日本人の平均睡眠時間はどれくらい?理想的な時間とママパパの実態を調査

日本人は睡眠時間が少ない、と言われることが多いですが、実際はどうなんでしょう?また子育てに忙しいママ・パパの理想の睡眠時間はどのくらいなのか、自分の睡眠時間は他の人と比べてどうなのか、気になるところですよね。

日本人の平均睡眠時間はどれくらい?

今回、HugKum編集部では、0〜12歳の子を持つママ・パパにリサーチ。リアルな実態を調査しました。

年齢別 平均睡眠時間

まずは、年齢が上がることで起床時間が早くなるとも言われるので、年齢によって睡眠時間も変わるのでは?ということで、年齢別の睡眠時間を調査しました。

1日の平均睡眠時間

平成18年の社会生活基本調査の結果によると、日本人の睡眠時間は平均7時間42分と、過去20年間にわたり減少しているそう。特に40代・50代の働き盛りの年代層の睡眠時間は7時間そこそこで、足りない睡眠を週末に平日より1時間ほど長く眠ることで帳尻を合わせている、という結果だそう。また、特に女性の睡眠時間が短いそうで、ママたちの睡眠時間が気になるところですね。

参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-001.html

世界と比較しても短い

また、同様に厚労省のデータを見ると、世界と比べても日本人、特に就労者の睡眠は短い、というデータが出ています。データで見ると、働く女性の平均睡眠時間は7時間33分となっています。これは、いちばん睡眠時間の長いフランスと比べると、約1時間も違います。ここまで差がついているとはちょっと驚きですね。働く男性についてもやはり世界よりも同じように短いという結果になっています。

参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-008.html

理想的な睡眠時間とは

日本人の睡眠時間がかなり少ないということは分かったところで、どのくらいの睡眠時間が理想的なのでしょう。

十分な睡眠時間には個人差がある

十分に健やかな睡眠があってこそ十分な休養をとることができるもの。朝型ですっきり目覚められる人や、いわゆるショートスリーパーと呼ばれる人のように、短い睡眠で十分な人もいますよね。朝の目覚めがスッキリしているか、日中に眠気を感じることはないかを目安に自分の睡眠時間を目標とするのがよさそうです。

自分にあった睡眠時間を心掛けて

慢性的な睡眠不足は日中の眠気や意欲低下・記憶力減退など精神機能の低下を引き起こすだけではなく、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすことが知られています。自分で、日中に眠気を感じたりすることが続くようであれば、それは睡眠不足の証拠。他の人と比べることなく、自分にあった睡眠時間を確保するようにしましょう。

女性の睡眠時間の変化

女性には生理や妊娠、更年期などホルモンの変化がめまぐるしく変わります。それとともに、必要な睡眠時間が変わるもの。よく言われるのが生理前はやたらと眠い、ということ。自分で体調を把握して、時期ごとに眠る時間を変える必要もあるかもしれません。

参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-005.html

ママパパの睡眠時間を調査

ここで、ママ・パパに実際の睡眠時間をリサーチ。平日と休日にわけて聞いてみたところ、リアルな実態が見えてきました。

Q.平日の睡眠時間はどれくらいですか?

平日の平均睡眠時間を聞いたところ、6、7時間程度が圧倒的。6時間であれば、前述の日本人の睡眠時間のデータよりも少ないことが分かります。また、次に多いのは5時間程度、とあり、全体的にぐっと少ない人の方が多い印象です。

Q.土日の睡眠時間はどれくらいですか?

休日の睡眠時間を聞いたところ、ダントツで7時間程度と答えた人が多い結果に。次に多いのは、6時間、8時間という回答。平日よりも30分〜1時間程度多く睡眠をとれているようですね。寝溜めをしている、という人も多いのかもしれません。

Q.日々の睡眠時間は足りていると思いますか?

また、自分の睡眠時間が足りているかをリサーチしたところ、「まあ足りている」という回答が多く、次に多いのは「やや足りない」という回答。次に多いのが「不足している」回答。足りているという人よりも全体的に足りない、という人の方が多いのが気になりますね。

実際に、ママ・パパたちのコメントをご紹介。足りていると回答した人は、客観的に長い睡眠がとれているからと思っていることが多いよう。また。足りていないという人は、熟睡できていないと感じたり、日中に眠気を感じているという具体的な理由を挙げる人が多いよう。健康にも影響を及ぼしそうなのでちょっと心配ですね。

足りている

「時間だけ見ればしっかり確保できているような気がするので」(30代・埼玉県・子ども2人)
「8時間は寝すぎなくらいだと思っているから。」(30代・愛知県・子ども2人)
「十分にとれていると思う。7時間から8時間は寝ているから。でももう少し寝たい日もある」(40代・北海道・子ども3人)

