光ファイバーとは?「対応」と「完備」の違いや開通までの手順を完全解説

光ファイバー「対応」「完備」という言葉を物件探しで目にすることがあります。しかし、その言葉の違いがよく分からない人も多いのではないでしょうか。光ファイバー「対応」と「完備」の違いや、光回線を開通する手順について分かりやすく解説します。

光ファイバーとは

そもそも「光ファイバー」とはどのようなものなのでしょうか。インターネット回線を契約する前におさらいしておきましょう。「モバイルWi-Fi」との違いも解説します。

光回線に使用される繊維

光ファイバーとは、簡単に言うと「光を通す繊維」のことです。英語でファイバーは「繊維や繊維状のもの」という意味があります。

光を通しやすいプラスチック素材などで作られており、照明として使われることもあります。

近年では、インターネットのデータを送信する光回線のケーブルに使われることが多いため、「光回線」と同じ意味で使われることが多い言葉です。

高速でデータ通信が可能

光ファイバーの特徴は、動画などの容量の大きなファイルを、高速で送受信できることです。

これまで主流だったADSLやケーブルテレビには、電気信号が使われていましたが、レーザー光を使った光信号による回線に代わったことで、従来よりも多くのデータを高速で送信できるようになりました。

ADSLの速度は最大50Mbpsなのに対し、光回線の速度は平均1Gbps(1000Mbps)です。単純に計算するとADSLの20倍以上速いことになります。

モバイルWi-Fiとの違い

「光回線のWi-Fi」と「モバイルWi-Fi」は、利用できる場所や通信速度などに違いがあります。

光回線のWi-Fiを使うには、前提として家に光回線を引かなければいけません。その上で、光回線を無線ルーターでWi-Fiとして飛ばして使います。

一方、モバイルWi-Fiはそれ自体が通信機器としての役目を持っており、スマートフォンのように電波を通じて無線接続します。光回線などのインターネット回線がない場所や、屋外でも使えるのが大きなメリットです。

ただし、通信速度は光回線のほうが圧倒的に高速です。特に、画像をアップロードしたり動画を投稿したりする場合は、速度の違いが実感できるでしょう。

光ファイバー「対応」と「完備」の違い

光ファイバー「対応」と「完備」はどちらも似た言葉ですが、工事が必要かどうかにも関わる重要な事項です。引っ越しの前に、しっかりと両者の違いを押さえておきましょう。

光ファイバー対応とは

「光ファイバー対応」とは、マンションなどの集合住宅の共用エリアまで、光回線の配線工事が完了している状態を意味します。

そのため、自分の部屋で光回線を使いたいときは、部屋まで光回線の配線を伸ばす工事が必要です。

工事の手配自体は、光回線事業者やプロバイダーに連絡するとすぐにできるため、複雑な手続きは必要ありません。

ただし、管理会社や大家が業者を指定している場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。

光ファイバー完備とは

一方「光ファイバー完備」の場合、プロバイダーの契約までの全てが完了しており、パソコン・周辺機器を用意したらインターネットがすぐに使える状態を指します。

プロバイダー契約や回線工事、工事にかかる費用は不要です。

インターネット利用料が無料になっている物件も多くありますが、その分家賃・管理費に上乗せされているケースもあるため、周辺エリアの家賃相場と比べて妥当かどうかも確認しましょう。

光回線を始める手順

光ファイバー完備ではない物件で光回線を利用するには、どのような手続きが必要なのでしょうか?  光回線を始める手順を、順を追って解説します。

光回線事業者を選ぶ

まずは「光回線事業者」を選びます。選び方のポイントには、通信速度や利用料金があります。

多くの光回線事業者の通信速度は最大1Gbpsですが、中には最大10Gbpsの高速通信ができるところもあるため、高速通信がしたい場合はそういった事業者を選ぶとよいでしょう。

