シリーズ最新作となる映画『それいけ！アンパンマン ドロリンとバケ～るカーニバル』(本日6月24日より全国ロードショー)にて、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリンの声を演じているのが、現在子育て真っ只中の北川景子さん。自身も子どもの頃から大好きな作品で、現在お子さんも大好きという「アンパンマン」のエピソードや、忙しい日常でのリフレッシュ方法などたっぷりとお話を伺いました。
シリーズ33作目となる本作では、最高に楽しいお祭り「バケールカーニバル」を舞台に、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリンやアンパンマンたちの勇気と笑顔の大冒険がはじまります！映画の冒頭では、みんな大好きなアンパンマンソングをアンパンマンやお馴染みの仲間たちと一緒に手拍子で楽しめるパートもあるので、小さいお子さんの映画館デビューにもぴったりです！
娘はまさにアンパンマン大好き世代！
＿＿今回ゲスト声優のお話を聞かれた時の心境はいかがでしたか？
子どもの時から見てきて大好きだった作品なので、お話をいただいてまずは本当に嬉しいと思いました。娘もまさにアンパンマン大好き世代で、すごく夢中になって見ているので、今は声を聞いても「あっお母さんだ」って分からないかもしれないですけど、いずれすごく喜んでくれるんじゃないかなと思って、やりたいなと思いました。
＿＿アンパンマンの中で、お子さんの好きなキャラクターは？
ドキンちゃんとばいきんまんが好きです！ばいきんまんが「バイバイキーン！」っていなくなってキラーんとなるシーンに毎回ウケていて、すごく好きみたいです（笑）。私はアンパンマンと、ドキンちゃんが好きでした！アンパンマンの新しい顔がクルクルクルって飛んでくるところがすごく好きで。あとジャムおじさんたちがパンを焼くのもすごく早いですよね！間に合わないかもって思わせながら毎回間に合うっていう（笑）。
＿＿今回、声優として特に苦労されたところは？
本当に苦労しかなかったというか、男の子の声だったんですけど本当に難しかったです。自分が思って出している声と、実際にマイクにのっている声とのギャップが最初はすごく難しくて、かなり頑張って表現しているつもりでも、もっとやっていいんだなって思ったり。そのあたりのギャップは「これでいいですか？」と監督に聞きながらやっていました。あと「8歳くらいの男の子だと思ってやってほしい」とお話があったんですけど、8歳の男の子の気持ちってどうすればいいんだろうと。自分の小さい頃のことを思い出しながら、少しでも幼く見えるようにやってみようと思ったんですけど、かなり声のトーンとかも難しかったです。
＿＿お子さん向けの作品だからこそ、難しかったところはありましたか？
声優という声だけで表現するということがすごく難しいなと感じたのと、やっぱり短くて簡潔なセリフが多く、きちんと伝わるようにしなくてはいけないので、特にお子さんにどうやったら耳にすっと入りやすいかなとか、いつもより伝える相手が小さいんだということは意識しながらやりました。でも幸い、自分の子どもが小さいので、こういう風にしたら喜ぶかなっていうのがなんとなく分かったりしたのはよかったです。生まれる前だったら難しかったかなと思いますね。
＿＿実際にお子さんに声がけされる経験は、生きたりされましたか？
子どもは口を見て、喋る勉強というか言葉を学んでいると思うので、実際に家でもボソボソ喋らないように、「ありがとう」だったら「ありがとう」というのはこういう口の動きなんだよっていうのを見せるように注意して接してきたんですけど、今回も「ボソボソとここで完結しないようにしよう」というのは気をつけたポイントです。
“完璧ではない強さ”、常に100％じゃなくてもいいなって思える
＿＿今作では、みんなのために頑張るドロリンの姿がとても感動的でした。北川さんも、誰かの笑顔のために頑張ろうと思われる瞬間などはありますか？
自分たちの仕事がまさにそうで、やっぱりエンターテインメントで観ている方に楽しんでいただきたいな、感動してもらいたいなと思いながら、基本的には自己満足ではなく観てくださる方のことを想像しながらドラマや映画などを作っています。この作品が完成して喜んでくれたらいいなと思いながら自分自身、表に立っているかなと思いますね。
＿＿改めて大人になってからアンパンマンを見て、感じ方の違いなどはありましたか？
歌がすごくみんなよくて、「なんのために生まれて」とか、そういうことって改めて考えることってなかったんですけど、こんなに深い歌詞だったんだと。あとは正義のヒーローだからって、アメリカンヒーローみたいに無敵でなんでもできて強くて肉体派でっていうところではないのが、完璧ではない強さというか、人間らしい強さみたいなのを感じてすごく勇気をもらいます。濡れると力が半減しちゃうとか、いつでも100％じゃないというのがリアルですし、常に100％じゃなくてもいいなって自分でも思えます。
忙しい日々も、Youtubeを見てリフレッシュ！
＿＿忙しい毎日の中で、気分転換でされていることなどはありますか？
YouTubeをすぐに見ます！もともとモノマネ芸人さんのYouTubeを見るのがすごく好きで、ミラクルひかるさんは、もう見ると絶対100％悲しい時も笑えるので、チャンネル登録して本当に見てます(笑)。あと一般の主婦の方のYouTube動画も結構見るんです。上手な料理の作り方とか、時間の使い方、家事の進め方みたいなものを参考にさせていただいたりとか、「あっこの人も大変なんだけど頑張ってるなー」って。そう思えることがすごく息抜きになりますし、動画は結構おススメです。リフレッシュ方法ですね！
＿＿最後に今作で、お母さんお父さんなど大人の方たちにおすすめしたいポイントはありますか？
歳を重ねるごとに、新しいことになかなか踏み出せなくなっていきますけど、「何かやってみようかな」と私自身、今回作品を観て思ったので、大人の方が観ても勇気を持てたり今日からでも何か頑張ってみようかなって思えるようなストーリーになっていると思います！
あと私はまだ子どもを映画館に連れて行ったことはないんですけど、今回ちょうどこの作品で映画館デビューさせようと思っているんです。一緒に子どもとなにか作品を観ると、それが一つの想い出になっていくというか、楽しいことを共有できるというのも、旅行に行ったりとかたいそうなことではなくても、結構ちゃんとした親子の想い出になるので、「この6月は一緒にアンパンマン観たよね！」って、是非いい想い出にしていただきたいです！
映画『それいけ！アンパンマン ドロリンとバケ～るカーニバル』は、6月24日（金）より元気100倍！全国ロードショー
声の出演：戸田恵子（アンパンマン）、中尾隆聖（ばいきんまん） 他
声のゲスト出演：北川景子（ドロリン）、ジャングルポケット（町長と側近）
原作：やなせたかし（フレーベル館刊）
配給：東京テアトル
©やなせたかし／フレーベル館・ＴＭＳ・ＮＴＶ ©やなせたかし／アンパンマン製作委員会2022
ヘアメイク：青山理恵（nude.）
スタイリスト：NIMU（まきうらオフィス）
取材・文／富塚沙羅 撮影／五十嵐美弥