宮崎の郷土食「冷や汁」は夏にピッタリ!うま味たっぷり!【おうちでご当地クッキング】

「冷や汁」は夏にうだるような暑さとなる南国・宮崎が生んだソウルフードで、宮崎では「ひやしる」と言います。温かい麦飯に出汁のきいた冷たい汁をかけて食べるごはんで、ゴマやいりこ、味噌、豆腐、それに野菜が入って栄養バランスはバッチリ! 食欲がなくてもサラサラとかきこめます。
今回は、宮崎県出身で、自ら〝冷や汁のエバンジェリスト(伝道師)〟と名乗る日髙大介さんに、家庭で手軽に作れるレシピを教えていただきました。

冷や汁の作り方

材料 4人分

麦味噌…90g
粉末いりこ…15g
すりゴマ…15g
キュウリ…1本
木綿豆腐…1丁(300g)
大葉…8枚
ミョウガ…2個
冷水…720㏄

作り方

①ボウルに麦味噌、粉末いりこ、すりゴマを入れてよく混ぜる。

②木綿豆腐はキッチンペーパーで包んで重しをのせて、水切りをしておく。

③キュウリは厚さ約0.5~1㎜の輪切りに、大葉とミョウガは千切りにする。

④❶をクッキングシート、もしくはアルミホイルに薄く広げて、オーブントースターで約3~5分、軽く焦げ目が付く程度に焼いて味噌ダネを作る。

POINT!

味噌ダネは、冷凍で約1か月は保存が可能。多めに作って小分けにして冷凍しておくと、手軽に作れて便利です。粉末いりこの代わりに、缶詰のツナ(ノンオイル)や缶詰の鯖の水煮を砕いて入れてもOK。

⑤❹をボウルに入れ、冷水を少しずつ入れながら泡立て器などで溶いていく。

POINT!

水を一度に入れると、混ざりにくく、ダマができやすいので要注意!

⑥水切りの終わった❷の木綿豆腐を、指で少しずつほぐしながら❺に入れていく。

⑦❸のキュウリと大葉、ミョウガを加え、食べるまで冷蔵庫でよく冷やしておく。

⑧熱々のごはんを茶碗に盛り、その上に❼をかけて食べる。

POINT!

ごはんは白米に、麦や雑穀を2割程度入れて炊くと、より軽い食べ心地になります。

豆乳をつかったアレンジヘルシー冷や汁も!

お好みで一味や黒七味などをふって、辛みをつけてもおいしいそう。ぜひ、お試しください。

味噌ダネの1/4量(1人分)を豆乳(200ml)で溶いた冷や汁です

 

「アレンジレシピ」はこちらから>小学館キッズ内 『めばえ』公式HP

冷や汁エバンジェリスト

日髙大介さん|さいころ株式会社代表取締役・日本フードアナリスト協会認定講師

世界中で食べてほしい栄養たっぷりのファストフードです!
〝冷や汁の伝道師〟と名乗るようになったのは、フードアナリスト仲間の郷土料理の勉強会で冷や汁について調べたのがきっかけです。「冷汁」という言葉自体は古く、平安時代の文献にも登場しますが、現在のような形になったのは幕末以降。一般家庭に現在のような緑色のキュウリが普及してからだと考えられています。食べやすく栄養たっぷりのファストフードで、私はカレーのようにワールドワイドな食べ物になってほしいと願って日々活動しています!

「新宿みやざき館KONNE」

JR新宿駅南口の新宿サザンテラス内にある宮崎県の物産館。1階はショップで本格焼酎や鶏の炭火焼など厳選された物産品が並び、宮崎の観光情報も満載。2階には宮崎の自然の恵みを味わい尽くせるレストラン「くわんね」がある。
☎03-5333-7764 https://www.konne.jp/shop/

『めばえ』2022年8月号 協力/宮崎県 撮影/尾島翔太 スタイリング/ながさわひろ美 取材・文/山津京子

親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。

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再構成/HugKum編集部

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