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お子さんは、担任の先生が好きですか? 900人に聞いてみた
みなさんに聞いてみたのは、こちらの質問。アンケートを集計したところ、以下のような結果となりました。
調査媒体:小学館『小学8年生』2・3月号
設問:お子さんは担任の先生が好きですか?ひとつ選んでください。選んだ理由を教えてください。
はい(679票)
どちらでもない(165票)
いいえ(50票)
679もの票を集め、圧倒的多数の票を集めたのは、「はい(担任の先生が好き)」。次に多かったのは、「どちらでもない」で、「いいえ(担任の先生が好きではない)」はその後につづく結果に。
大多数のお子さんが担任の先生に満足している一方で、多少なりとも不満を持つ子も少なくはないことがわかりました。
では、どんな理由からこのような回答をしてくれたのでしょうか。以下では、みなさんから寄せられたそれぞれの回答の「理由」をご紹介していきます。
「はい(担任の先生が好き)」を選んだ理由
まずは「はい(担任の先生が好き)」が選ばれた理由から見ていきましょう。
優しいから
理由としては「優しいから」という回答が、もっとも多く寄せられました。担任の先生に「優しい」という印象を持っていると、学校生活も伸びやかに過ごせますよね。
単に「甘い」というわけではなく、先生の真心から滲み出る「優しさ」を感じられるほど、叱られたり、注意されたりしても、先生がいうことを真摯に受け止められるのではないでしょうか。
面白いから・話が面白いから
「面白いから」との声も多数。生徒たちの興味を引こうとさまざまな趣向を凝らしてくれる先生は、子どもたちから人気です。
取っ付きやすいことに加えて、自分たちのために試行錯誤してくれるその気持ちが、子どもたちにも伝わっているようです。
授業が分かりやすい・説明が分かりやすい
3位は、「授業が分かりやすい・説明が分かりやすい」。
先生の授業のわかりやすさは、学校での勉強の習得度を左右するもっとも重要なポイントとも言えます。授業がわかりやすいと、勉強自体が楽しくなり、さまざまな教科へのやる気にもつながるはず。
色々なことを教えてくれるから
「色々なことを教えてくれるから」との声もありました。この答えが出てくるということは、お子さんたちが先生の話にしっかりと関心を向けられていることの表れでもありますね。
子どもにとって先生は、勉強に限らずさまざまなことを教えてくれる大人のひとりでもあります。大切なことから些細なことまで、あらゆる知識を与えてくれる先生はかけがえのない存在です。
一緒に遊んでくれるから
5位には「一緒に遊んでくれるから」との声がランクインしました。
時には一緒になって遊んでくれると、子どもも心を開きやすいもの。授業外でも日々関わってくれるその姿勢が、子どもにはうれしいものかもしれません。
「気にかけてくれるから」「寄り添ってくれるから」との声も
その他、「話をよく聞いてくれるから」「丁寧に教えてくれるから」という声や、「気持ちに寄り添ってくれるから」「気にかけてくれるから」というものも多く見受けられました。
自分たちに丁寧に向き合ってくれる先生ほど、子どもたちから好かれやすいことが見て取れますね。
「どちらでもない」を選んだ理由
次に多かったのは「どちらでもない」という回答。ここからは、この回答を選んだ方から寄せられた「理由」をお伝えしていきます。
好きでも嫌いでもないから
特に目立ったのは、「好きでも嫌いでもない」「普通」というもの。とりわけ嫌いではないけれど、好きというわけではない、ということでしょうか。
さらに具体的な理由としては、以下のようなものが挙がっています。
怒ると怖いから
「怒ると怖いから」「優しい時と怒る時がある」という声もありました。
普段は優しい印象でも、叱り方があまりにも威圧的だったり、理不尽な怒り方をされてしまうと、子どもたちは心を閉ざしてしまいます。「嫌い」まではいかなくとも、「好き」にはなれない理由として、ありがちな要因かもしれませんね。
他の先生と比べてしまう
もうひとつ目立ったのが、「前の先生が良かったから」「担任以外に良いなと思う先生がいるから」というもの。
現在の担任の先生に不足があるわけではないものの、以前の担任の先生や、他のクラスの先生と比べてみると、とりわけ「好き」とは思えない子が少なくないようです。
その他、「良いところもあるが、悪いところも目立つ」といった声も
その他にも、「優しいけど頼りない」「褒め方、叱り方で良い時と残念な時がある」といった「良いところもあるが、悪いところも目立つ」いった声も見受けられました。
当然のことながら、どんな先生にも欠点はあるものですが、その目立ち方や度合い、長所とのバランスによっては、せっかくの長所も霞んでしまうことを痛感させられます。
「いいえ(担任の先生が好きではない)」を選んだ理由
では、「いいえ(担任の先生が好きではない)」を選んだ理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
「怖いから」
もっとも目立ったのは、「怖いから」というもの。
先生がつねに威圧的だと、なかなか「好き」にはなりにくいですよね。心も開きにくく、適切なコミュニケーションも取りづらくなるため、双方にとって良いことはないように思えます。
「口が悪い・言葉が悪いから」
「口が悪い・言葉が悪いから」という声も挙がりました。
先生の言葉遣いが良くないと、たとえ叱られているわけではなくても、子どもたちは威圧を感じてしまいます。社会の先輩としても、せめて子どもたちの前では適切な言葉遣いをしてほしいものですが、いかがでしょうか。
「困っている時に助けてくれない」
担任の先生は、学校生活でなにか問題があった際に、子どもがまず最初に頼りたい相手。にもかかわらず、助けようとする姿勢が先生に見られないと、子どもの心も次第に離れてしまいます。
「子どもに合わない」
なかには、「子どもに合わない」といった声もありました。
先生の良し悪しに関わらず、お子さんとの相性も、お子さんが「担任の先生を好きか嫌いか」の決め手となる大切なポイントです。相性はその年の運次第にも思えますが、そのことによってお子さんが悩んでいたり、問題を抱えている場合は、一度先生に相談をしてみても良いかもしれません。
先生の誠実/不誠実な姿勢は、子どもたちに伝わっているかも
今回は、「お子さんが担任の先生を好きかどうか」のアンケート結果をお伝えしてきました。
先生も人間なので、誰にとっても完璧であることは難しいものです。しかしながら、今回の結果からは、先生の能力や子どもとの相性よりも、誠実/不誠実な姿勢が子どもたちに伝わっているように思えました。みなさんのお子さんの担任の先生は、いかがでしょうか。
アンケートを実施したのは・・・
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文・構成/羽吹理美