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Show-hey「人見知りや場所見知りをしている子どもの楽しませ方の勉強になった」
2023年は『カズキのタネツアー』を開催されましたが、トークショーやワークショップ会場に小さいお子さんや親御さんが参加されたりはしましたか。
kazuki:親子で来てくださる方、全国各地にめちゃくちゃいっぱいいたんですよね。子どもに話しかけたときに親がすごく嬉しそうな顔をしていたり、「ちゃんとしっかりしなさい」的に心配する顔をしていたり。自分も人の親なので、「親ってそうだよなぁ〜」と思いました。
実際、僕らからしたら、子どもが何をいったってどうにかおもしろくなるし、楽しんでもらえればいいって感じなので、全然気にしなくていいんですけど。シンプルに親子で『カズキのタネ』を楽しんでくださっているというのを実感できてうれしかったです。
Show-hey:あと子どもが恥ずかしがっているときに、背中を押したくなる気持ちがすごくわかりました。今までは「そんなに気にしてくていいですよ」って思っていたけど、僕も自分の子どもにしちゃってたんで(笑)。人見知りや場所見知りをしている子どもにどう接して、どう楽しませてあげようかなとか、めっちゃ考えて、いい勉強になりましたね。
kazuki「ダンスには言葉がいらない、世界共通で通じるものがある」
現在、小学校では体育授業の一環として「表現運動」や「リズムダンス」が、中学校1・2年生ではダンスが必修化されていますが、小さい頃からダンスを習うことで、どんな利点があると思いますか。
kazuki:利点かどうかはわからないけど、ダンスは言葉が全くいらないんですよね。体で何かを表現するっていうのは、それが別にダンスって言わないレベルのものであっても、世界共通で通じるものがあるんです。
以前仕事で海外に行ったとき、英語がそんなに喋れなかったので、身振り手振りで体を動かしてどうにか伝えるしかなくって…。ダンスを習っていると、そうやって自分が思ったことを表現できるようになるし、ちょっとした根性もつくんじゃないかなって思いますね。
Show-hey:確かにアウトプットするっていう面ではそうだと思います。あと、これは僕がダンスを始めてから感じたんですけど、他のスポーツよりダンスをやっている人って多種多様な人がいるからなのか、人をフラットに見られるようになった気がします。人間性みたいな部分が成長していくんじゃないかなと思いますね。
Show-hey「まずは『ダンスって楽しいんだよ』って感じてもらいたい」
授業でダンスを習っていて苦手意識を持っている子ども達は、どうすれば苦手意識が克服できると思いますか。
Show-hey:そういう場合はぜひ『カズキのタネ』を見ていただいて、まずは「ダンスって楽しいんだよ」って感じてもらいたいですね。1番最初のkazukiひとりで始めた動画から全部見ていただければ、見終わるころにはプロダンサーレベルになっているかも(笑)。
kazuki:もちろん『カズキのタネ』で「ダンスが楽しい」って感じてほしいですけど、ダンスって本当にこうしなきゃいけないとかが全然ないんです。簡単なところから真似してみるといいと思います。もし恥ずかしいなら、まずは部屋で見よう見まねでやってみて、しっかり習ってみたいと思ったら近所のダンススタジオでプロに習ってみるとか。
ダンスをする時に1番刺激を受けるのって、自分のダンスがどうかというより、周りのみんなのダンスを見たときに、自分がどう思うかっていうのがめちゃめちゃ大事なんです。だから自分が憧れている人のダンスを見ながらモノマネしてみて、少しずつ成長できていることが実感できれば「楽しい」って思えて苦手意識も無くなっていくと思いますね。
Show-hey:また、ダンスを人前で踊るのが「恥ずかしい」とか、上手く踊れなくて行き詰まったときは、シンプルに踊らなくてもいいと思います。僕もそういう時期があったんで…。多分気持ちの面ってすごく大事だと思うんですよ。好きだったらまた踊りたいと思うだろうから、そういうときは無理しないでいいとは思いますね。
kazuki「子どもも楽しんでくれるかもっていうのは、頭の片隅にずっとあります」
kazukiさんのお子さんはたまに『カズキのタネ』に顔を出していて、Show-heyさんもお子さんが2人いらっしゃいますが、今後『カズキのタネ』で、親子で楽しめる企画などは考えていますか。
kazuki:あんまりターゲット的なことは考えていないのですが、こういうのをやったら子どもも楽しんでくれるかもっていうのは、頭の片隅にずっとありますね。この前取材で来ていただいたときの“ジャンボリミッキー”の「踊ってみた」も、プロダンサーである僕らが踊ることによって、楽しめる内容になっているんじゃないかなと思っています。
Show-hey:僕ら今年、全国各地でトークショーやワークショップをすることもあり『ナイトゥミ』という楽曲を作ったんですけど、うちの子が今もめちゃくちゃ歌うんですよ。一昨日、急に歌われて、なんか聞いたことがある曲だなぁ〜と思ったら『ナイトゥミ』でした(笑)。
kazukiと2人で作詞したんですけど、「大人も子どもも聞くだろう」とお互いなんとなく考えて作ったと思います。トークショーのとき、みんなが踊っているのを見て楽しかったよね。
