※この記事は、小学館の学年誌『小学一年生』『小学8年生』の協力の下、HugKum内特設サイト「夏休み★自由研究ハック」にて配信された記事から、小学3年生に適したテーマを選んで再構成しています。
目次
小学3年生にピッタリ!ワクワクできる実験の自由研究アイデア
「〇〇に△△を加えたら、どうなるんだろう?」など、身近なテーマでできる実験がいっぱい。実験の様子を写真にとったり、絵に描いてまとめたりするといいでしょう。
温泉卵の作り方実験
程よくぷるっとした温泉卵をつくるのは、なかなか難しいもの。そんな身近な卵をテーマにした実験です。
■材料
・卵3個
・60℃、75℃、90℃のお湯
・温度計
■作り方
1 卵3個それぞれを、温度の異なるお湯につけます。お湯の量は、卵がかぶるくらい。
2 30分たったら、卵を割ってみて温泉卵がどのくらいの硬さになったかチェックします。
ふしぎなみかんインク
みかんの実をしぼった汁で、半紙に文字や絵を描くと、真っ白。それなのにホットプレートで温めると、書いた文字や絵が浮かび上がってきます!
■材料
・みかん
・半紙
・筆
・ホットプレート
■作り方
1 みかんの実1~2個をしぼります。
2 1の汁を筆につけて、半紙に字や絵を書きます。
3 2の半紙をしっかり乾かします。
4 ホットプレートを温めて、その上に3の半紙をのせて、変化を観察します。
『小学一年生』2019年2月号
監修/多摩六都科学館 撮影/岡本好明 構成/桧貝卓哉
はやくとけるのは、どの氷?
氷をさまざまなモノの上に置いて、氷の溶け方の違いを試す実験です。
■材料
・アルミの板
・はっぽうスチロール
・木
・ヨーグルトやプリンなどの入れもの 3つ
・タオル
・氷
■作り方
1 ヨーグルトやプリンなどの入れもので氷3つをつくっておきます。3つの氷は同じ大きさになるように、同じ入れものを3こ用意してつくりましょう。
2 アルミ、はっぽうスチロール、木は同じくらいの大きさのものを用意します。
3 タオルをしいて、その上に2の板3つを置き、その上に1の氷をのせます。
4 どの氷が一番早く溶けるか観察します。
『小学一年生』2018年9月号
監修/多摩六都科学館 撮影/岡本好明 構成/桧貝卓哉(フォルスタッフ)
ながさをかえて音くらべ
長い管と、短い管があったら、その2つをコンコンと鳴らすと違う音が聞こえるもの。これを実験で試してみて、音と管の長さの関連について考えるテーマです。
■材料
・ラップの芯 2本
■作り方
1 ラップの芯を用意して、1本は短くカットします。
2 えんぴつや棒を使って、2本のラップの芯をたたきます。
3 どちらが音が高いのか、どんな違いがあったか観察します。
『小学一年生』2018年11月号
監修/多摩六都科学館 撮影/岡本好明 構成/桧貝卓哉
おえかき実験! ウマがへんしん
馬の絵を描いたのに、水に入れて筆でこすると……しまうまに変身! そんな不思議な体験を楽しめる実験です。
■材料
・でんぷんのり
・画用紙
・クレヨン
・筆
■作り方
1 でんぷんのりに2倍の水を加えてうすめます。
2 クレヨンを使って、画用紙に絵を描きます。絵のなかで白くしたい部分は、最初に1を筆にとってぬっておきます。
3 絵を乾かしたら、全体にクレヨンで 色をぬります。
4 画用紙を水につけて、上から筆で やさしくこすります。
『小学一年生』2019年8月号
撮影/平田貴章 構成/青木こずえ 参考文献/『小学館の図鑑 NEO 科学の実験』(小学館)
3年生が夢中になる!楽しい工作の自由研究アイデア
手が器用な子どもや、ものづくりが大好きな子どもなら、工作の自由研究もいいですね。
