「暮らしが良くなる片づけ」とは?
今回、家が散らかっていて困っているというコミックエッセイストのうだひろえさんが、自宅をイラストや写真で大公開!
整理収納アドバイザーの水谷妙子さん監修の「暮らしが良くなる片づけ」から、誰もが片づけのときに無意識にやってしまっていた間違いや、ハマりがちな落とし穴を、わかりやすく一つずつ解説していきます。
4つの整理収納の仕組み
一言で「片づけ」といいますが、部屋をきれいにすることは「整理」「収納」「片づけ」「掃除」の4つのステップに分けられ、それらを順番通りに進めることが大切だと水谷さんはいいます。
4つのステップそれぞれのボリュームとそれにかける時間と手順を知ることが、片づけを知る第一歩となるのです。
これから片づけを始める方に、「整理」の4ステップをはじめとした片づけのマインドをお伝えします。
(1)整理
整理収納の基本はこのような逆三角形です。「使っているもの」と「使っていないもの」を「分ける」こと。使っているものだけを残して、さらに分けることがポイントです。
(2)収納
「整理」で分けたものを、「使いやすく納める」こと。モノの住所(定位置)を決めることが今後モノが迷子になることを防げます。
(3)片づけ
使ったものを次に使いやすいように、元の住所(定位置)に戻すこと。
(4)掃除
ゴミやほこりを取り除ききれいにすること。
このように、(1)(2)はルール決めやあらかじめモノを減らす作業が必要なので少し大変ですが、(3)以降は日々の家事として行う作業です。
整理とは、まずはシンプルに「分ける」こと。簡単そうに聞こえますが、ここが一番のボリュームゾーンで、時間もかかるところです。
使っていなくても残しておきたいという気持ちや、子どもの過去の作品といったような昔の思い出の品だったり、モノには家族のいろいろな思いがあって、誰かの一存では決められない……ということ、とても多いですよね。
パパやママだけがせっせと片づけても、家族で片づけのルールや同じ思いを共有できていなければ、たとえ片づいたとしてもきれいな状態をキープし続けることはできません。だから、たとえ小さなこと、面倒なことでも、家族で相談することが必要になるのだそうです。
エリアは小さく区切って、小さな達成感を多く得る
まず、この本で一番最初に手を付けた場所はどこだと思いますか?リビング、子ども部屋、キッチン、ウォークインクローゼット?
いいえ、違うんです。部屋などの大きな空間ではなくて、リビングの一角にある文房具の仕分けです。
モノが小さく、片づけの範囲が狭いため手を付けやすく、小さなスペースから始めることで終わりが見えやすいので、片づけのハードルが下がりますね。今回は文房具から始めましたが、片づけるほど文房具がないという方はメイク道具の入ったポーチの中を整理するというように、小さな範囲でまずは一人で完結できるというところから始めるのがいいそうです。
そして、この本で繰り返されていたことといえば、「収納ボックスを増やさない!」ということ。
片づけをすれば必ず空いた容器は出てきます。きれいな箱を新しく用意してしまうと、なんとなく使いたくなったり、中に放り込むだけで片づけをした気分になったりしてしまいます。
また、中身の見えない箱だと、そこに入れたモノをまた忘れ去ってしまうということに。同じことを繰り返さないためにも、見える化して隠さない収納をすることが大切だといいます。
片づいた家にあったものとは・・・
今回「暮らしが良くなる片づけ」から紹介したのは、ボリュームゾーンである「整理」の部分のみ。
うだひろえさんはこの作業を、文房具エリア、仕事机まわり、子どもグッズスペース、キッチン……とスポット的に増やしていき、最後には片づいた暮らしを手にしていきます。
すると、暮らしやすくなる→小さなストレスがなくなる→家族が家のことを自分ごとにしてくれる→話をする・話を聞く……と、そんな暮らしになっていたそうです。
ここに到達するまではやはり苦労もあったようです。でも、片づいた家には家族の成長があったといううだひろえさんの言葉はとても印象的です。
片づけたいけど何をどうしたら……と悩んでいる方は、まずはこの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。自分や家族に新たな発見があるかもしれませんよ!
監修者コメント
ごちゃごちゃBefore→スッキリしたAfter。
そして、
うださんとリモート対話を重ねるたびに、
マンガでわかりやすく描かれているので、
この本をきっかけに、一人でも多くの方が「片づけ、
家族で挑戦マンガ 暮らしが良くなる片づけ
HugKumでは水谷妙子さんの「おうち整理術」連載をしています!
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文・構成/HugKum編集部