ほぼ足りている

「夢を見る事が少ないので、熟睡出来ていると思う」(50代・静岡県・子ども1人)
「時間は充分だと思うが、途中で目が覚めるから続けて眠れたことがない」(40代・神奈川県・子ども2人)
「朝起きるのは苦手でもう少し寝たいと思うが、特に疲れが残っていたり日中眠くて仕方がないという事がないので、睡眠は足りていると思う」(30代・神奈川県・子ども1人)

やや足りない

「起きた時にすっきりしないから」(40代・兵庫県・子ども2人)
「6時間を切っているので」(40代・三重県・子ども2人)
「途中で目が覚めて、それから中々寝れなくなってしまうから」(40代・山口県・子ども1人)

不足している

「日中に強い眠気を感じることがあるから」(50代・千葉県・子ども2人)
「仕事のストレスで、熟睡できていない」(50代・静岡県・子ども2人)
「子どもと一緒に寝ていて寝不足なのと、休日だからといって睡眠が確保できない上に子どもと過ごすので疲れる」(30代・東京都・子ども3人)

睡眠時間を確保するための工夫

睡眠時間をしっかりとることは、日々を健康に過ごしたり、生活習慣病を引きおこなさいためにも重要。育児に加え、仕事や家事に追われる忙しいママ・パパたちに、どのように睡眠時間を確保するか教えてもらいました。睡眠が足りないという人はぜひ参考にして

やることだけをやって早く寝る

夜に余分なことをせずに、決まったことだけをやる、という声。ルーティーンを決めてしまえば、だらだら夜更かしすることなく済みそうですね。

「なるべく早く寝られるようにどうしてもしなければいけないことだけをする」(40代・新潟県・子ども3人)
「ルーティーンを決めて朝と夜と、やるべきことをしっかり明確にして後回しにする」(30代・埼玉県・子ども2人)

早めにお風呂に入る

早めにお風呂に入るというアイディアも。体を温めてから眠ると寝やすくなるのと、早く寝るペースが作れそうですね。

「お風呂に入って体を温めて睡眠導入時間を短くする」(40代・愛知県・子ども3人)
「早めにお風呂に入ることです」(30代・徳島県・子ども3人)

家事は朝にやる

気になる家事を長々とやってしまうと寝る時間はどんどん減ってしまうもの。料理などの最低限の家事だけをやって、朝に回せるものはやらないという人も。本当に眠い時には食器洗いも翌朝にしてもよいのでは。

「家事は朝にする」(50代・福岡県・子ども3人)
「夜の家事を少なくする」(40代・神奈川県・子ども2人)

子どもと一緒に寝る

わりとやりやすいのが、子どもを寝かしつける時に、自分も一緒に寝てしまうというアイディア。残した家事はそのまま翌朝にしたり、寝かしつける前までに家事を終わらせてしまうことで十分な睡眠がとれそうですね。

「家事を残しても子どもと同じ時間に寝る」(40代・埼玉県・子ども2人)
「子どもが寝た時に一緒に寝ることがある」(30代・広島県・子ども4人)

カフェインを控える

カフェインは眠気を覚ましてしまう代表的なもの。コーヒーやもちろん、紅茶やチョコレートも控えるといいですね。寝る3〜4時間前から控えるのがいいよう。

「カフェインをたくさん摂らない」(30代・東京都・子ども2人)
「なるべく寝る前にはコーヒーを飲まない」(40代・福岡県・子ども1人)

日中に活動する

昼間にあまり活動していないと、夜になっても寝られないということもありますよね。適度に動けば自然に眠くなり、健康にも良さそうですね。

「日中によく動く」(30代・東京都・子ども1人)
「昼間、体を動かす」(50代・群馬県・子ども3人)
自分に合った安眠枕は? 快適な睡眠時間を確保するなら枕が大切!
安眠枕の選び方 自分に合った安眠枕を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介しましょう。 安眠枕のサイズ 枕のサイズは大きく分けて3つ。最...

よい睡眠は体を健康に保つにも必要

睡眠がしっかり取れていないと、毎日の仕事や家事に支障が出てしまったり、それだけでなく、生活習慣病を引き起こす結果にも。また、あまりにも眠気がとれない不眠が続く場合には、病院での診療を受けることで解決することも。心身ともに元気に過ごすためにも、健やかな睡眠をとりたいですね。

子供の「理想的な睡眠時間」は何時間?年齢別の平均と、プロが教える睡眠不足の原因、改善テクニック
子供も都合よくすぐには寝ませんから、「また10時を過ぎた」「もう10時半だ……」などと、イライラしているパパ・ママも少なくないと思います。早...

文/松川麗 構成/HugKum編集部

編集部おすすめ

関連記事