Q:子どもの体調不良を見極めるには?
入学したばかりの小学一年生だと、新しい環境に慣れるまで親も子どもも大変です。そんななかで、体調が悪いのに、本人も気づかないまま登校することもあると思います。また、学校に行きたくなくて、「おなかが痛い」などと仮病を使ったりすることもあると思います。
子どもの体調を知る手がかりや目安があれば教えていただきたいです。(I・K さん)
A:規則正しい生活を心がけることで見極められるようになります。
子どもの体調を見極めるには、元気な子どもの様子を把握しておく必要があります。その前提として、規則正しい生活を心がけることが大切です。
寝起きの悪い子もいますが、子どもは体調が良ければ、朝しっかりと起きられます。十分な睡眠を確保できる夜9時には子どもを寝かせられるといいですね。その上で、翌朝起きることができればOK。寝不足なら起きられませんし、体調も崩しやすくなります。
そして、朝は子どもと目を合わせて「おはよう」のあいさつをしましょう。その際、顔色や目の輝き、声の調子で元気かどうかがわかりますよね。
元気なのに、「おなかが痛い」「休みたいな」などと訴えるときは、一旦子どもの気持ちを受け止めましょう。「それなら、今日は休もうか」「テレビやゲームはしないで寝ていようね」と付け加え、そこで「やっぱり学校に行こうかな」と言ったら心配はいりません。
本当に体調が悪いときは、明らかに元気がありません。「痛いところはない?」などとたずね、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。お母さんお父さんが体をさするだけで子どもは安心します。心配なときは小児科を受診してくださいね。
新しい環境に戸惑う気持ちに寄り添い、信頼関係をしっかり築きましょう。
新一年生のお子さんは、入学してしばらくは保育園・幼稚園との違いに戸惑うこともあると思います。子どもは、毎日新しい環境のなかで、大人が思っている以上に一生懸命がんばっています。そんなわが子の気持ちにおうちの人はそっと寄り添ってあげてほしいと思います。
子どもが一人で学校に行きたくないと言うならば、一緒に手を繋いで学校へ行ってあげてください。帰ってきたら、「今日もがんばったね」とほめてください。そして、楽しかったこと、辛かったことなど、子どもの話をたくさん聞いてあげてくださいね。
子どもが「お母さん(お父さん)は、いつでも自分の気持ちをわかってくれる」「何かあっても守ってくれる」と思える信頼関係をしっかり築いてくださいね。
記事監修
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2022年4月号別冊『HugKum』 構成/天辰陽子