漢字練習のお直し、ちょっと困っていませんか?
4つのマスがあるユニークな付箋が、漢字学習を楽しく!
筆者は仕事柄、さまざまな子ども向けの文具や学習に関するアイテムを目にします。そんな私が「マス目がついたフセン”kaketa!”」を手にしてみて、どう使うと便利だろう?と考えた時に真っ先に思い浮かんだのは、娘の国語のテストのお直し。
テストには間違えた字を復習するスペースがなく、隙間に正しい文字が無理やり先生のお見本が書かれ、さらにその周りの隙間に娘が練習していた跡が残っていることが多いです。そんな時にも便利な商品”kaketa!”。早速紹介していきます。
”kaketa!”の特長
1枚に4つマス目・グリーンの色味が目に優しい
付箋の色には薄いグリーンを採用。白い紙に眩しさを感じる視覚過敏の方をはじめ、多くの人にとって目に優しい色であるこの色が選ばれました。また、鉛筆や学校の指導に使うことの多い赤ペンで書いても読みやすいことも決め手の1つになりました。
マス目の上部18mmは裏に糊がついていて、おもて側は無地になっています。この無地の部分にもお手本を書いたり、指示やポイントを書いたりと有効に使えます。
付箋は大人の手のひらよりも少し小さいサイズ感。マス目は22mm四方で文字の練習ノートではお馴染みの中心線が縦横にそれぞれ入っています。そして、各マスの右側には5mm幅の読み仮名欄があります。
付箋なのでどこでもぺたぺた
付箋なのでテストやドリルの間違えた問題の横に貼って自ら書き直したり、保護者が正しい文字を書き、お子さんに誤りを気づかせるといった使い方もできます。すぐに剥がすこともできるので、隠れてしまった問題が見られなくなることもありませんし、自分の間違いをそのまま残すことができるので、誤った箇所をしっかりと把握ことができます。もちろん漢字練習に使う練習帳にも様々なスタイルで貼り付けて使用することができます。
付箋でできた「小さな貼って剥がせる筆記用のマス」を、必要な場所に必要なだけ貼り付けられる。しかも使い方も縛られることがない。「これはすごいぞ!」と確信しました。
付箋の開発は先生や保護者の意見をもとに
開発したのは?
『+teacher』 渡利幸治さん
大学時代に学習支援団体を立ち上げ、卒業後は大手文具メーカーで商品企画やマーケティングに従事。現在は文具クリエイターとして、教育関係者ととモノづくりをしている。『+teacher』は2022年2月に、教員・大学の教育学部に通う学生や子どもの教育に力を入れている保護者の方々で発足したコミュニティで現在は100名程度のメンバーで活動している。
開発のきっかけは漢字の指導についての教員からの声
渡利:「この商品の開発のきっかけは学校の教員からの声でした。」
教育関係者から困っていることをヒアリングした際、「漢字指導をするときに、漢字練習帳は余白が少なく細やかな指導がしづらい」というお話を耳にした渡利さん。
渡利:「そこで、マス目が印刷された付箋を用いると、この問題を解決できるのではないかと考えました。開発の際には小学校教員や小学生のお子さんがいらっしゃる保護者の方20名ほどに意見やアドバイスをいただき形ができました。
その過程で、教員が指導する用途以外に家庭学習の中で学習のサポートに活かせるのではないかという気付きも得ました。様々なパターンを考えましたが、最終的にこの4つのマス目が印刷されたフォーマットに辿り着き、商品化に至りました。」
プロダクトは渡利さんが作成したいものの案を数パターン用意して方向性を示し、+teacherのコミュニティメンバーやTwitterにてヒアリングを行いながら商品化に向けて詰めていくので、リアルな声が活かされているんですね。
渡利:「マス目がついたフセン”kaketa!”は+teacherの最初のプロダクトなんです。」
さまざまなお子さんの漢字学習の悩みを解消!
渡利:「4マスのみなので、お子さんの集中力を維持したまま書き切ることができます。お子さんの中には文字を何度も書くのが苦手な子もいます。その場合は書く回数をさらに調整することができます。
消しゴムで文字を消すのが苦手なお子さんもいらっしゃると思うのですが、間違えた部分を消さずに上から付箋を貼り付ければ良いので、書くことだけに集中することもできます。」
色がつけられている付箋なので、テストやドリルの中でも間違った部分をしっかりと認識することができますね。漢字学習にぴったりです!
活用の幅の広さに驚き!
学校での活用
渡利:「付箋を貼ると目立ちやすく、文字の指導に使いやすいフォーマットのため、丁寧に漢字の練習を支援することができます。またぎっしりと書かれたノートであっても、付箋なので好きなところに貼って剥がせるので、子どもたちが理解しやすい部分に指摘を入れることができます。」
家庭での活用
渡利:「4マスのみの付箋なのでお子さんが書く負担は少なく、取り組みやすくなっています。また、集中できている間に終えられるので達成感を得られやすくなります。負担が少ないので、もう一回やってみようか、という声がけもしやすいようです。
結果、保護者はお子さんが課題をクリアしたことによって褒めるきっかけを増やすことができます。」
他の教科でも使える!
渡利:「『文字の指導』に特化している商品として世に送り出しましたが、寄せられた使用例の中には『社会』の学習に使っているという例も見かけて目から鱗でした。」
国語以外のテストでも漢字を正しく書かなければ減点されてしまいます。そんなポイントでこの付箋を使用している例をSNSで目にした渡利さんは驚いたそうです。
筆者はこの春からペン習字を始め、一文字一文字のポイントを習得するために効果的に活用しています。そう考えると小学生だけが使うと考えるのはもったいなく感じますね。
プロジェクトは日々進んでいます。
2022年、クラウドファンディングからスタートした「マス目がついたフセン”kaketa!”」は、現在は公式通販の他、大手通販サイトでも取り扱いが始まりました。
また、+teacherは教育関係者(先生はもちろん、お子さんの勉強をサポートする保護者の方々も!)に便利な商品を次々と開発されています。
漢字のお直し、困っているご家庭も多いのでは?ぜひチェックしてみてくださいね。
+teacher通販ページ
https://shop.plus-teacher.com/
子どもが漢字好きになるノートもチェック!

文・構成/ふじいなおみ