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小さい頃に観たあのトーマスの映像がフルリニューアル!
「きかんしゃトーマス」は日本でもテレビ放送が始まってから30年以上の歴史を持つ、世界中で愛されている物語です。12年振りに映像がフルリニューアルされたテレビシリーズが、昨年末よりスタート! 今作はリニューアル後初めての映画作品となります。
ストーリー
ソドー島を一周するレース大会「ソドーカップ」が開催されることになり、ソドーチームはカナとケンジで出る予定が、アクシデントでトーマスとカナがペアを組むことに。ライバルの双子の高速列車・ファローナ&フレデリコと、去年のワールドチャンピオン・リフ&ジフたちと競うことになります。
お互いの存在のおかげで、安心して臨めたアフレコ
今作のゲスト声優であるYOUさんと藤井 隆さんは、公私ともにとても仲が良く、映画の中はもちろん、取材中も息のあった楽しいかけ合いで終始、場を盛り上げてくれました。
取材当日は映画の完成披露試写も行われ、お二人はこの日のために特別に作られた衣装に身を包んで登場。YOUさんの「ファローナ」と藤井 隆さんの「フレデリコ」をイメージして作られた双子コーデの衣装です。
––––双子の列車をイメージしたカラーで、とても素敵な衣装ですね。
YOUさん(以下敬称略):私服です!…ウソウソ。今日のために作っていただいたんです。有り難いです。
藤井さん(以下敬称略):今日初めて袖を通しました。衣装デザイナーの飯嶋久美子さんに作っていただいたので、とても楽しみにしてきました。
––––今回、このオファーが来た時どう思われましたか?
藤井:「きかんしゃトーマス」は本当に長くいろいろな国で愛されている作品なので、自分が呼んでいただけたというのは光栄でした。しかも今回は双子役でYOUさんと一緒だったので。
YOUさんとはこれまでバラエティ番組で共演させていただいたりとかはしています。でも双子というのは実像では無理なので、アニメのアフレコならではのお仕事をいただけて本当に嬉しかったです。
YOU:もしこの双子の相手役が初めての方だったりすると、私は声のお仕事も滅多にないので、どうやってやるんだろうとかすごい緊張してたんですけど。
でも弟役は隆だということで、どちらかというと最初から楽しんでやりましたね。あとね、スタジオの方たちも優しく教えてくださったので、助かりました。
トーマスのライバルとなる役は、しゃべっていて楽しかった(藤井さん)
––––お二人が今回演じたキャラクターについて教えてください
藤井:物語の真ん中にいるトーマスくんとカナちゃんがソドー島のレースに出る際、ライバルとして相手を焚きつける役なんです。セリフも割と刺激的な言葉が多かったのですが、しゃべっていて楽しかったです。
しかも双子の姉がYOUさんだったので、収録自体はバラバラだったんですけど映画の中では双子になれるんだなあと思ったら嬉しかったです。
YOU:先に隆が声を入れてくれてたので、安心してできました。最初はトーマスくんたちを威圧したりするんですけど、私はあまり普段人を威圧したり……あ、してましたね。
藤井:してないですけどね!(笑)
YOU:普段通り、やりました。
藤井:ていうのは冗談ですけど、なんか二人で (トーマスたちを) からかうんですよ。二人一緒に「ふふっ」って笑うんですけど、バラバラに録ってるのでどうかなと思ったんですけど、できたらちゃんと合わせてくださっていて……楽しかったです。
––––役作りで意識した点はありますか? 特にYOUさんの「ファローナ」は、他のキャラとはちょっと違う、しっとりした大人の女性という印象があったんですが。
YOU:あ〜そうですか、しっとりしてましたか。子どもたちの純粋な心の中に、しっとりとした大人の女を残してしまいました。
––––(笑) あまりそういった意識はなかったんですか?
YOU:そうですね。でも可愛らしいというよりは、やっぱりキャラが、セリフを上からトーマスくんたちに色々いうっていう役だったので、ちょっと高圧的お姉さんみたいなことでやっていただけたらって、スタッフさんからもおっしゃっていただきました。それで最初に声出しをしたら、じゃあそうゆう感じで、ってなったんです。
––––藤井さんも落ち着いた感じでしたがどうですか?
