冷凍した卯の花はリメイク力がすごい! 役立つお惣菜の作り置きレシピ

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伝統的な常備菜として長く親しまれてきた和惣菜「卯の花」。上手に冷凍保存することで日持ちがし、また解凍後のリメイクメニューに大活躍します。
そんな卯の花の冷凍保存のコツと、アレンジアイディアについて見ていきましょう。

卯の花の冷凍保存向けレシピ

「おから」は、煮大豆から豆乳を絞った後の絞り殻です。これを炒って煮ると、「おからの炒り煮」が出来上がり、これを「卯の花」と呼びます。

卯の花とは

「卯の花」という呼び名は「おから」のことも、「おからの炒り煮」のことも、両方指します。この記事では、「おからの炒り煮」を「卯の花」として扱いました。

「おから」という言葉からは「からっぽ」を連想させるため、さまざまな言い換えが用いられたそうです。その中でも特に気品を感じる「卯の花」という呼び名は、旧暦の「卯月」(現在の5月〜7月)に咲くウツギの花になぞらえて名付けられました。卯の月に咲く白い花が、「卯の花」です。

ウツギの花「卯の花」

冷凍保存のメリット

「おから」とは、煮大豆から豆乳を絞った後ですから、水分が抜けています。そのため、冷凍しても食感が変化せず、保存がしやすい食材です。これは、調理後の冷凍でも変わりません。

その他にも、冷凍するメリットがあるので整理します。

・保存期間が長くなる

卯の花は足が早いため、通常は短い保存期間で食べきることが必要ですが、冷凍保存ならその弱点がなくなります。多めに作っても、長く食べられるので重宝しますよ。お弁当用なら冷凍のまま入れられるので、便利ですよね。

・リメイクができる

さらに、味が蛋白なので他の食材とも合わせやすく、時短料理の具材としても役立ちます。 例えば、お米と一緒に炊いて、炊き込みご飯にするような使い方。すでに調理され、味付け済みですから大幅に手間が省けます。

冷凍保存のコツ

そんな、便利で使い勝手のよい卯の花ですが、冷凍保存を前提に調理する際には、次の点に気をつけます。

・汁気を少なめに
・冷凍によって食感が変化する「こんにゃく」は使わない

この2点を意識して作ると冷凍がしやすく、解凍後もおいしく食べられます。次の項目で詳しいレシピをご紹介しますので、ご参考にしてください。

また、下の記事では、「おからの冷凍方法」をご紹介しています。

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卯の花の冷凍保存

冷凍保存向け、卯の花のレシピ、そして冷凍の方法、解凍の手順まで、流れに沿ってご覧ください。

卯の花(おからの炒り煮)

見た目はパラパラですが、口に含むとしっとり感じる水加減です。半分の量で作ると作りやすいですが、冷凍用も考慮して多めの量で記載しています。

・材料

(6〜8人分)

おから 300g
にんじん 30g
ごぼう 30g
生しいたけ 2枚
ねぎ 少量
サラダ油 大さじ2

【A】
出汁 250ml
さとう 大さじ3
薄口醤油 大さじ3
酒 大さじ1

・作り方

【1】にんじんは皮をむいて千切りにしてください。ごぼうはよく洗い、ささがきにして水に浸けます。その後水を切ってください。

しいたけは軸をはずし、薄切りに。

【2】フライパンを温めて油をひき、【1】の材料を炒めます。

【3】おからを加えてサッと炒め、【A】を加えます。

【4】絶えず底から混ぜながら、汁気がなくなるまで5分程炒ってください。

【5】最後に、小口切りにしたねぎを加えて仕上げます。

・ポイント

具材はシンプルに仕上げましたが、お好みでちくわ、枝豆、ひじきは、加えても冷凍できます。

量が多いため、かき混ぜる際に手首に負担がかかりますから、痛めないように。

日持ち

冷蔵保存なら2〜3日ですが、冷凍すると3週間ほどの保存ができます。

腐敗しやすいデリケートな卯の花ですから、解凍した後はその日のうちに食べきることが大切です。もちろん、再冷凍は控えます。

冷凍保存の方法

お弁当用は小分けにして、フリーザーバッグへ。その他は100g、または200gごとに分けて冷凍すると、リメイクの際に使いやすくなります。

水分量が少ないので、薄く平らに冷凍すると割り出せます。取り出す時に便利ですよ。

解凍方法

冷凍庫から冷蔵庫に移して3時間ほどで柔らかくなります。または、電子レンジを使って解凍してもよいです。

冷凍した卯の花、活用レシピ

ここからは、冷凍庫に保存した卯の花を利用して、ハンバーグを作ります。慣れたらコロッケや、お好み焼き、炊き込みご飯の具材として使ってみてください。

卯の花ハンバーグ

卯の花とひき肉、調味料を混ぜて焼くだけの、時短料理です。具だくさんであっさりとしたヘルシーハンバーグがすぐにできちゃいます。合い挽き肉に変更しても。

・材料

(2〜3人分)

冷凍した卯の花 100g
鶏ひき肉 150g
しょうが 1片
卵 1個
塩・こしょう 少々

薄力粉 少量

【タレ】
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
さとう 大さじ1

・作り方

【1】卯の花を電子レンジで解凍します。しょうがをすり下ろし、絞り汁を小さじ1/2程度用意します。

【2】ボウルに【1】の卯の花としょうがの絞り汁、鶏ひき肉、卵、塩、こしょうを入れてよく混ぜます。

【3】4等分にして形を整え、軽く薄力粉をまぶします。

【4】温めたフライパンで片面を焼き、返したら蓋をし、蒸し焼きにします。こんがりと焼けたら、一旦別の容器に取り出してください。

【5】タレの材料を合わせ、フライパンで温めます。軽くとろみがついたら火を止めます。【3】のハンバーグを絡めてお召し上がりください。

冷凍食品のお取り寄せ

卯の花は通販で取り寄せることもできます。冷凍の他、レトルトの商品も多いので常備しやすいですよ。栄養面でも頼れる食材ですので、ぜひ活用してください。

卯の花  冷凍食品

冷凍庫にストックできて、食べたい時に温めるだけ。地味な一皿ですが、時々欲しくなるお惣菜の代表です。

uchipac 具だくさん卯の花 5パックセット 100g×5

こちらはレトルトパウチなので、常温で1年7か月の保存期間。備蓄食としても使えます。

メリットが多い卯の花の冷凍

「卯の花」という呼び名は、安価で栄養豊富なおからが、暮らしを支える食材だった頃の名残です。今でもヘルシーな副菜として食卓を彩りますが、それだけではありません。保存性に優れ、活用できる場面に限りがないのが卯の花。昔も今も、私たちの暮らしを支えてくれる頼もしい一皿です。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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