こんな問いを投げかけてみたら、お子さんはどう答えてくれそうですか? 可能であれば、ぜひお子さんに質問してみましょう!
目次
角をつけたら似合いそうな動物って?
その動物を選んだ理由を聞いてみましょう
このゲームでは、「どの動物を選んだのか」そのこと自体は重要ではありません。「どうしてその動物を選んだのか」、その理由を考えることで論理的な思考力を、考えたことを言葉にして説明することで伝える力(説明力)を養います。
自分が考えたことを、相手が理解できるように伝えるのは意外と難しいこと。答えに合わせて「どうして?」とさらに訊ねてみたり、「それはいいね」と肯定的なリアクションをとったりしながら、さらなる言葉を引き出してみましょう。絵にも描いてもらうと、会話がもっと弾むほか、想像力や発想力もより刺激されます!
生まれ変わるなら何になる?
それぞれの暮らしを想像してみましょう
土、空、水、生活様式のまったくことなる3種類の生き物が選択肢として並ぶ、こちらの質問。ハトになったら、アリになったら、金魚になったら、どんなことができるかな?と、人間とは異なる暮らしを思い描いてみることをきっかけに、想像力が刺激されます。
「アリ、ハト、金魚はそれぞれどんな生活をする生き物? それぞれどんなことができる?」と質問をしながらやりとりを重ねてみましょう。お子さんが3種類の生き物についてよく知らない場合は、これをきっかけに図鑑を使って調べてみるのも良いですね。
すべり台をもっと面白くできる?
すべり台の足りないところや問題点を探してみましょう
子どもにとって、もっとも身近な遊具のひとつであるすべり台。そんなすべり台の「ここをこうしたらもっと良いのに」「これがこうだったら…」という問題点や課題を見つけ出し、「それをどうすれば解決できるのか」といった解決策までを考えてみることで、問題解決能力を養うゲームです。
「その方法でなら、どうして解決できるのか」といった理由も順に考えていけば、同時に論理的思考力も刺激されます。
すべり台に十分に満足している、という場合でも、「こうだったらもっと楽しそう!」とさらに楽しめることを考えるよう促して、お子さんの想像力や発想力を鍛えましょう。
ことわざをつくるとしたら?
言葉のおもしろさを味わいながら考えてみましょう!
まずは、「鬼に金棒」の意味を教えてあげます。次に「鬼に別の物を持たせてみたら、一体どんなことが起こるのか」「鬼はどんな気持ちになるのか」を考えるように促してみましょう。鬼の状況を思い描いてみることで、想像力や発想力が鍛えられるはず。
オリジナルのことわざをベースにお話をつくったり、そのことわざがどんな意味を持つのかを想像したりすれば、論理的思考力も養われます。
言葉の表現も学べるため、語彙力や表現力のレベルアップも期待できます。
おしゃべりゲームとは? 会話によって「考える力」を効率的に伸ばそう
ここまでご紹介してきた『おしゃべりゲーム』は、冒頭でも述べたとおり、「考える力を身につけること」を重視した学習塾「かたばみ塾」が考案したもの。
お題に沿った話を考える「ストーリーテラー」や、しりとりに特別ルールを追加して遊ぶ「しばりしりとり」、自分以外の人や立場になったら、どんなことをしたいか考える「なるなら?」をはじめとした、9種類のゲームに分かれています。
ゲームによって身に付く力が異なるので、お子さんのレベルや得意/不得意によって、遊ぶゲームを選ぶのも良さそうですね。
「インプット」と「アウトプット」をより効果的に
では、なぜこの『おしゃべりゲーム』が「考える力」を養うことに有効なのでしょうか。
考える力を身につけるためには、「インプット」と「アウトプット」を繰り返し、考える“クセ”をつけていくことが大切。そして、その「インプット」と「アウトプット」を同時にできるのが「会話」です。
このゲームでは、たとえば、前章の「新たなことわざを作るゲーム」のように、会話を通じて得た新たな知識を実際に使ってみたり、ほかの知識と組み合わせてみたり……といった、「インプット」と「アウトプット」が楽しく効率よく行えます。
日常的に取り入れれば、知識の「インプット」と、それを元にした考えの「アウトプット」が反射的にできるようになることが期待できそうですね。
「急かさない、否定しない、楽しむ」がルール
そんな『おしゃべりゲーム』をする上でもっとも大切なことは、とにかく親子どちらもが楽しむこと!
子どもからの回答が遅かったり、おかしかったりすると、ついつい急かしてしまったり、否定したりすることもあるかもしれませんが、それはNG。
このゲームの一番の目的は、子どもが考えることです。もしもお子さんの回答が遅ければ、考える時間をあげましょう。もしも回答が変だったら、「どうしてそう思うのか」を聞いてみて、楽しくいっしょに考えてあげるのが◎
『3~6歳 考える力がぐんぐん伸びる おしゃべりゲーム』を3名様にプレゼント!
つむぱぱのイラストも楽しい『3~6歳 考える力がぐんぐん伸びる おしゃべりゲーム』を、抽選で3名の方にプレゼントします。
おしゃべりゲームから引き出されるお子さんの空想力は大人顔負け。パパママも負けずに柔軟な発想を取り戻して、お子さんとのおしゃべりコミュニケーションを楽しんでみてください。
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「会話」は、子どもの思考力を育てるのに重要な要素「聞く・理解する・話す」で成っています。そのため、ちょっと工夫するだけで、たとえ日常的なものでも、会話で子どもの「考える力」をぐんぐん伸ばすことができるのです。
本書に収録されているのは、そんな「会話」のメリットを効率よく得られる『おしゃべりゲーム』。道具を用意する必要はなく親子でどこでも遊べるほか、本書には100個ものゲームが収録されているので、飽きることなく続けられます。親子間のコミュニケーションにも役立ってくれる一冊です。
文/羽吹理美 構成/HugKum編集部