ポケモンのゲッコウガになりきって!ミズノの忍者学校で“生きる力”を幼少期にはぐくむ!

大手総合スポーツ用品メーカーのミズノが開催する「めざせ!しのびポケモン ゲッコウガ!」は、子どもたちが楽しく遊びながら身体を動かせる運動プログラム。以前よりミズノが開催し人気を博している「ミズノ流忍者学校」のスペシャルバージョンとなり、その気になる内容と、今こそ大切な子どもたちの運動能力についてレポートします。

「ミズノ流忍者学校」「めざせ!しのびポケモン ゲッコウガ!」ってどんなプログラム?

子どものうちに身につけておきたい36の動きが軸

“子どものうちに身につけておきたい36の動き”を軸に2015年に作られ、運営をしているスポーツ施設(公共施設・自社施設)や全国の商業施設などで開催されている「ミズノ流忍者学校」。子どもたちが大好きな「なりきる要素」を使って、忍者のさまざまな修行に挑戦し楽しく遊びながら運動の動作を身につけることができる大人気プログラムです。5年ほど前に発足したミズノグループの社内資格を持つ“プレイリーダー”たちが子どもたちを丁寧に指導し、主に4~9歳の子どもたちを対象としています。
人の動きは36パターンの基本動作から構成され、それを幼児期に身につけることで将来いろいろなことにチャレンジできるようになります。

ポケモン×忍者学校がコラボ!

その「ミズノ流忍者学校」が、大人気の「ポケモン」とコラボした、まさにスペシャルバージョンとなるのが「めざせ!しのびポケモン ゲッコウガ!」。忍者のように素早くみずしゅりけんを作りだす、カッコいいしのびポケモン「ゲッコウガ」になりきって、子どもたちが自由な発想で楽しく身体を動かします!

ポケモンの“ゲッコウガ”になりきって、“忍者がやる修行の動き”に挑戦する運動あそびプログラムとなる本イベント。「次に何がくるのかなというワクワク感があり、子どもたちも終始楽しんでくれているのを直で感じます!」と語るのは、ミズノの子ども向けコンテンツをすべて監修し制作している、ミズノスポーツサービス株式会社 品質管理課 プログラム推進担当の笹倉慎吾さん。

ミズノスポーツサービス株式会社 品質管理課 プログラム推進担当の笹倉慎吾さん。(右)

教えるのが難しい「投げる」動作もゲッコウガを真似て

様々な身体の動きが盛り込まれた本プログラムの中でも、特に身につけてほしい動きは「投げる」動作だと話す笹倉さん。ゲッコウガのわざ「みずしゅりけん」を真似て一生懸命に投げる子どもたちの動きが印象的ですが、

「投げる動作というのは大人から子どもに対して教示するというのが非常に難しくて…実際に大人が『こうやって投げますよ』という話をしても、子どもたちは掴みにくいんです。今の子どもたち全体を見ても、「投動作」の能力というのは低下していると言われていて、本プログラムでは私たちが教えるというよりも子どもたちに自発的にどんどん投げてもらうのが一番だと思い取り入れています」と語ります。

子どもたちの運動能力が低下している?

投げる動作だけではなく、実は1970〜80年代の当時の3歳児と今の5歳児では、同じくらいの運動機能能力になっているというのはご存じでしょうか…?子どもたちの“動作の習得”の問題が浮かび上がっており、笹倉さんも「当時と今の時代では全然環境も変わっていますが、それでもやはり昔の子どもたちの方が体力があったというのは、そういった動作の習得の問題はあるのでは」と話します。

「昔の子どもたちでは考えられないような『走り方教室』や『跳び箱教室』などが人気だったりと、昔は遊びの中でそういう動作が入っていたものが、今はこうして習いごとで補強しないと学校の体育の授業についていけなかったりしてしまいます」と笹倉さんも危惧を感じているそう。