テントウムシバッグ
紙皿をかさねてつくるバッグです。表には折り紙をはりつけて、テントウムシのように模様をつけてみて。
■材料
・平らな紙皿(18㎝) 1まい
・ボウルがたの紙皿(18㎝、深さ4㎝) 1まい
・折り紙(赤、くろ)
・モール 12㎝
・リボン
・セロハンテープ
・ホチキス
・ボンド
■作り方
1 ボウルがたの紙皿の上3分の1くらいを切ります。
2 1のふちと平らな紙皿のふちをホチキスでとめて、セロハンテープでとめます。
3 赤い折り紙を切って2の表面にボンドではります。その上から黒い折り紙で、テントウムシの模様や顔をつけます。
4 モールをねじり、2の裏にセロハンテープで貼り、しょっかくにします。左右にセロハンテープで、リボンをつけたら、完成。
『小学一年生』2018年6月号
工作製作・指導/いしかわ☆まりこ 撮影/岡本好明 構成/戸塚美峰
くるくるふくわらい
磁石をつかった工作で、ひげがぴくぴく動く楽しいふくわらいを作りましょう。
■材料
・磁石(大、小1こずつ)
・色画用紙(A4サイズと、かお・ひげ用)
・クリアファイル( A4 サイズ)
・両面テープ
■作り方
1 色画用紙で 顔を作り、 A4サイズの台用の紙にはります。
2 1をクリアファイルに はさみます。
3 色画用紙を切って、ひげを作ります。ひげの裏に、両面テープで小さい方の磁石をはります。
4 3のひげを2のクリアファイルの 上にのせます。クリアファイルの下から、 大きい磁石をあてて動かすと、ひげも動くよ!
『小学一年生』2018年7月号
工作製作・指導/いしかわ☆まりこ 撮影/岡本好明 構成/戸塚美峰
はっぱ&おちばで いきものアート
公園や街中に落ちている葉っぱを使って、アートにするアイデアです。
■材料
・葉っぱ・木の実
・画用紙
・ボンド
■作り方
1 公園などでさまざまな形・色の葉っぱを集めてきましょう。木の実などもあるといいでしょう。
2 画用紙の上に1を並べて、ちょうちょや魚にしてボンドに貼って楽しんでみましょう。
『小学一年生』2018年1月号
監修・指導/濵﨑祐貴 撮影/深山徳幸 構成/和田明子
コップでつりあげる!魚つりゲーム
紙コップで魚つり風のゲームを楽しもう!コップにイラストを書いて楽しい雰囲気にしてみて。
■材料
・紙コップ
・わりばし
・たこ糸
・ナット
・カラーペン
・段ボールなど
■作り方
1 紙コップにカラーペンであみのもようをかきます。紙コップの底の真ん中に穴を開けたら、そこにたこ糸を通します。
2 たこ糸にナットを2個通して、わりばしに糸を結びつけます。
3 別の紙コップに、タコ・イカ・マグロなど好きな魚の絵をかきます。段ボールなどに、得点表を作ります。
4 3の紙コップを並べておいて、2の紙コップを重ねて魚つりしていきます。うまく引きあげられたら、得点ゲットです!
『小学8年生』2018年夏号
工作製作・イラスト/ K&B 撮影/五十嵐美弥 構成/ ARX
空気でうごく くうきロケット
空気の力で発射するロケットです。何度も試したくなる工作ができあがりますよ。
■材料
・色画用紙 2まい(B4 サイズ)
・1L 牛乳パック 1つ
・ビニールぶくろ 1つ
■作り方
1 色画用紙をくるくると3周くらいまいて、つつにします。
2 色画用紙をゆるくまいて、中に1を入れて、ロケットをつくります。
3 1にビニールぶくろをとりつけます。
4 牛乳パックにあなをあけて、3をななめに傾けてつけます。
5 つつから息をふきこんでビニールぶくろを ふくらませます。ロケットをセットしたら、ビニールぶくろをおしてみて。ロケットが発射するよ!
