Q:登校しぶりをしたらどうすればいいですか?
息子が幼稚園のときは、とにかく登園しぶりがひどかったです。年少のときは幼稚園の準備を家でするだけで泣き叫びましたし、年長になっても園の玄関先で泣いて先生に連れていかれることがよくありました。
行ってしまえば元気に過ごしているので園生活自体は楽しい様子でした。ただ、小学生になってもこんなことが起こると大変だなと思ってしまいます。
登校しぶりをした際、どのように声かけをしたらよいのか、その秘訣や心がけを教えていただきたいです。(m. i さん)
A:落ち着くまで静かに待ち、「一緒に行こう」と誘いましょう。
普段、お家でどのように過ごしているかがわからないので、一般論としてお話ししますね。
入学してまもない1年生が「学校に行きたくない」と泣くのは、新しい環境に対する不安感があるから。本心では「行きたい」と思っているのです。
ただ、何かしらの不安を抱えていることは確かです。まずは、子どもがなぜ登校しぶりをするのか、その原因を見極めることが大切です。
単にお家の人と別れるのが嫌なのであれば、当面は一緒に登校してあげてもよいでしょう。そして、夜は「今日はどんなことして遊んだの?」などと、話すと楽しくなるようなことをどんどん聞いてあげましょう。寝るときは「明日はどんなことするのかな? 楽しみだね」と、学校へ行くのが楽しみになるようにしむけてあげてください。
子どもはまだ学校生活に慣れていません。夜はできるだけ早めに寝かせて疲れをとり、朝は余裕を持って支度ができる時間に起こしましょう。朝、機嫌よく目覚めることができて、朝ごはんをしっかりと食べられる、余裕のある時間のなかで支度ができれば、その日は登校をしぶることはないはずです。
それでも「学校に行きたくない」としぶるようなときは、まず子どもが落ち着くまで静かに待ちます。お母さんが穏やかな気持ちでいれば、やがて子どもは落ち着きます。そして「ママ(パパ)と一緒に行こう」と誘いましょう。大抵は「いや」とは言わないはずですよ。
大切なのは「何かあってもお母さん・お父さんがいてくれる」という安心感です。仕事で子どもより帰宅が遅くても、子どもの話をたくさん聞いてあげてください。子どもは安心して眠ることができ、朝を迎えることができるのです。
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イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。