藤井:僕は列車なので金属ですから、金属がそう……。
YOU:彼は素材にね、こだわるんです。
藤井:金属が人格を持ってるという役なので、いわゆるその「動物」でもないし、「列車」だっていうのを思ってるのと思ってないのとでは違うので。そういったご指導もいただいて、なるほどなって思いました。
あと「セリフのセンテンスが本国の英語と日本語だとちょっと違ったりするので、そこはやりにくいかもしれませんがこういう風にしてください」とか、本当に丁寧に教えてくださるんです。みなさん「きかんしゃトーマス」に関わって何十年って方がお集まりだったので、優しくレクチャーしていただき、不思議に感じるところもありつつ楽しい作業でした。
1日園長とかになってみたいかも (YOUさん)
––––「トーマスと一緒に映画館デビューしよう!」というフレーズ通り、今日の試写会もたくさんのお子さんがいらしてましたが。
藤井:会場で「今日初めて映画観る人、手あげて」って言った時に、危うくもう胸いっぱいになっちゃって。自分が映画館で初めて見た映画はやっぱり覚えているので、そういった映画に携われたことを本当に幸せに思っています。
YOU:ちなみに(藤井さんは)何を初めてご覧になったんですか?
藤井:「春琴抄」です!
YOU:山口百恵さんですね。三浦友和さんと一緒に出ている。素晴らしい作品です。
私は最初に見た映画を確か3回行ったんですけど。私初めてが遅くて、幼稚園の年長か小一だったと思います。
藤井:差し支えなければ…
YOU:(イギリス映画の)「小さな恋のメロディ」。だから最初に好きになった男性は、(主演の)マーク・レスターです。
藤井:あ~~おしゃれ~。それを自分で選んで、3回も? えーおしゃれー!
––––ご自身のお子さんが小さい時、一緒に映画に行かれましたか?
YOU:子どもと映画に行って、息子はもう26歳とかなんですけど、「あの時寝てたよね〜」って今だに言われるんです(笑) 。 一緒に行く大人はそこを注意していただきたいですね。親って平日働いて、クタクタで土日に子どもを連れていくわけで、どこかで「よし1時間半寝られる」ってあるんですよね。でも子どもは寝たことを覚えてるんですよね。そこは注意なさって。って、あたくしの失敗談を載せといてください。
––––お子さんが小さい時、子育てで印象に残っていることはありますか?
YOU:うちは本当に手がかからなくて…。うちの子は食べてるか寝てるかだったね。それかもう忘れてしまったのかも (笑)。
今日の試写のお子さんたちを見ていて、なんかすごく可愛かったから、1日だけだったらちょっと園長とかになってみたい。
藤井:今日の試写のお子さんの様子を見てると、掛け声一つとっても、「きかんしゃ、トーマス!」って全部言ってくれる子もいれば、司会の方が言った通りに最後の「トーマス!」って言ってくれる子や、言えない子などいろいろな違う子がいるのを見て、自分の子もそうだったんだなあって感慨深いものがありました。
今回キャラクターたちが新しくなってイラストや表情が変わりました。昔応援してくれていた今中高生のお兄ちゃんお姉ちゃんたちや、その時子育てをしていたお母さんお父さんたちにも見ていただくすごくいい機会だと思うので。キッズだけでなく、ティーンたち、大人たちと全方位でお待ちしております!
本当に今真っ最中の2~3歳の子だけじゃなくて、皆さんに新しくなったトーマスを見ていただきたいなと思います。
* * *
アニメ映画の吹き替えは10年以上振りだというお二人でしたが、そんなことは全く感じさせないアフレコ振りでした。
映画館でぜひ、みなさんも一緒にトーマスたちを応援してくださいね♪
「映画 きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ」
2023年3月10日(金)より全国公開
原作:ウィルバート・オードリー
声の出演:田中美海、越乃奏、大久保瑠美、古賀英里奈、山藤桃子
西山宏太朗、酒井敬幸、武内駿輔、山下七海、土師亜文
ゲスト声優:YOU、藤井 隆
監督:ジェイソン・グロー&キャンベル・ブライア
脚本:ピーター・ガフニー
提供:ソニー・クリエイティブプロダクツ
配給:東京テアトル 配給協力:イオンエンターテイメント
映画公式ホームページ: https://movie2023.thomasandfriends.jp
映画公式ツイッター:@moviethomasjpn
© 2023 Gullane(Thomas)Limited.
取材・文/苗代みほ 撮影/黒石あみ