『小学一年生』2017年9月号
工作/かんばこうじ 撮影/安田仁志 イラスト・構成/馬渡彰
小学3年生に人気!じっくり楽しく観察できる自由研究アイデア
身のまわりのことでもじっくり観察してみると、意外な発見があるもの。そんな観察してできる自由研究のアイデアをご紹介します。
めだかのぎょうれつ
めだかを入れた洗面器の水を、同じ方向にかきまぜてみると、めだかがみんな同じ方向に向かって泳ぎ始めるよ!そんな魚をつかった実験と観察を楽しむテーマです。
■材料
・めだか
・洗面器
■作り方
1 洗面器にめだかを入れます。
2 洗面器の水を同じ方向にかきまぜます。
3 めだかがどうやって泳ぎだすか変化を観察します。
『小学一年生』2019年8月号
撮影/平田貴章 構成/青木こずえ 参考文献/『小学館の図鑑 NEO 科学の実験』(小学館)
虫めがねで観察
食べ物、日用品など、身近なアイテムひとつひとつを虫めがねを使って観察するテーマです。
■材料
・虫めがね
・いちごのショートケーキ
■作り方
1 いちごのショートケーキを虫めがねを使って、ひとつひとつ観察しましょう。
2 スポンジ、いちご、生クリームなど、それぞれでどんな表面になっているか、どんな違いがあるか観察します。
3 ケーキ以外でも、ハンカチ、タオルなど身近なものを観察してもいいですね。
『小学一年生』2018年6月号
撮影/岡本好明 ザイン/小川みどり 構成/和田明子
ひまわりの観察
夏を代表する花、ひまわりを観察するテーマです。夏にぐんぐん成長していくひまわりを観察していきましょう。
■材料
・ひまわり
・ノート
■作り方
1 ひまわり1本について観察をはじめます。
2 花はどの方角をむいているか、種はどうなっているか、茎はどうなっているか、ひとつひとつをじっくり観察しましょう。
3 さらに別の日にちにも観察して、どう成長しているか、その変化も観察するといいでしょう。
『小学一年生』2018年9月号
監修/九州大学 大学院理学研究院 生物科学部門ナショナルバイオリソースプロジェクト 撮影/タナカヨシトモ 構成/村重真紀
このぼう、なんのぼう?
はり金、糸など、身のまわりにある細長いものを集めて、虫めがねで表面をじっくり観察してみましょう。同じように見えるぼうでも、実はそれぞれ違うことがわかりますよ。
■材料
・虫めがね
・細長いもの(かみのけ、シャーペンのしん、糸、はり金など)
■作り方
1 身近にあるぼうをあつめます。
2 虫めがねでそれぞれを拡大して、じっくり観察してみましょう。
『小学一年生』2018年6月号
撮影/岡本好明 ザイン/小川みどり 構成/和田明子
カニの飼育観察
夏休みに海や旅行に出かけたら、そこでつかまえたカニなどを飼育してみるのもいいですね。
■材料
・カニなど
・ノート
■作り方
1 カニなどをつかまえて飼育します。
2 エサには何がいいか調べましょう。
3 エサを食べるときの様子や一日をどんな風に過ごしているか観察しましょう。
3年生の興味をそそる!調べ物の自由研究アイデア
3年生といえば、身のまわりのあらゆることに興味をもつ頃。そんな好奇心を刺激するような調べ物を自由研究のテーマにしてもいいですね。
下水道の研究
毎日つかうみずはどうやって流れているの? そんな疑問に答えるのが、下水道の研究です。東京都虹の下水道館(お台場有明地区)では、社会科見学や修学旅行のスポットにも利用されています。
■材料
・ノート
■作り方
1 東京都虹の下水道館を訪れましょう。
2 トイレの水がどうやって流れているのか、シースルーハウスでじっくり調べていくことができます。
3 東京都虹の下水道館で知ったことをノートなどにまとめていきましょう。
参考になるのは…
五円玉からブラックホールまで、この世界にぽっかりあいた大小200以上の穴が掲載されています。自然の穴・暮らす穴・食べものや日用品の穴・鉱山の穴・街をつくる穴などに分類して、のぞいた先の世界についても教えてくれます。この一冊をお供に、「穴」を深掘りしてみましょう。