kazuki:そうだね。一緒に踊ってくれるのを目にしてうれしかったです。『ナイトゥミ』の振り付けもそうなんですけど、普通のダンスの振り付けでも「子どもも真似できるくらい」というオファーは結構多いんですよ。そういうノウハウは僕もShow-heyくんもどっかに染み付いてるので、もっと子どもにダンスを通じて楽しんでもらえるものは作っていきたいですね。
あとうちの子がもうちょっと大きくなったら、親子で踊れるダンスをやっていきたいです。今まで男女ペアとかグループの振り付けはしたことあるけど、親子はないので、親と子の身長差を活かして、みんなが楽しめるような簡単なダンスは作ってみたいです。
kazuki「とにかく一度見てほしい」・Show-hey「親子共通の話題に」
最後にHugKum読者、『カズキのタネ』を見てくれているみなさんにメッセージをお願いします。
kazuki:動画だけ見たら、僕もShow-heyくんも全くすごくない人に見えるかもしれないけど、実は世界的なプロダンサーでいろんなアーティストの楽曲の振り付けもしている2人です。そして『カズキのタネ』は、僕らプロの技巧を使って、ダンスを幅広い世代の方に広めたいと思って配信しているチャンネルです。
チャンネルの名前の由来は、僕がお菓子の“柿の種”が好きっていうのもあるんですけど、「明日の話のタネ」になるような動画にしたいという思いも含んでいます。『カズキのタネ』を見て、みんなの話が広がって、楽しい時間を過ごせてもらえるといいな…と思いながらやっているので、ダンスに興味がなかったとしても、ぜひ1度見てみてください。
Show-hey:kazukiがいったように、僕の生徒でも親子で『カズキのタネ』を見て会話が生まれてることがあるらしくって、そういう風にもっと親子共通の話題に『カズキのタネ』がなっていくとすごく嬉しいなって思っています。
ダンスをしている人には、僕ら制作過程の裏側も出しているんで、こういう風に振り付けや構成をしているんだとか、その片鱗が見えたりするのは面白いんじゃないかなって思います。
ダンスが軸にありながら、全力でおもしろがっている僕らの姿を、真剣に見ていただくのもありがたいし、ながら見して僕らのボケとツッコミを聞いて楽しんでもらってもいいし。いろんな目線で見られる動画がいっぱいありますので、家族みんなで『カズキのタネ』を楽しんでもらえるとうれしいです。
YouTube撮影現場は、リラックスムードで笑顔いっぱい!
HugKum編集部が取材に入らせていただいたのは、9月22日から配信が始まった「“ジャンボリミッキー”を踊ってみた」の現場。セッティングが済み、カメラの前にkazukiさんとShow-heyさんが座ると、リラックスしたムードの中、オープニングが始まりました。
この日は、『カズキのタネ』でお馴染みのサニースマイル・YU-TAさんとAnriさんに加え、AYAKAさん、AikAさん、ShuRiさんが助っ人ダンサーとして登場。わいわいとそれぞれが自己紹介をして、『カズキのタネ』ポーズでしめると、カメラを止めることなくそのままダンスの振り入れが始まっていきました。
kazukiさんがスマホで動画を見ながら振り入れを担当。さらっと全体の振りを確認した後、頭から通してみると、意外と体力を使うとShow-heyさんが膝から崩れ落ちたり、次に構成をつけて全体を通して踊ったときには、kazukiさんまでも汗だくになったり。リハーサルが終了すると、着替えて本番へ。この様子はYouTubeチャンネル『カズキのタネ』でお楽しみください。
「カズキのタネ」始まりの物語はこちら
kazukiとShow-hey 息ぴったりのふたりのアザーカットはこちら!
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プロフィール
左【kazuki】
世界的ダンスパフォーマンスグループ“s**t kingz”(シットキングス)のメンバー。BE:FIRST「Scream」、Nissy「Get You Back」、Snow Man「W」をはじめ様々なアーティストの楽曲の振り付けを手がける。2023年は「s**t kingz Dance Live Tour 2023『踊ピポ』」&「s**t kingz Workshop Tour 2023」で全国7都市を回り、ダンサー史上初となる日本武道館単独ライブを10月25日(水)に開催。
右【Show-hey】
SKY-HI「Sexual Healing」、w-inds.「Get Down」、Da-iCE「BACK TO BACK」をはじめ、数々の楽曲の振り付けを担当。オリエンタルラジオを中心に結成された“RADIO FISH”のメンバーとして、音楽プロデュースにも携わる。2025年の日本武道館公演を目標に活動中で、2023年12月31日(日)には「RADIO FISH LIVE “EUREKA”」が大阪・Zepp Nambaで開催。
【カズキのタネ】
2023年に引き続き、2024年も「カズキのタネツアー」の開催が決定。全国11都市で、トークショーとワークショップが開かれる予定。詳細は【https://lit.link/kazukinotane】まで。
【YouTube】https://www.youtube.com/@kazukinotane
【Instagram】https://www.instagram.com/kazukinotane_youtube/?hl=ja
【X (旧Twitter)】https://twitter.com/kazukinotane?s=20
【TikTok】https://www.tiktok.com/@kazukistkgz
カメラマン/五十嵐美弥 取材・文/綱島深雪