体を動かし、運動することで「人間力」も養う

もちろん長引くコロナ禍の影響もありますが、そんな中でのこうしたミズノの運動プログラムは普段外遊びをあまりしたがらない子どもも興味を持ちやすく、保護者にとってもとても魅力的なイベントですよね。

笹倉さんも、「ぜひ親御さんには『子どもがこういう表情をするんだ、こういう投げ方をしているんだ』と見ていただきたいんです。そこからお子さんの得意な部分や苦手な部分を見つけて『一緒に伸ばしていきたいな』と思っていただきたい。またお休みの日は疲れていたりと貴重なお休みとなるのですが、子どもが一緒に遊びたいなと思っていたら、ぜひ親御さんも一緒に遊びたいという気持ちになっていただきたいですね(笑)」と想いを吐露します。

遊びを通じて運動能力が自然に身につく

成長期である子ども時代にこそ、運動能力を養うことが必要です。「幼少期には遊びを通じて、児童期や学生時代には運動など体を動かすことで、運動能力だけではなく『人間力』のような自分で考え表現して発信していく力を常日頃から自分たちで身につけ、生きていける大人になってもらえるように、自分たちがサポートしていきたい」とも話す笹倉さん。

また、「私たちは​​イベントであれば一瞬しか携わらないんですけど、その一瞬って実はすごく大切。その時に子どもたちが『運動って楽しくないな』と思ってしまうと、そこから運動って嫌いになってしまったりするんですね。なので僕たちは、『運動って楽しいな』『もっとやりたいな』っていう気持ちになっていただけるように、日々鍛錬しながらやっています」と、日々の大切な心構えも明かします。

自宅でできる、身体能力がアップするアクションも!

今回、「忍者学校」や「ゲッコウガ」のプログラムに参加するきっかけ作りとして、子どもと一緒に自宅でできる1アクションを笹倉さんが教えてくれました!「今の子どもたちは“バランス能力”が失われているので、片足バランスをして親が横からツンツンしてみてください。子どもはバランスを崩しますけど、それを整えようとする能力があるので、おすすめです!」

体育座り、雑巾がけなど日常でできるアクションも

また、体育座りもおすすめだそう。「幼稚園などで椅子に座りにくいとか、姿勢を崩してしまうという子は、お腹の力や体幹がないのではなくて、実は使えていないだけなんです。使えるようにしてあげれば、バランスはよくなります。足首が硬い子どもには雑巾がけもいいですし、意外と日常動作でできることは多いんです。今は幼少期から特化型の運動教育をしてしまうので、同じ部分を使ってすごく長けてはいくものの、全体的な能力にはならないので、そういうところを私たちとしては改善していきたいなと思っています。まさに『​​生きるための力』ですね」。

自発的にやろうとしているところが、一番成長する部分

子どもたちの全体的な運動能力の低下は、親としても見過ごせない問題です。最後に笹倉さんから、お母さんお父さんたちへメッセージが。
「本当に子どもが子どもらしく過ごせる環境というのを、親御さんには作っていただきたいですね。子どもに対してはいろいろと過保護になり過ぎるので、たくさん言ってしまうのも分かります。でも子どもは自発的に自分からやろうとしているところが一番成長する部分なので、自発的に行動することに対しては、大人は忍耐強く見守ってあげて欲しいです。

そして子どもたちに対しては、本当に失敗してもいいから、いろんなことに汗をかいて、いろんな問題にチャレンジしてもらいたいなと。特に幼少期の子どもたちには思いっきり外で汗をかいて、失敗を恐れずに体を動かしてもらえたらと思っています!」。

「身体の使い方を知らないだけ」というのは、筆者も大きな気づきとなった笹倉さんの今回のお話。子どもが自分で身体の動かし方に気づくのをしっかりと待ってあげたり、促してあげることが大事なのかなとも感じました。

子どもにとっても保護者にとっても、様々な気づきが得られるミズノの運動プログラム。12月に開催されるイベントもたくさんありますよ。近くで開催の際には、ぜひお子さんと足を運んでみてはいかがでしょうか!

 

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取材・文/富塚沙羅

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