コーヒーゼリーは子どもも食べてOK? 子どもやコーヒー好きのためのレシピを紹介

つるんとした食感と、ほのかな苦味が美味しいコーヒーゼリー。気温が高くと食べたくなるデザートの1つですよね。本記事では、コーヒー好きのための本格的なレシピ、また子どもも食べられるコーヒーゼリーの作り方などを紹介していきたいと思います。

コーヒーゼリーは日本発祥のデザート⁉︎

コーヒーゼリーは日本で生まれたデザートだということを知っていますか?  起源は海外だという説もありますが、日本では大正3年(1914)、新聞の記事にコーヒーゼリーのレシピが掲載されたことから広まっていったとされています。

また、日本で初めてコーヒーゼリーを売り出したのは、軽井沢の喫茶店。昭和38年(1963)、夏の間だけ営業している喫茶店で、「食べるコーヒー」として提供され、それが大ヒットしたのだそうです。

コーヒーゼリーは海外では知られていない⁉︎

コーヒーゼリーは、日本ではすっかり馴染みのあるデザートですが、海外ではポピュラーなデザートではありません。日本でコーヒーゼリーを食べた多くの海外の人は、その美味しさに驚くのだそう。簡単に家庭でも作れるため、インターネットでは、英語などでコーヒーゼリーの作り方がたくさん検索されています。

子どもはコーヒーゼリーを食べてもいい?

大人と同じようにコーヒーを飲みたがる子どもも多いのでは? しかし、「子どもはコーヒーを飲んでもいいの?  コーヒーゼリーなら食べてもいいの?  何歳になればOK?」などの疑問が生まれますよね。

子どもがコーヒーを飲んでも良いのか、子どものカフェイン摂取などについて見ていきましょう。

子どもはコーヒーを飲んでも良い?

子どもは大人よりカフェインに敏感です。そのため、子どもが大人と同じ量のカフェインを摂取すると、寝られなくなったり、下痢や便秘になることも。そのため基本的にコーヒーは10歳以下の子どもは控えたほうが良いでしょう。

しかし6歳以上であれば、牛乳で4分の1程度に薄めたコーヒーなら飲んでもOKだとされています。また、12~15歳以上で体重が50kg以上あれば、大人と同じようにコーヒーを飲んでも良いのだそうです。

ですが、小さいお子さんには積極的にコーヒーを飲ませるメリットはありませんので、基本的には控えるほうが良いでしょう。

子どもはコーヒーゼリーなら食べてもOK?

コーヒーゼリーには、もちろんコーヒーが使われています。上述した通り、6歳以上の子どもであれば、コーヒーゼリーを食べさせても大丈夫です。

しかし、カフェインの取りすぎには注意が必要。1日1個までにする、または牛乳や砂糖を入れた自家製コーヒーゼリーを食べさせるなど、工夫するのがおすすめです。

コーヒーゼリーの気になるカロリーや糖質は?

コヒーゼリーのカロリーは100gあたり約43kcal(ゼリー部分のみ)、糖質は約10.3g。卵と牛乳、砂糖で作るプリンと比べてみると、プリンのカロリーは100gあたり約113kcal、糖質は約12.6gです。

よってコーヒーゼリーは比較的、カロリー・糖質が低いデザートだといえます。そのためダイエット中に食べるスイーツとしておすすめでしょう。

コーヒーゼリーの材料は?

コーヒーゼリーの材料は、コーヒー、砂糖、ゼラチン、もしくはアガーです。また寒天を使うレシピも。

このコーヒーゼリーを固める際に使う、ゼラチンとアガー、寒天には、どう違いがあるのか気になりますよね。ここからは、ゼラチン、アガー、寒天の特徴について見ていきましょう。

アガー

ゼラチン・アガー・寒天の違いは?

・ゼラチン

ゼラチンは、豚や牛の骨や皮に含まれるコラーゲンが原材料。弾力性、粘性が強いのが特徴で、ぷるんとした食感に仕上がります。またアガー、寒天に比べていちばん口溶けが良く、柔らかい食感になるのがゼラチンです。ゼリーやババロア、ムースなど幅広く使うことができます。

・アガー

アガーの原材料か、カラギーナンといわれる海藻やマメ科の種子から抽出されるものです。アガーは、ゼラチン、寒天の中で最も透明が高く、光沢感の美しいゼリーに仕上がるのが特徴。食感はゼラチンと寒天の中間で、とろけるゼリーを作ることができます。

・寒天

寒天は、テングサなどの海藻からできています。透明感や弾力性はほとんどなく、固めたものを噛むとシャクシャクと崩れ、歯切れが良いのが特徴。ゼラチン、アガーの中でいちばん凝固力が高くなります。

そのため、ゼラチンやアガーでは固めにくい酵素を含む果物や、果汁も固めることが可能です。しっかりとした食感のコーヒーゼリーを作りたい時におすすめでしょう。

子どもも食べられるカフェオレゼリーの作り方

子どもが食べる際は、カフェインレスのコーヒーを使って作る、甘さのあるカフェオレゼリーがおすすめです。

カフェインレスのインスタントコーヒーを使うことで、子どもにも安心して食べさせられます。もしカフェインレスのものがなくても、牛乳でコーヒーを薄めるので、子どもも食べても大丈夫なコーヒーゼリーです。

材料(2人分)

・カフェインレスのインスタントコーヒー… 小さじ2
・牛乳… 150ml
・砂糖… 大さじ2~3
・粉ゼラチン… 2.5g
・水… 大さじ1.5
・氷水… 適量

作り方

1、粉ゼラチンに水を加え、ふやかしておきます。

2、鍋で牛乳を沸騰させないように弱火で温めます。

3、牛乳が温まったらカフェインレスのインスタントコーヒー、砂糖を入れ混ぜ、溶けたら火からおろします。

4、3に1のゼラチンを加えて混ぜ、余熱で溶かします。

5、ボウルに氷水を用意し、4の鍋底をあて、冷やします。

6、あら熱がとれたら、容器に入れて冷蔵庫で冷やし固めれば完成です。

コーヒー好きの大人におすすめ! 本格的コーヒーゼリーの作り方

コーヒー好きな大人におすすめなのは、コーヒーを丁寧にペーパードリップして作るコーヒーゼリーです。

コーヒーゼリーにおすすめの豆は、アイスコーヒー用のものや深煎りのコーヒー豆。濃いめに抽出すると、コーヒーの香りや苦味をしっかりと感じるコーヒーゼリーに仕上がります。

材料(2人分)

・コーヒー粉… 25g
・水… 300ml
・砂糖… 大さじ2(お好みで)
・粉ゼラチン… 3g

作り方

1、粉ゼラチンは水でふやかしておきましょう。

2、コーヒー粉をペーパードリップでいれます。

3、鍋にドリップしたコーヒー、砂糖をいれて弱火で加熱し、よく混ぜ溶かします。

4、3に水でふやかした粉ゼラチンを入れ、溶けたら火からおろします。

5、4を容器に入れ、冷蔵庫で冷やし、固まれば完成です。

お好みで生クリームやホイップクリームと一緒にお召し上がりください。

子どもと一緒にコーヒーゼリーを作って食べよう

私たち日本人に馴染みのあるコーヒーゼリー。子どもも食べられるものから、コーヒー好きも楽しめる本格的なコーヒーゼリーまで、家庭で作ることができます。ひんやり冷たいデザートが食べたくなったら、子どもと一緒にコーヒーゼリーを作ってみてはいかがでしょうか?

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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