豆腐を巻いて熱を下げる!?山田まりやさんが昔ながらの子育て法にこだわる理由

山田まりやさんの子育ては、おばあちゃんの知恵袋的な方法を実践していたり、食にまつわる7つの資格を活用しながら「中庸ライフ」を提唱されていたりします。子育て方法を伺っていたら、目から鱗がいっぱい!ぜひ参考にしてみてください。

おばあちゃんの知恵袋的な子育て

子育てのアドバイスももらえる助産院で出産したという、山田まりやさん。

―助産院で教わった育児方法を教えてもらえますか?

山田まりやさん:私が出産した助産院では、マクロビオティック講座やお料理教室、食箋指導などさまざまな教室がありました。

そこで、食養生について学んだり、薬に頼りすぎないで育児する方法も教わり、おばあちゃんの知恵袋的なことも知ることができ、子育てでとても役に立っています。

例えば、子どもが熱を出したときには豆腐を頭に巻くと熱を下がると教わりました。

  • -え? 熱が出たら、豆腐を頭に巻くのですか?

山田まりやさん:そうです、そうです。豆腐を食べるのではなく、巻くんです(笑)!

木綿豆腐を縦4等分に切り、ガーゼや手ぬぐいなどで包んでおでこに結んであげるだけ。

枕が濡れないように、豆腐はガーゼなどに包んでくださいね

 

子どものほっぺが赤いときは、自分の熱で菌を殺して免疫力を高める最高のチャンスなんだそう。

もちろん、水が飲めないような状態でしたら、お医者さんに相談しますけど、うちの子は熱があっても元気ならお豆腐があれば大丈夫(笑)。

息子さんが発熱したときの様子

食にまつわる、7つの資格を取得

山田まりやさんは、20代の頃に大病したことをきっかけに、食の大切さを実感し、現在に至るまで、食にまつわる7つの資格を取得されているんですよね。

-どんな資格を取得されたのですか?

山田まりやさん:私が取得した食の資格は、薬膳インストラクター中国漢方ライフアドバイザーマクロビオティックセラピストジュニアソイフードマイスター、食育健康管理コーディネーター、スーパーフードマイスター、ビューティーフードスイーツプロです。

考え方が真逆の資格も!

中でも、マクロビと漢方&薬膳、この資格は考え方が真逆なんですよね。

動物性のものについてや陰と陽の考え方などが大きく違い、勉強を始めたころは戸惑いました。

しかし、どちらも言ってることは理解できるんですよね。そこで、私は自分の身体と対話が上手くできないと取捨選択ができないのでは?という考えに至りました。

-自分の身体と対話?

山田まりやさん:そうです。自分の体調によって動物性のものを摂るのか否か、何を選んで食べるのかそういう判断のことを身体との対話と呼んでいます。

そこで、身体との対話への知識がもっと欲しくなり、さらに勉強し、いろいろな資格を取りました。

-ママにおすすめの資格はありますか?

山田まりやさん:1つの資格だけではなく、興味があるものはいろいろ挑戦してみることをおすすめします。

私は7つの資格を取得しましたけど、たくさんの知識を得ることで自分の考えをまとめる気づきもあり、仕事にも活かせています。もちろん、子育て(食育)にも役立ちます!

それゆえ、息子には、「今日食べたものが明日の自分の身体を、未来の身体をつくっていくのだから、自分の身体に今なにが必要なのか、きちんと考えることは大切だよ」

といつも伝えています。

-保有資格のひとつ「ジュニアソイフードマイスター」って、どんな資格ですか?

山田まりやさん:日本ソイフードマイスター協会認定資格のひとつで、「ソイフードマイスター」の最初の一歩となるのが「ジュニアソイフードマイスター」です。

子どもに良質なたんぱく質を!と突き詰めたところ、ジャパニーズスーパーフードの「大豆」だと思い、勉強しました。

健康食品の開発も!

現在は、大豆製品のオリジナルブランドも開発していて、主な商品は、大豆ヌードルと大豆ミートです。

-最近、スーパーでも大豆ミートや大豆ヌードルが売っていますよね。どうやって調理してお子さんに食べさせているのですか?

山田まりやさん:おすすめなのは大豆ミートのスープ。塾に行く前に、サッと罪悪感の無いものを食べさせたくて。

水から入れて1分半火にかけて、卵を入れて中華系のスープ味にするときはごま油を。醤油でラーメン風にしてもおいしいですよ。

そこに、春雨入れるのが息子のお気に入り!

私は黒酢を入れて具沢山に。タケノコとかキクラゲとかも好相性ですね。

大豆ヌードルは、3分茹でて、ひきわり納豆と卵を絡めた卵かけ納豆大豆ヌードルがおすすめです(大豆ヌードルは、グルテンフリーなので、茹で置きしておいてもOK)

高タンパクで低糖質なので、食後に眠くならず身体に負担がかからないところが◎!

一方に偏らない!中庸ライフ

さまざまな食の資格を取得したことから、山田まりやさんは「中庸ライフ」に行きついたと話します。

-「中庸ライフ」とは、どのようなものなのでしょうか?

山田まりやさん:食と健康は、行き過ぎても戻る場所を知っておくことが大切、というのが中庸ライフの考え方です。

健康になるためにやっていたはずなのに、ストイックに自分を追い込み、逆にストレスを抱えたら悪循環になります。

大事なことは、無理なく続けられるような柔軟性を持つこと。

なので、私は外食のとき、お酒やスイーツなどの嗜好品も楽しみますよ♪

無理なく健康貯金を!

子どもが産まれて、自分だけではなく家族のためにもよりよい食生活をしたいという思いが、強くなったという山田まりやさん。

現在は、食について学んだ知識を活かして、無理なく健康貯金を続けていける方法「中庸ライフ」の講演会も行っているとか。

山田まりやさんは、20代の頃に「クローン病」の疑いありといわれるほどの大病をされましたが、驚きの方法で回復されたそう。また、現在9歳のお子さんは「パーティー出産」という独特の出産方法だったそう。ぜひ合わせてこちらの記事もご覧ください。

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取材・文/やまさきけいこ 撮影/五十嵐美弥(小学館)

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