トイトレの失敗が続く4歳の娘に激怒! 保育士としてのプライドもあって…
私は元保育士、夫は現保育士です。2週間ほど前に排泄の失敗やほかの事も重なり、娘を思いきり叱ってしまいました。排泄は、いろいろ試しているのですがなかなか成功せず、私の中でイライラの原因になっていました。
保育士としてのプライドもあるのだと思います。娘を叱った後、私は寝室に閉じこもったのですが、ドアの外から娘が「もう泣かないから!」「頑張るから!」「ママ出てきて!」と言って胸が苦しくなりました。また「〇〇ちゃん(下の子・10ヵ月)のように優しく言ってよ!」とも言われました。
娘は、これまで見たことがないほど私が怒っている姿を見てショックを受けたようです。「まだ4歳になったばかり…」とはわかっているのですが、どうしていいのかわからなくて。(4歳&10ヵ月の女の子のママ)
保育士ママに多い悩み。イライラの原因は子どもではないのかも
このお悩み、実は保育者にありがちなことです。「保育していたから子どもの事を知っていていいよね」等といわれることもプレッシャーですが、保育していたときのいい子も思い浮かんでしまうのです。あんな子になって欲しいという具体的な子ども像が浮かんでしまいます。「どうしてうちの子は!」になるんですね。職業柄のいいところもありますが、困ったとこもあります。
さてさて、あなたのイライラを沈めなければいけません。もしかしたらその原因は思うように行かない子どもだけではないのかも?子どもが引き金になって爆発したのかもしれません。
自分のための時間をつくって気持ちのゆとりを
そのためには気持ちのゆとりを取り戻すこと。子どもを夫や一時預かりに頼んで、自分のための時間をつくることをおすすめします。ひとりで買い物、ひとりでコーヒー、ひとりで散歩、お友達とおしゃべり……楽しい気持ちを思い出して、行動に移しちゃいましょう。
あなただって、イライラした自分の顔は見たくないですよね? 子どもに「○○ちゃんみたいに優しくして」なんて、言わせたくないですよね。あなたの気持ちにゆとりができたら、だいじょうぶ。健康な心が戻ってきます。
できない事にイライラしたら、できるようになったことを探して
そして、思い出しましょう! 産んだときの喜びを! これから先も思い通りに育っていくとはいきません。その度に、原点を思い出してください元気に生きていればいいと思ったときのことを。
子どもには育つ力があります。あなたが育てるように育つのではなく、子ども自身が育っていくのです。すでに子どもの人生が始まっているのです。できない事にイライラしたら、できるようになったことを探してください。大きくなったでしょう? あなたは脇役ですから、イライラして先導しなくていいんです。
子どもが機嫌良く生きていればいいくらいの育て方が一番です。「どうなっていくのかしら?」と見守れるくらいの余裕があればもっといいですが、親はそうはいかないもの。けど、おっとっと!と、立ち止まる癖もつけましょう。だんだん子どもが眩しく感じるときがきっときます!
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柴田愛子 しばた・あいこ
自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて47年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。
イラスト/海谷泰水