ベテラン先生がナビ!【絵日記&読書感想文の進め方】夏休みの宿題を楽しく♪

夏休みの宿題の定番!絵日記・読書感想文はどう仕上げる?

夏休みの宿題でよく出されるのが読書感想文や絵日記。何をどのように書かせたらよいのでしょう。作文の進め方のポイントについて東京都北区立堀船小学校主任教諭の大野久仁子先生にうかがいました。

作文は自分の気持ちを文章にして伝える練習

小学生に感想文や日記を書かせるのは、習った文字を書く練習や、文章にすることで覚えた文字の使い方を定着させるのが目的。また、思ったことを文章で表現する練習になります。だから「上手に書かせなくては」なんて悩まなくても大丈夫。とはいえ、完成までのプロセスは親が主導ですすめることは必要です。1年生の今、一緒に取り組むことで、2年生、3年生になったとき、子どもは一人でスムーズに書けるようになるのです。

読書感想文のすすめ方

読書感想文は、本選びからスタート。読みながら、感想文を書くための準備も平行して行いましょう。

1.  本選び

選ぶところからワクワクさせる

読書感想文を書くために選ぶ本は、子どもの好きなものに越したことはありません。図書館や書店などに連れて行き、子どもに選ばせましょう。
ここで気を付たいのは、「まだ?」「早くしなさい」などと、本選びを急かさないこと。「どんな本がいいかな」とドキドキ、ワクワクしていた気持ちを、いっぺんに萎えさせてしまうことになるからです。1日かけるつもりで、ゆっくり選ばせましょう。
本選びに迷っていたら、親御さんも一緒に探しましょう。その際は「これなんかどう?」などと、読ませたい本をすすめてもいいですね。

本選びのポイント

◯絵本でOK!

1年生ですから、文字の少ない絵本でもOKです。絵本に描かれている絵を見て感じたことを書かせてもいいですね。

◯推薦図書から選ぶ

本選びに迷ったら、推薦図書から選ぶ方法も。地域の図書館が発行しているものや、学校で配布されているものがあります。

◯子どもの好みから選ぶ

子どもの好きなジャンルの本が並んでいるところへ誘導しましょう。親御さんが子どもに読んでもらいたいものへの誘導もあり!

◯時間はたっぷりかける

わが子がどんな本を選ぶのか、楽しみに待ちましょう。子どもが選んだ本にはケチをつけない配慮も必要です。

2.  準備

親は子どもより先に読んでおく

読むのは親子で行いましょう。そのためには、まず親御さんが子どもより先に目を通しておくことが大切です。何度か読み返し、この本の読みどころやポイントなどをあらかじめ把握しておきます。
親御さんなりに気付いたことやおもしろいと思ったところなどをメモしておくといいですね。子どもに「○○は、このときどんな気持ちだったのかな」などと、具体的に聞き出すことができます。

 

3.  読む

付せんとメモを活用する

子どもの性格にもよりますが、初めて読む本は、最初は親御さんが読んであげましょう。2回目は子どもに読んでもらいます。
そして3回目は、読みながら、おもしろいと思ったところや気付いたところ、疑問に思ったところに付せんを貼りましょう。
下のイラストのように、子どもが感じたことを書き込み、貼っていくのです。この作業は、親御さんが担当してもかまいません。子どもが発した言葉を拾い、書き込んでいきましょう。
読み終えたら、付せんを貼った部分を振り返りながら、子どもに尋ねましょう。

親:「○○ちゃんは何が『さびしい』って思ったの?」

子:「だって、おじいさんとおばあさんとお別れするんだよ。一人で鬼退治に行くなんて、わたしだったら寂しくて泣いちゃう」

親:「そうね。お母さんも同じ気持ちよ。それからここ、何が『すごい』と思ったの?」

子:「ももたろう。だって、たった1人で鬼退治に行くんだもの。勇気があるよね!」

このように、付せんに気付いたことを書いて貼り付けておくと、子どももあとで振り返りやすくなります。会話のなかで出てきた、子どもの思ったことや感じたことは、少し大きな用紙を用意して、上の例のように、親御さんがメモをしていきましょう。

4.  書く

メモした感想を並べ替える

原稿用紙に書く前に、メモの内容をチェック。子どもと一緒に並べ替えてみましょう。
並べ替えのポイントは、①何をいちばん伝えたいか。②理由。③そこから自分はどう思ったのか(どうしたいのか)。この順番に文章をまとめると感想文になります。
感想文は子どもの気持ちが反映されていることが大切。ですから、子どもが書き出せないときは、メモを読み上げ、気持ちを聞いてあげてから書きはじめるとよいですね。

 

【始まり】

本を読んで、いちばん印象に残ったことから書き出す。他に、本を選んだ理由や読む前と読んだ後の印象の違いから入るのもOK。

【中】

始まりの文章を受けて、具体的な話へとつなげる。例文では、「ももたろうはゆうきがある」と思った理由や自分だったらどうするかについて言及。

【終わり】

読み終えて感じたことや、これからどうしたいかといったことで結ぶ。例文では、疑問に感じたことを今後どうするかで結んでいる。

絵日記のすすめ方

絵日記はテーマが決め手。きれいに仕上げるポイントについてまとめました。

絵と文は一度に仕上げない

絵日記の宿題は3~4枚ほど出される場合が多いようです。あらかじめ、子どもとテーマを絞っておきましょう。
テーマが決まっていれば、おのずと何を書けばいいかが明確になりますね。
絵日記の絵をきれいに仕上げるには、1日で終わらせないこと。また、絵を描いてから、文章を書くと、テーマにブレのない絵日記になります。

絵日記のテーマ例

●手伝い

●楽しかったこと

●旅行

1日目:下絵を描く

あらかじめ決めておいたテーマで、印象に残った場面を絵に描きます。子どもが色付けをしたがっても、1日目は下絵だけで終わらせます。

2日目:色をぬる

昨日下絵で終わらせたものに色をぬり完成させます。下絵と仕上げを別の日に行うことで、時間にゆとりができ、丁寧な仕上がりになります。

3日目:日記を書く

前日に完成させた絵を見ながら、日記を書きます。絵がそのまま子どものイメージと結びつくので、文章もスムーズに書くことができます。筆がなかなか進まない場合は、親御さんが助け舟を出しましょう。子どもが描いた絵のなかにはヒントが必ずあります。 「そういえば、これ貝殻でしょう。きれいだったよね」などと、書くことを親御さんが見つけてあげましょう。

 

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監修/大野久仁子 東京都北区立堀船小学校主任教諭

出典/『小学一年生』別冊HugKum イラスト/畠山きょうこ 構成/天辰陽子

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