「節分の豆」は5歳以下の子どもには食べさせないで!誤嚥死亡事故の9割が5歳以下!

今年も「節分」の季節を迎えます。「豆まき」を恒例にしているご家庭も多いことでしょう。歳の数だけ豆を食べる縁起を大切にされている方もいらっしゃると思いますが、5歳以下の子どもがいる家庭では要注意。思いもよらない事故のリスクが潜んでいるのです!

実際に起きた、幼児の豆やナッツの誤嚥事故

消費者庁は、実際に起きた事故の事例も紹介しています。

  • 乾燥豆3個を食べた時にせき込み、5分後にかみ砕いた豆とともに血を吐き出した。病院を受診し、検査では明らかな症状と所見は認められず、誤嚥の疑いと診断された。(2歳)
  • 上の子が食べていた枝豆を欲しがり、5~6粒を頬張ったところ、激しくせき込み始めたため救急受診した。気管支異物の存在を疑いCT撮影したところ、左気管支に異物を認めた。集中治療室にて全身麻酔下で枝豆1/2粒を除去した。約1週間後に退院となった。(1歳)
    • ピーナッツ味噌を4~5粒食べ接種後むせこみゼイゼイ音がしていた。緊急気管支鏡下気道異物除去術を行い5日間入院。(4歳)
  • アーモンドを子どもに食べさせていた。口内に残したまま歩行中、もっと欲しがって泣いたところ、むせて咳き込んだ。その後もゼイゼイした感じがあり受診した。右気管支異物により入院6日間。(2歳)

 *「消費者庁 子どもを事故から守る!」公式ツイッター 様々な子どもの事故防止に役立つ情報を随時発信しています。
  

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いざ、という時のために知っておきたい応急処置「背部叩打法」「腹部突き上げ法」

異物が気道に入ってしまうのが「誤嚥(ごえん)」です。豆やナッツなどの丸くて硬いものは、そのまま吸い込むと気道をふさいでしまい、窒息するなどして命に関わるのです。

躊躇せず下図のどちらかの方法でつまったものを出させましょう。それでも出てこない場合は、救急車を呼びます。異物が出た後もせきこんだり息苦しそうだったりする場合は、異物が残っている可能性もあるので病院へ行きましょう。

背部叩打法

立てた膝の上に子どもをうつぶせに寝かせ、肩甲骨の間を強く数回たたく。

腹部突き上げ法

背中側から両腕を回して片方の手でこぶしをつくり、みぞおちの下から上へ向けて圧迫する。

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消費者庁は、恵方巻にも注意を喚起しています。恵方巻の具材の中には、普段食べ慣れていないものも入っている場合もありますよね。小さな子どもが口に詰め込む状況にならないように、小さく切り分け、飲み物も用意した上で、落ち着いてよくかんで食べられるように工夫しましょう。

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節分は厄を払い、新年を祝う儀式です

元来、節分に行う豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う儀式。そう、厄を払い新年の幸せを願う行事なのです。事故を招くような縁起の悪い日にならぬよう、留意して過ごしたいですね。

構成/Hugkum編集部

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