図鑑? シール帳?「ポケモンずかんドリル」とは
「ポケモンずかんドリル」は、120点ものキラキラシールとポケモンずかんボードつきのドリルで、小学1~3年生までの漢字・足し算引き算・かけ算割り算をカバーする大人気シリーズです。今年2月の創刊以来たちまち累計80万部超となり、大ヒットドリルとして注目を集めています。
「ほかの教材は見向きもしないのに、『ポケモンずかんドリル』だとなぜかやるんですよね」とうれしい効果も報告されています。その理由は、ポケモン図鑑をつくる感覚で一日10分から取り組めること、伝説のポケモン・幻のポケモンが登場すること、表彰状もゲットできることなど、そのゲーム性・コレクション性がポケモン大好きキッズのツボを刺激するからとも。
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最新刊のタイトルに「ん?」 “すう”ってなんだ?
その「ポケモンずかんドリル」シリーズに、6月下旬から最新刊3点が加わりました。
『小学1年生 すう・ずけい・たんい』『小学2年生 数(すう)・図形・たんい』『小学3年生 数(すう)・図形・たんい』の3冊です。
ここでふと目にとまるのが、タイトルの「すう」という言葉。漢字で表記された小学2年生・3年生用のドリルにも、わざわざ「数」の字に「すう」とルビがふられています。
「かず」と「すう」、どう違う?
「かず」ではなく、わざわざ「すう」になっている理由が気になりますね。「かず」と「すう」ってどう違うのでしょうか。ドリルの編集担当で、小学館第三児童学習局・こどもメディア企画室長の楠元順子さんに訊いてみました。
――「すう」って、いわゆる「かず」とは違うんですか?
「かず」は、生活の中でものを数えたり、順序を示したりするときに使われる数字です。「自然数」とよばれるものですね。
いっぽう「すう」のほうは、小数・分数といった数学的な数値、マイナスのつく負の数や、小数点がどこまでも続く無理数、また現実には存在しない数である虚数なども含みます。「すう」と呼ぶことで、日常的な「かず」と区別しているのです。(楠元)
――なるほど。目次や中身を見ると、いよいよ算数らしくなってきていますよね。
そうですね。ここでつまずくお子さんも多いのですが、逆に算数が楽しくなってくるのもここからです。
今回新しく出た『数・図形・たんい』の3冊は、長さ・広さ・重さや時刻・時間といった幅広い単元をカバーし、単位や図形、図表やグラフといった問題も扱っています。
これまでのシリーズと同様、それらをポケモンのシールを使ってずかんボードの完成を目指しながら取り組むので、楽しく挑戦してもらえるはずです。(楠元)
中身はこんな感じ! 算数苦手ママパパが見ても、意外と楽しそう
ドリルにポケモンがついただけで、そんなに楽しくなるもの? と算数が苦手だったママパパは首を傾げるかもしれませんが、ちょこっと中身を見てみると。ふむふむ、これならウチの子でもできそう。
『小学1年生 すう・ずけい・たんい』の中身をチラッ
まずは1年生の『すう・ずけい・たんい』から。目次はこんな感じ。ひとつの単元をかなりしっかりと積み上げる構成になっています。
中身もチラッ。各ドリルページが制限時間つきの「バトル」となっているところがゲーム心をくすぐります。なるほど、ひとつのページが終わると、シールを別添のずかんボードに貼っていくわけですね。
『小学2年生 数(すう)・図形・たんい』の中身をチラッ
こちらは2年生の『数(すう)・図形・たんい』から。幅広い単元が、ぎっしりたっぷり並んでいます。
バトルとバトルの間にはこんな迷路も。これも立派な算数ドリルになっていますね。
『小学3年生 数(すう)・図形・たんい』の中身をチラッ
3年生の『数(すう)・図形・たんい』を見てみると… なるほど「すう」っぽい!(笑) 図形や単位も、より実践的で挑戦しがいのあるバトルになってきています。
さりげなくポケモン情報が。バトルとバトルの間のミニゲームも、しっかり算数の問題になっています。
夏休みの自宅学習で差がつく!
夏休みは、学校からの課題ドリルや自由研究で手一杯というご家庭もあるかと思いますが、長期の休みの間にいかに自宅学習の習慣をつけるかで、休み明けの学力に差がつくといわれています。
とはいえ、せっかく買ってきても子どもが見向きもしない…では意味がありませんから、さりげなくこの「ポケモンずかんドリル」をお子さんの机やリビングに置いてみてください。「あ! 楽しそう」とお子さんの表情が輝くこと請け合いです。
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構成・文/HugKum編集部