こんにちは! ほっこりおまかせイラストレーターのフジコです。4歳やんちゃ盛りの息子と8歳小2の娘の育児真っ只中です。
子どもたちは普段は保育園と児童クラブに行っているので、ゆったり過ごした冬休みに、絵本「ピカチュウとはじめてのともだち」を子どもたちに読んでみると……
見たことのあるキャラクターがやさしい絵の具タッチで描かれ、小さい子もすぐにお気に入り
うちの4歳児でも知っているピカチュウが、やさしい手描きの絵柄で描かれていて、いろいろなポケモンが暮らす「もんぽけじま」を冒険する内容です。
ポケモン公式のベビーブランドの絵本らしく、赤ちゃんや幼児に読み聞かせるはじめての絵本にも良さそうです。
読んでいる子どもたちも、ピカチュウと一緒にポケモンたちのおうちを次々訪ねて行くので、「次は誰が出てくるかなあ」「イーブイだよ」「当たりー」と当てっこしながらページをめくっていて、とても楽しそう。色彩豊かなページがどんどん出てきて、お話がまだ分からない年齢でも目で見て楽しめそうです。
人気声優さんの読み聞かせ音声も配信されてるから、読み聞かせが苦手な方でも安心
最初はまず私が読み聞かせをしたのですが、「もう一回読んで」と言われたので、次は本の帯に載っているQRコードをスマートフォンで読み込んで、特設ページに飛んでみると・・・。
なんと鬼滅の刃、竈門炭治郎の声で有名な声優の花江夏樹さんが読み聞かせをしてくれるんです!!
波の音など場面にあった効果音が想像力をかきたて、そこに花江さんの七色の声で、ポケモンたちがより魅力的に表現されています。小学生の娘が「これも同じ人がやってるの?すごーい」と、感心するほど(笑)。私が読み聞かせるのとはまた全然違って、こちらはアニメを聴いてるような充実感満点です。
1冊の本で色々楽しめるって良いですね。
旅先でも重宝し、絵本って奥行きのあるツールだなぁと、あらためて実感
年始に家族で温泉に一泊した際、暇なときに読むかなあと荷物に入れて持って行きました。移動中の電車の中やホテルの部屋で子どもたちに渡すと、お姉ちゃんが読んであげたり、花江さんの声で読んでと言ってきて音声を流してあげたりで、大活躍していたこの本。
旅の思い出の一つに、「いつかの家族旅行で読んだなあ」という楽しい思い出が子どもたちの潜在意識に残ったりするのかもと、こんなとき思います。
最後のページに描かれている“もんぽけじま”の見取り図が子どもたちは大好き。ピカチュウが旅した順番に指で押さえながら、2人ももう一度“もんぽけじま”の冒険をおさらいする・・・までがこの絵本のお話のようです。
これはアナログとデジタルのハイブリッド絵本です!
ピカチュウたちと一緒に冒険気分を味わえる絵本のアナログな楽しみ方に、音声配信というデジタルをプラスしたら、読み聞かせの世界がドワーと広がった感じがします。
読み聞かせってお膝に抱っこして、親子で触れ合いながら一緒に楽しめるし、場所や時間も選ばず本1冊あればすぐにはじめられる、なんともお手軽なコミュニケーションツールです。
今回声優さんの音声があることで、読んで聞かせる大人も一緒に絵の細かい部分を楽しめたり、子どものふとした表情を逃さず見れたりと、いつもとは違った読み聞かせの楽しみ方ができました。
そしてポケモンの仲間たちが魅力的に登場することで、世代のちがう子どもも大人も楽しめる上に、細かく背景なども描かれているので、子どもは何度読んでも飽きないようです。見る人の気持ちを温かくしてくれるモンポケえほん。あなたのおうちの本棚にも一冊いかがですか。
作/まつおりかこ|1100円(税込)
小さな舟で旅をするピカチュウが見つけたのは、たくさんのポケモンたちが住む「もんぽけじま」。島の中を歩きまわる中で、ピカチュウはかけがえのないともだちと出会います。いったい、どんなともだちができるのでしょう?
みんなで、もんぽけじまの世界を冒険しましょう!
イラスト・写真・文/フジコ
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.