煮物、炒め物、おやつに【安平麩】が新しい! 山口名産のトロトロ食感を体験できる、おすすめレシピ3選

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日本で最初に作られた「焼き麩」といわれるのが、山口県の安平麩(あんぺいふ)です。丸くてふっくらした形に、出汁を含ませるとトロトロになりますよ。そのまま食べることもできちゃいます。煮物や、炒め物、おやつにも役立つ安平麩の、詳しい調理法をご覧ください。

小麦粉のデンプンを洗い流した後のグルテン(タンパク質)に、米粉や小麦粉を練り込み、蒸したり茹でたりしたものが生麩です。安平麩は小麦粉を加え、電気釜で焼いて仕上げています。動物性食品を使わない精進料理にとって、重要な食品として古くから用いられてきました。

山口県の安平麩(あんぺいふ)

安平麩と書いて「あんぺいふ」と読みます。山口県内でも知らない人が多いそうですが、特産物としてTV番組で取り上げられたことによって、知名度が上がりました。

安平麩とは

江戸時代から明治時代にかけて、函館と大阪を船でつないだ北前船が盛んに往来していました。この北前船が止まる中継地点には麩が伝えられた跡が残っています。山口県周辺では、古くから麩を作っていたため、下関までやって来た北前船によって運ばれ、全国へ広まったようです。

古くから仏事のお供え物や、精進料理としてお麩が使われてきました。安土・桃山時代に千利休により、焼いた麩が茶菓子として用いられたり、麩にもち米などを練り合わせた生麩が生まれたりしたことがきっかけになり、庶民の間に広がったそうです。

山口名産 安平麩

直径6~7㎝ほどもある巨大な麩が5個入った商品です。乾物なので長期保存ができる点も嬉しいですよね。パッケージを手で持ち上げた時は、唖然とするほど軽い手応え。1個が、たった5gの軽さです。水で戻さずに、このまま食べることもできるんです。

食べ方と使い方のコツ

すきやきの具、鍋物の具、おでんなどに入れると、汁を吸い取ってトロトロのモチモチ食感に。麩どんぶりや、炒めものにも使えます。

または、フライパンにバターを溶かし、牛乳でもどした安平麩を炒めてみてください。きなこやあんこがあれば、お餅のように味わえます。離乳食にも利用できますよ。

安平麩のお吸い物です。出汁でもどし、味付けした出汁で炊きました。
安平麩のお吸い物です。水でもどし、味付けした出汁で炊きました。

味噌汁に使う場合はあらかじめ、ぬるま湯か水に安平麩を浸してもどします。5分程経ったら両手ではさんで水気をきってください。お好みの大きさにカットし、出汁と一緒に煮込みます。3分程煮込んだら、味噌を入れて完成です。

味噌を溶かした後や、シチューなどのように、とろみのあるスープに入れると吸い取りにくいので、早い段階で加えて煮込むのがコツです。また、水分をよく吸うため、スープは多めに。

安平麩レシピ3選

卵と麩を組み合わせて、ボリュームのあるおかずとして食べられることも多いのが安平麩です。日常の食卓に、どんな取り入れられ方をしているのか、みていきます。

水でもどす

【1】裏側に包丁で切り込みを入れます。

しいたけの軸のような部分は固く包丁が入りにくいので、無理をしないように。これくらいの切れ目で十分です。
しいたけの軸のような部分は固く包丁が入りにくいので、無理をしないように。これくらいの切れ目で十分です。

【2】切れ目を下にして、水に浮かべてください。5分程で柔らかくなります。

このかわいらしさ! 3~5分で、もどり、フワフワです。
このかわいらしさ!  3~5分でもどり、フワフワです。

【3】水を絞り、使いやすい大きさにカットして使います。

ザルに上げて、手で押さえるか、手のひらではさむと絞りやすいです。
ザルに上げて、手で押さえるか、手のひらではさむと絞りやすいです。

卵と安平麩の煮物

たっぷりと出汁を含んだお麩を、さらに卵が包みます。お砂糖を加えた卵なので、お子さんが喜ぶ一品です。夏なら冷やして食べても。

・材料

安平麩 3個
玉ねぎ 30g
昆布とかつお節の出汁 50cc

【A】
砂糖 小さじ2
しょうゆ 小さじ1
塩 少々

卵 2個
ネギ 少々(三つ葉、ほうれん草、小松菜などでも)

・作り方

【1】水でもどした安平麩を手で絞り、4つにカットします。玉ねぎは5mm幅で薄切りにします。

【2】鍋に出汁を温め、玉ねぎを加えて火にかけます。煮立ってきたら【A】と安平麩を入れて煮てください。

あっという間に汁気がなくなるので、注意。
あっという間に汁気がなくなるので、注意。

【3】玉ねぎに火がとおり、麩が汁気を含んだら、溶き卵を回し入れます。卵が固まり始めたら火を止め、フタをして予熱をとおしてください。最後に切ったネギを散らします。

安平麩の炒めもの

卵液を吸わせた安平麩をこんがりと焼き、野菜と炒め煮にしましょう。味はあっさりしていますが、食べごたえがあります。

・材料

安平麩 5個
卵 2個

にんじん 30g
にら 30g

油 大さじ1を2回

【A】
しょうゆ 大さじ1
塩 ひとつまみ
こしょう 少々
かつお節の出汁 大さじ1と1/2

ごま油 少々

・作り方

【1】もどした安平麩の水を絞り、食べやすい大きさにちぎります。にんじんは千切りに、ニラは3cmの長さにカットします。

【2】ボウルに卵を割りほぐし、【A】を入れてよく混ぜます。その中にちぎった安平麩を加え、液がなくなるまで吸わせてください。

【3】熱したフライパンに油(大さじ1)を入れてなじませてから、【2】の安平麩を並べて炒めます。

フレンチトーストのようです。
フレンチトーストのようです。

火がとおったら、いったん取り出してください。

【4】きれいにしたフライパンに油(大さじ1)を入れて温め、にんじんを炒めます。火がとおったらニラと、取り出しておいた安平麩を加え、馴染ませてください。塩とこしょう(分量外)で味を整え、最後にごま油を回しかけます。

あんこ安平麩

アンパンマンの形が、安平麩なら簡単に描けます。中身はジャムなど、お好きな味で。そのままの、乾いた安平麩はきめが細かく、他に似ている食材が思いあたりません。独特な食感なので、ぜひ一度口にしてみてください。

・材料

安平麩 1個
あんこ 大さじ1
クリームチーズ 15g

イチゴジャム 適量
チョコペン 1個

・作り方

【1】安平麩を、水平にカットしてください。

薄いので、気をつけて。スッと包丁が入ります。
薄いので、気をつけて。スッと包丁が入ります。

【2】チョコペンとジャムで飾り付けます。あんこ、クリームチーズをはさんで、お召し上がりください。

お子さんに、描いてもらっても。
お子さんに、描いてもらっても。

意外に万能な食材「安平麩」を活用して

山口県の特産「安平麩」について詳しくみてきました。昔ながらのシンプルな麩ですが、使ってみるとその利用できる幅の広さに驚きます。出汁はもちろん、バターやクリームも合いますし、乾いたままでも、水分を含ませてもおいしいので万能です。丸い形も生かして、ぜひいろいろなレシピに使ってみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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