現在大ヒット中の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で、黒い魔法使いのグリンデルバルド役が好評を博しているジョニー・デップ。言うまでもなく、彼はまさに平成を代表するハリウッドスターです。
そんなジョニデが演じる魅力的なキャラクターが大人気のディズニー・ライブアクション作品「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ5作品と、「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズ2作品、計7作品の DVD が、各1,429円+税で、1 月 23 日(水)に発売されます。
レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットなど、長きにわたって人気を誇るイケメンスターは数多くいますが、平成の時代に、ジョニデほど、ファミリーにも愛されたハリウッドスターはいません。そこで改めて、彼の心躍る作品群を、家族で楽しんでみませんか?
飄々とした「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウのモデルとは?
90年代でも『シザーハンズ』(90)や『ギルバート・グレイプ』(93)などで、すでに映画ファンの間では熱狂的な人気を誇っていたジョニデですが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで世界的に大ブレイク。演じたのは、飄々とした海賊、キャプテン・ジャック・スパロウです。
ジャック・スパロウは、完全無欠の正統派ヒーローでもイケメンキャラでもないし、少しこずるいところもありますが、どこか愛嬌があり、憎めない個性派キャラで、多くの人々の心を鷲づかみにしました。
ジョニデ自身も来日時に、ジャック・スパロウについて「全く成長しないキャラクター」と言い切っていましたが、その緩さが逆にチャームポイントとなりました。
ジャック・スパロウのキャラは、ジョニー自身が大ファンであるローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズを意識して役作りをしたことで有名です。シリーズ3作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(07)では、ジョニデの熱烈なオファーにより、ジャック・スパロウの父親、ティーグ役として初めて出演し、ジョニデとの共演も果たしています。
とことんデフォルメしたキャラが痛快!「アリス・イン・ワンダーランド」
ジョニデといえば、『シザーハンズ』のエドワード・シザーハンズしかり、『チャーリーとチョコレート工場』(05)のウィリー・ウォンカしかり、とことんデフォルメしたキャラクターが十八番です。「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズのマッドハッターはその極みといえます。
本作は、「不思議の国のアリス」をモチーフにした、ティム・バートン監督によるファンタジー。すでに「パイレーツ」シリーズ他の大ヒットにより、日本でもドル箱スターになっていたジョニデですが、1作目の『アリス・イン・ワンダーランド』(10)の公開時は、全国877スクリーンで公開され、メガヒットとなりました。
“ワンダーランド”という名のとおり、実写映像とアニメーション、CGを組み合わせた色彩鮮やかな不思議の国の世界観が秀逸。マッドハッターの目は3倍の大きさに、赤の女王の頭が4倍の大きさに加工された他、赤の女王の部下である「ハートのジャック」は実写の顔にCGの体を合体させて描かれています。
洋画全盛期だった当時、本作はディズニー映画史上、最速の37日間で興収100億円を達成しました。これは、『アルマゲドン』の65日間、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』、『ファインディング・ニモ』が53日間と比べても、ぶっちぎりの数字でした。
「パイレーツ」シリーズも含め、ジョニデのこれらの作品群は、いずれも爆発的なメガヒットを記録したアトラクション・ムービーばかり。たまにはお出かけせずに、家族みんなでDVD鑑賞会をして、シリーズをイッキ観するのも楽しそうです。
文/山崎伸子