「左脳=理系脳」と「右脳=アート脳」どちらも育つ習い事があった!建築アートデザインスクール体験レポート

いま、さまざまななオンライン習い事がありますが、工作好き、お絵かき好き、建築好きのお子さんにぜひチェックしていただきたいのが今回ご紹介する『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』。「論理的思考」と「デザインアート思考」の2つの異なる思考回路を同時に使いこなす力が身につくそう!
小学生が体験した授業の様子をレポートします。

理系脳とアート脳を育む、ケンチク脳®️とは?

『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』で育まれる「ケンチク脳」とは、建築デザイナーの特徴的な「脳の動かし方」のこと。
例えば建築デザイナーは、立体3次元と平面2次元と異なる世界を行ったり来たりするのが得意です。1つの事象を多角的な目線で捉えたり、論理的思考と芸術的思考をハイブリッドさせて問題解決や新規創造に取り組める「脳の力」がケンチク脳です。

国内の大学機関において、さまざまな専攻学科がある中で、理系の工学部にも、アート系の芸術学部にも、籍を置いている分野は「建築」。建築デザインは、まさに「左脳=理系脳」と「右脳=アート脳」の両輪を動かしながら携わる作業なのだそう!

ケンチク脳で鍛えられる力

このように特殊な「脳の動かし方」を、「デザインワークプログラム」を通して学ぶことができます。

「うちの子はどっちかというと理系だから、実験教室かな。」「お絵かきや工作が好きだから、絵画教室かな。」

習い事を始めるとき、子どもの、その時の趣味嗜好で決めてしまいがちではありませんか?理系・文系にとらわれず、色々な「好き」が見つかる可能性がある『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』は魅力的ですよね。

建築アートデザイナーが先生

『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』の先生は、建築アートデザイナー。

教えてくれたのは…【丸岡 満美先生】

一般社団法人ケンチク脳協会 代表理事
ケンチク脳こどもデザインアートラボ 代表
一級建築士事務所MoNo 協同主宰

一級建築士 建築家アーティスト
ブランディング・コーチ

ペーパー模型を使って建築アートデザインに挑戦!

今回は、「お部屋デザインペーパー模型」をテーマに小学2年生~5年生の4人が『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』を体験した様子を紹介します。

建築士が制作しているオリジナルキット

大学・専門学校の建築専攻で指導している建築士が、専門教育のコンテンツを子ども向けにカスタマイズしたオリジナルキット。直感的に絵や工作に取り組むのではなく、論理的思考と芸術的思考の双方を駆使しながら、計画を立てて実現していく作品づくりを重視しているそう。

さっそく授業開始!

暖色は迫ってくるように感じる。一方寒色は広く、遠く感じる。
横しまの方が広く感じる!
大きい柄の方がインパクトが強く迫ってくるよう!

授業のはじめにスライドレクチャー。先生がデザインのポイントについて教えてくれます。壁のデザインや模様、模様の大きさや、色によって部屋が広く感じる脳のしくみや人の気持ちについて学びます。

キットを使ってまずは家を制作

今回作るのは、50分の1の模型。家のデザインを考えます。人の大きさを基準にデザインのサイズを決めていきます。

定規を使ってしっかりと折ることで、きれいに仕上がる!

はさみとのりを使い、作業を進めていきます。定規を使って折り目をつけると、まっすぐきれいに折ることができるので仕上がりがピシッとかっこよくなりました。

家の形ができあがり!紙だけで立体物ができあがりました。

模型の完成!丁寧に定規で折った紙が立体になると、子ども達から歓声が。台紙にのりで家を貼りつけて、いよいよデザインスタートです♪

家の内装や、家具を製作

先生から教えてもらったデザインのヒントを基に、住む人のことを考えながら室内デザインを決めていきます。

「お友だちが遊びに来たときに座れるように、椅子は多めに用意しておこう」。

「外の光がはいるように大きい窓がいいな」

など、暮らしを想像しながら窓や家具を紙で作り、色を塗っていきます。

「扉を大きくしすぎるとお城みたいになって、お掃除が大変!」。サイズとバランスも考えながらデザイン。家具のサイズも人の模型に合わせて。照明をシャンデリアにしたり壁に大きな絵画を飾ったり、さまざまなアイデアが生まれました。

それぞれの個性が輝く作品の完成♪

子どもたちそれぞれの個性が発揮された作品が完成しました。レッスンの最後に、子どもたちそれぞれが自分の作品についてプレゼンを行います。作品を言語化して説明、伝える力が身につきます。

レッスンを体験した子どもたちの感想は?

「自分でデザインしながら、いろいろな家具をつくるのが楽しかったです。」(えりなちゃん/5年生)  
 
「住んでいる人を想像しながら、どんなお部屋にするのか考えてつくるのが楽しかったです。」(みわちゃん/2年生)
「紙を使って立体的な家がつくれて、びっくりしました。理想の家が完成してうれしいです。」(れなちゃん/4年生)
「ストーリーを考えながら家の中をデザインしました。建築家の仕事をやってみたい!と思いました。」(つむぎちゃん/5年生)

子ども達は制作がはじまると夢中になって作業を進めていました。作品が完成したときの、達成感は自信にもつながります。
『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』のレッスンに参加してから建築士になりたい!という目標ができた子もいるそう。子どもたちの視野が広がり将来の選択肢も広がりますね。

理系アートデザイン塾が育む「論理的思考」と「デザインアート思考」

通っている生徒さんの作品を見せていただきました!どれも力作ぞろいで、子どもの想像力に脱帽します。

住まいのデザイン

住まいのデザイン/小学4年生女子の作品 写真提供 一般社団法人ケンチク脳協会

テーブル、椅子、ベッド、収納、キッチンなどの住まいの中の家具をつくって並べながら住宅一軒丸ごとを作りました。

舞台ステージデザイン

舞台ステージデザイン/小学5年生女子の作品 写真提供 一般社団法人ケンチク脳協会
水玉模様をテーマにしたファッションショーの様子を作りました。

京都の古い町並みデザイン

京都の古い町並みデザイン/小学6年生女子の作品 写真提供 一般社団法人ケンチク脳協会

格子戸、のれん、蔵のなまこ壁など日本の古い町家のデザインを参考に作りました。

どれも本当に丁寧で、素晴らしい作品ですね。住む人のこと、そこにいる人のことを考えて、サイズ感をイメージしたり住みやすさを考える想像力、また紙一枚から、立体物を仕上げ、色やデザインで自由に表現する、創造力。もちろんのことながら、作業を通して手先の巧緻性も育まれていきます。

『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』は、「論理的思考」と「デザインアート思考」の2つの異なる思考回路を同時に使いこなす力を育むことができるのが大きな魅力ですね!

オンラインで受講できるから、どこからでも参加可能!

ハサミやカッターナイフの使用、架空の条件設定による課題の取組みなどが含まれるため、10歳前後からのお子さんを対象としていますが、大人の方が作業の補助や、思考の促進のための声がけサポートがあれば、小さな年齢のお子さんでも受講が可能です。

現在は、オンラインレッスンをメインに、専用キットをお届けしての通信教育スタイルや、また特別イベントとしての対面講座なども提供しています。詳しくはこどもラボ事務局へお問い合わせください。

『ケンチク脳®︎こどもデザインアートラボ』HPは>こちら

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撮影/五十嵐美弥
取材・文/やまさきけいこ

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