光ファイバー完備ではない物件に住む場合、光回線を利用するには光ファイバーケーブルを室内まで開通させる工事が必要です。

物件が光回線提供エリア外にあったり、物件の構造上、光回線が通せなかったりする場合は工事ができないので、申し込み前に工事ができるかどうかを確認しましょう。

プロバイダーを選ぶ

次に「プロバイダーとの契約」を行います。

プロバイダーとは、IT機器をインターネットに接続するためのサービスを提供する事業者のことで、光回線事業者と一体となっているプロバイダーも多くあります。

プロバイダーは、インターネット接続の他にも、インターネット電話やセキュリティ対策など、さまざまなサービスを提供しています。提供サービスや料金体系を見て、自分のニーズに合ったプロバイダーを選びましょう。

開通工事を依頼

最後に「光回線の工事」を依頼します。事業者への申し込みから回線が開通するまで1カ月ほどかかります。引っ越しシーズンなどの繁忙期は、工事が混んでいて待たされることもあります。

引っ越し予定の人は、物件が決まったら早めに工事の申し込みをするのがおすすめです。

光回線の選び方と注意点

光回線事業者を選ぶときには、費用と通信速度の二つの観点に注意が必要です。光回線事業者を選ぶ前に確認すべきことも併せて押さえておきましょう。

コストや割引オプションを比較

光回線のコストを考えるときには、月々に支払う料金だけではなく、割引オプションなども加味した「実質費用」から考えるのがおすすめです。

実質費用を計算するために、以下の三つのポイントを押さえておきましょう。

「スマホとのセット割の有無」
契約しているスマホのキャリアが指定している光回線事業者・プロバイダーを使うと、月額料金が割引になるサービス

「工事費・Wi-Fiルーター購入費などの初期費用」
光回線業者の中には工事費が無料だったり、Wi-Fiルーターのレンタルが無料だったりする業者がある

「キャッシュバックなどで還元される金額」
キャッシュバックが受け取れる特典で、現金による還元の他、商品券・ポイントで還元するところもある

候補となる光回線事業者・プロバイダーの月額料金と初期費用を足し、そこからセット割引適用時の割引額とキャッシュバック額を引くと、どこがお得かが分かります。

どの会社のスマホを使っているかによって利用可能な特典が変わる場合もあるため、自分にとってどの業者がベストかを慎重に見定めましょう。

通信速度と接続方式を確認

多くの光回線事業者は、通信速度が1Gbpsとなっています。サイトや動画の閲覧だけなら、事業会社によって速度に差が出ることはほぼありません。

しかし、オンラインゲームをしたり高画質な動画を見たりするなら、次世代インターネット接続方式「IPv6(アイピーブイシックス)」に対応した光回線がおすすめです。

IPv6は新しいインターネット通信規格の一つで、現在主流のIPv4よりも通信速度が速く電波が安定しやすいメリットがあります。通信速度を重視する場合は、IPv6対応サービスを提供しているかどうかも確認するとよいでしょう。

賃貸では工事前の確認が必要

光回線の工事では、光ファイバーケーブルを室内に通すために壁に穴をあけることがあります。

賃貸物件の場合、管理会社・大家に許可を取らずに工事してしまうと、物件を出るときに元に戻すように求められる可能性もあるので、事前に必ず工事をしてもよいか確認しておきましょう。

光ファイバーで快適なネット環境を整えよう

光ファイバー「対応」と「完備」は、それぞれ意味が異なります。引っ越しを検討している人は両者の違いを知り、物件探しの際の参考にしてみましょう。

光ファイバー完備ではない物件でも、光回線が提供されているエリア内なら、工事をすれば光回線インターネットが使用できます。賃貸の場合は特に物件が工事可能かどうかなど、早めにリサーチするのがおすすめです。

光回線の開通手順や業者の選び方を押さえておけば、お得かつ快適にインターネットが楽しめるでしょう。

 

文・構成/HugKum編集部

編集部おすすめ

関連記事