛肉の煮物。しょう油を足したら大人も同じメニューで食べられますね!

<材料>
牛肉15g
なす 15g
しいたけ 5g
かつお昆布だし 100ml
しょう油 0.5ml
<作り方>
・牛肉は脂肪を取り除き5㎜に切る
・なすは皮をむいて5㎜に切る
・しいたけは5㎜に切る
1.かつお昆布だしで牛肉、なす、しいたけを煮る
2.よく煮えたらしょう油で風味をつける
【離乳食完了期】焼きナス
大人も一緒のメニューを食べられます!

<材料>
なす 25g
かつおぶし 少々
Aかつお昆布だし 2.5ml
しょう油0.5ml
<作り方>
1.なすをそのままグリルで焼く
2.焼けたら、皮をむき、赤ちゃんが食べやすい大きさに切る
3.Aとかつお節をかける
離乳食のなすに関する体験談
HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパ122人に、離乳食のなすに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがなすを食べた様子についてお聞きしました。
Q.離乳食でお子さんはなすを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

「好んで食べた」が26.2%、「食べてはくれた」が32.8%で、半数以上のお子さんが離乳食でなすを口にできているようです。
それでは、実際のママパパの体験談もみていきましょう。
ママパパの体験談
「ナスはトロトロになるので食べやすそうでした。皮をとるのが大変でした。」(30代・京都府・子ども2人)
「レンジでチンしてやわらかくしてから一口大にして食べさせた。」(40代・東京都・子ども1人)
「なぜか茄子がすきで、はじめてあげたときからそれしか食べないぐらい好きなようです 。もうすぐ3歳になる今も波はありますが、やはり好きなようで大皿に盛ると全て自分のお皿に移すぐらい好きです」(20代・福岡県・子ども1人)
「普通は茹でてあげるのだと思うのですが、うちは焼きなすにしてから大人の食べる分をよけて(種が多い部分)、ブレンダーで潰してからあげました。すごく気に入ったみたいでほぼ毎日出しても嬉しそうに食べています。」(30代・岡山県・子ども2人)
「肉が好物なため、肉と一緒の料理にしたら食べてくれた。」(30代・神奈川県・子ども1人)
「食べてはくれたが、そんなに好きではなかったようで、小さくきざんで調理して、わからないように与えていた。」(40代・京都府・子ども2人)
「そのままだと吐き出すので小さくしてあげると食べた」(40代・京都府・子ども1人)
加熱するとトロトロになる食感がお子さんたちにも好まれるようです。なすが苦手なお子さんには、茹でずに焼いたり他の野菜と混ぜたりと様々な工夫も。お肉が食べられるようになったら、組み合わせて料理するのも人気でした。
なすは離乳食に使いやすい食材のひとつです。いろいろな食材と組み合わせて食べてみてくださいね!
記事執筆

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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文・構成/HugKum編集部