お城調べ
日本各地にあるお城について調べて、それぞれがいつ建てられてたのか、特徴をノートなどにまとめていきましょう。世界にひとつだけのお城図鑑ができあがりますよ。
■材料
・ノートなど
■作り方
1 日本各地のお城について、いつ、どのように建てられたか調べます。
2 そのお城の特徴をまとめていきます。
3 日本地図をつくって、そこにお城をイラストと一緒に書き込んでいってもいいですね。
宇宙食の研究
身近な食品が宇宙食になっている例が少なくありません。そこで宇宙食には、どんなものがあるのか調べてみるテーマです。市販されている宇宙食もあるので、入手して実際に食べてみてもいいですね。
■材料
・宇宙食
・ノートなど
■作り方
1 宇宙食とはどんなものか、調べてノートなどにまとめましょう。
2 宇宙食にはどんなものがあるか、メニューを調べてまとめましょう。
3 宇宙食を実際に食べてみて、どんな味だったか、ふつうの食事と比べてどんな違いがあったか、レポートしましょう。
4 自分が宇宙に行くなら「こんな宇宙食を食べたい!」というアイデアを書いてもいいですね。
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スーパーの価格調査
スーパーが違うと、同じ商品でも売っている価格が違うもの。家にとどくチラシをみて、そんなスーパーごとの価格について調査する自由研究です。
■材料
・スーパーのチラシ
・ノートなど
■作り方
1 スーパーのチラシを集めます。
2 それぞれで商品の価格がいくらか、表などにしてまとめていきます。
3 別の日にも同じことを繰り返していくと、それぞれのスーパーごとに特徴や傾向がみえてくるかもしれません。
地元の名産品調べ
日本各地には、それぞれの名産品があるもの。自分が住んでいる地域はもちろん、おじいちゃん・おばあちゃん・親戚が暮らす地域など、ゆかりのある地域の名産品について調べてみましょう。
■材料
・ノート
■作り方
1 日本各地の名産品について調べます。
2 その地域でなぜそれが名産品となったのか、詳しく調べてみましょう。
3年生の自由研究、まとめ方のコツ
実験や工作、調べ物を行ったら、その工程や結果をノートや画用紙に書いてまとめていくことが大切です。そんなまとめ方では、次のコツを覚えておくといいでしょう。
タイトルと研究のきっかけを書く
まず自由研究のタイトルをつけることが大切。「〇〇の観察」や「〇〇の実験」でもいいですが、「〇〇ってなんで?」のように楽しい雰囲気にアレンジしてもいいですね。さらに、なぜその研究を行おうと思ったのか、「雑誌を見て興味を持った」「〇〇について不思議に思った」など、書くといいでしょう。
方法と結果を書く
また、その実験や工作の方法、必要な材料についても詳しくまとめましょう。そのうえで、どんな結果になったのか書いていきます。
この研究でわかったことを書く
最後に、その結果からわかったことをまとめましょう。さらに疑問が生まれたり、新しい発見があったりしたら、そのこともプラスするといいでしょう。
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選べるテーマはいっぱい
理科や社会の授業で習っているテーマをきっかけに、ひとつのテーマを深掘りしたり、少し手のこんだ工作にチャレンジしたり、小学校3年生になったらますます自由研究に選べるテーマは広がっていくはずです。ここでご紹介したアイデアをヒントに、どんな自由研究にするか考えてみてはいかがですか?
<協力誌>
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
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文・構成/HugKum編集部