不便を解消!六角色鉛筆、ランドセルを楽に背負えるパッド、曲がらずに押せる「つまめるはんこ」【最新こども文具ニュース2023年11月号】

様々な文房具が日々発売になります。その中から、文房具プレゼンターのふじいなおみが、小学生以下のお子さんや子育て中の保護者の方々に役立つ商品をご紹介していきます。

学童向け色鉛筆が丸軸から六角軸へ/トンボ鉛筆

トンボ鉛筆の学童向け色鉛筆「ハローネイチャー<六角>缶入色鉛筆12色」が、2023年11月初旬から順次発売されています。

シンプルでナチュラルなデザインで人気の「Hello Nature」シリーズ

小学校でも取り入れられたICT教育により、授業中の机の上には教科書・ノートのほかにタブレットを用意します。そうすると机の上は満員状態。狭い中で色鉛筆使うのも大変です。

実際に同社には小学生の保護者の方から「転がりにくくて鉛筆のようにしっかりと握れる<六角軸>が好ましい」という意見が増えていて、今回の変更の大きな理由ともなりました。

色鉛筆の軸の形は

同社の鉛筆には学童用から美術用まで多くの種類がありますが、今までは丸軸のものが作られてきました。これは、色鉛筆を使用するときは、鉛筆のように握って描く以外にも少しずつ軸を回しながら満遍なく芯を使用して広い面を塗ることなど多様な技法があり、その描き方に対応するには丸軸の方が都合が良いのだそうです。

そのため、今回、同社で六角軸に変更された色鉛筆は学童用のこの商品のみです。

あるようでなかった!六角軸の色鉛筆なら転がりにくい!

六角軸にすることで、転がりにくくなるほかに、持ち方が不安定な児童でも鉛筆と同様にしっかり握って描くことができます。

製品ラインナップ

缶入12色と補充用色鉛筆(1本)があります。
カラーはあお、むらさき、あか、ももいろ、だいだいいろ、きいろ、きみどり、みどり、みずいろ、うすだいだい、くろ、ちゃいろです。

色鉛筆も六角だと、転がりにくくて握りやすい。「ハローネイチャー<六角>缶入色鉛筆12色」発売 詳しくは>>

ランドセルの重さによる体の負担軽減にショルダーパッドを/ナカバヤシ

娘曰く「このパッドが無くなったら痛くて(ランドセルを)背負えない」

ナカバヤシから発売された「ランドセル用ショルダーパッド」は面ファスナーでランドセルの肩ベルトにつけるだけの、簡単に使える商品です。

容量の大きいショルダーバッグについているような「クッション入りの肩当てをランドセルに取り付ける」とイメージすると、わかりやすいと思います。

夏休み明けから使っている筆者の娘は、「ランドセルの重さは変わらないけれど、肩が痛くなくなったよ」と効果を実感しています。

簡単に取り付け取り外し可能

また、筆者自身も娘のランドセルを持った時にクッションのある場所とない場所を持ち比べてみたところ、クッションのない部分を持った時には硬いベルトが食い込む感じがあり、手にかかる負担の違いを体感しました。

極厚クッションで体への負担を減らします!

近年、教科書類のページ数増加や教育現場におけるタブレット端末普及によって通学時のランドセルが重くなり、児童が心身の不調を引き起こす『ランドセル症候群』が問題視されています。

この厚みで肩周辺の重さを分散してくれるのです

柔らかくしっかりとした厚さ1.6cmのクッション芯材と、肌触りのよいストレッチ生地でできていて、肩の形にやさしくフィットします。肩に触れる部分には通気性に優れたエアメッシュ生地を採用し、蒸れにくいのも嬉しいポイントです。

背中が当たる部分のレースのハンカチは筆者私物です

カラーはブラック、ブルー、ブラウン、ラベンダー、ネイビー、ピンクの6色展開。最近は様々な色のランドセルが登場しているため、おしゃれなワンポイントにもなりますね!

ランドセル症候群対策に!極厚クッションで通学時の肩への負担を軽減できる 「ランドセル用ショルダーパッド」を発売 詳しくは>>

曲がらずに押せる「つまめるはんこ」はストレスフリー/シヤチハタ

シヤチハタから新しい形のはんこ「つまめるはんこ」が発売になりました。

何で今までなかったのだろうか?と思うこのアイデア。感動のストレスフリー

11月に入り筆者の住む自治体では来年度の学童保育受付が始まりました。これから学年が変わって落ち着くまでは何かと学校への提出物も増えます。その提出物のほとんどには印を押す欄が……。

ここで、お伺いします。あなたは印を曲がらずにしっかり押すことはできますか? 円柱の従来のはんこでは上下の向きがわかりづらく、押すたびに「あぁ、今回も斜めに……」。こうなるのは筆者だけではないと信じています。

そんな中、シヤチハタから発売された<つまめるはんこ>はこんな変わった形をしています。持ち手の形状がキュッと絞られていて、上下左右がわかりやすいのです。また、つまんだり握ったりと持ち方にバリエーションが生まれるため、色々な方に優しい形と言って良いでしょう。

あとは、印を押すものの下にマットや柔らかい下敷きなどを敷くなどすれば、もう、押印は怖くない!

デザイン・コンペティションの作品を実用化

今年で16回を数える「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」。この「つまめるはんこ」は2022年の受賞作を商品化した物です。

そのデザインの意図には、薄い部分を作ることで手の中で安定する場所を増やし、形状から方向がわかりやすく、印の傾きを確認しやすくなっているという目から鱗なデザインです

ボティの色は白・黒の2色展開。書体は全5種類、印面に入れることができるのは最大で3文字×2列の縦6文字です。材質がポリエステルなのに驚きを感じました。

シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション「商品化作品のご紹介」
https://sndc.design/products/2059/

文・構成:ふじいなおみ

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