「大根おろし」の大量活用レシピ5種|さっぱり爽やか系とフワフワの甘み系で勝負

ふんわりと柔らかい大根おろしは、ピリッとした辛さで爽やさを感じさせることができますよね。それ以外にも加熱して甘みに変える使い方もあるんです。冬になるとおいしさが断然増すのが大根。おろして用いる方法に注目します。

大根おろしを焼き魚や刺身に添えると、消化を助け、胃もたれを防ぎます。その他にも、お味噌汁の具材に大根おろしを用いると、とろりとした甘みが出ておいしいんですよ。体の芯からポカポカしてくる温かい汁物になります。

このように、大根おろしの活用方法は、温、冷に関わらず、幅広くあります。

大根おろしレシピ

最初に、基本的な大根おろしの作り方を確認します。皮の処理、水切りの仕方、ちょっとしたコツについてご覧ください。

おいしい、大根のおろし方

辛すぎず、みずみずしい大根おろしを目指しておろします。

・大根の部位

辛みのもと、イソチオシアネートは、先端に近い部分ほど多いので、大根をおろす際は、葉が生えたすぐ下の部分を使うと、辛みをおさえた大根おろしになります。

ピリッと辛く感じる成分は加熱で甘みに変わるので、先端部位は煮物に使うと味わいが楽しめます。

・おろし方

大根を輪切りにして観察すると、すぐ内側に筋があるのがわかります。この部分が固いので、皮をむく際は厚めに心がけるのがポイント。筋まで一緒に取り除いてください。これで、雪のようなふんわりとした大根おろしが出来上がります。

逆に、皮ごとおろせばコリッとした歯ざわりが残る大根おろしに。お好みに合わせて調節することができます。

ちなみに、皮をむいた場合は短冊切りにして、3時間程度天日に干せば歯ざわりが良くなり、浅漬などに美味。

・水分をきりすぎない

大根をおろした後は、ボウルの上に重ねたザルに、水分ごと移します。こうして、調理する直前まで、水を切ってください。ほどよい水切りができると、みずみずしさが残ります。絞りすぎは、いけません。

水が落ちなくなってから、さらにザルを少し斜めに傾けておくと、もう一段、強めの水切りができます。
水が落ちなくなってから、さらにザルを少し斜めに傾けておくと、もう一段、強めの水切りができます。

納豆と大根おろし

大根おろしをたっぷり用意して、納豆を和え、からみ納豆に。お餅に添えて食べたいという声も多くあがる味です。

・材料

餅 1~2切れ

納豆 1パック
大根おろし 50㏄
ごま油 小さじ1
しょうゆ 少々

青ネギ 少々

・作り方

【1】大根おろしは、ボウルに重ねたザルに入れ、水気を軽く切ります。

【2】ごま油をフライパンに入れて熱し、餅を入れて揚げ焼きにします。薄く色がついたらひっくり返し、フタをして加熱します。

【3】納豆をパックから取り出し、大根おろし、添付のタレをよく混ぜます。

【4】器に餅を入れ、【3】をのせ、軽くしょうゆを垂らしてください。刻んだ青ネギを散らします。

人気のみぞれ煮

生の大根おろしには、消化を助ける酵素がたっぷり。胃もたれを防ぐ効果がありますが、加熱することによって辛みがなくなり、深い味わいへと変化します。

加熱調理への使い方を、2品ご紹介します。参考にしてください。

みぞれ煮 親子丼

親子丼に大根おろしを混ぜて、さっぱりとした味付けに仕上げます。

・材料

(2人前)

大根おろし 1/2カップ

鶏肉 100g
長ねぎ 1/2本
卵 2個

【煮汁】
出汁 200cc
しょうゆ 大さじ1.5
みりん 大さじ1.5

温かいご飯 2人分
刻み海苔 適量

・作り方

【1】長ねぎは斜め細切りにカットします。卵はよく溶きほぐしてください。

【2】鍋に煮汁を煮立て、鶏肉を入れて火をとおします。大根おろしと長ねぎも加えてください。

【3】ねぎがしんなりしてきたら、卵をまわし入れ、フタをします。

弱火で1〜2分程度煮てください。卵がふんわりとしたところで火を止め、フタをして蒸らします。

【4】丼にご飯をよそおい、【3】を盛り付けます。

トンカツのみぞれ煮

残ったトンカツをリメイク。これならあっさりと食べられますよ。より爽やかに仕上げるコツは、煮すぎないこと!

・材料

(1人分)

トンカツ 1枚
しし唐辛子 3〜4本
大根おろし 3/4カップ
【煮汁】
出汁 60cc
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
酒 小さじ2

・作り方

【1】しし唐辛子のヘタをおとします。トンカツは食べやすい大きさにカットしてください。

【2】 鍋に煮汁の材料を入れて、火にかけます。フツフツしてきたら、カットしたトンカツと、しし唐辛子を加えてひと煮立ちします。

【3】強火にして、トンカツの上に大根おろしをのせ、フタをします。30秒〜1分程度煮てください。

【4】大根おろしを崩さないように、器に盛り付けます。しし唐辛子を添えて、煮汁をそっと注ぎ入れます。

おつまみにも、大根おろし

大根おろしで作るおつまみ、2種をご紹介します。箸休めにもピッタリな、冷涼な味。

大根おろしと明太子の青じそ

舌の上に広がる大根おろしと、明太子の旨味に、フレッシュな青じその香りが。爽やかな一品です。

・材料

(2人分)

大根おろし 1/2カップ
明太子 1/2腹(1本)
青じそ 6枚
レモン汁 小さじ1

・作り方

【1】大根おろしは、ボウルに重ねたザルに入れ、水気を軽く切ります。

明太子は縦に切込みを入れて、包丁の背で中身を取り出してください。レモン汁をかけて、和えます。

【2】青じその上に大根おろし、【1】の明太子をのせ、巻いてお召し上がりください。

ポン酢で簡単! タコの大根おろし和え

ポン酢を振りかけて、さっぱりとした品が欲しい時に。

・材料

大根おろし 1カップ
むしタコ 150g
酒 小さじ1
ぽん酢 適量

・作り方

【1】大根おろしは、ボウルに重ねたザルに入れ、水気を軽く切ります。

むしダコを1.5cm幅に切って、酒を振りかけます。お酒は500wの電子レンジで、10秒を2回連続で加熱すると、煮切ることができます。

【2】【1】と、大根おろし、ぽん酢を少々かけて和えてください。

大根おろしの栄養と効果

大根おろしの効果は食べるだけでなく、冷湿布として用いることも、できるんですよ。

数種類の酵素

大根おろしに含まれる酵素は1つだけではありません。でんぷんを分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼ、発がん性物質を解毒するオキシダーゼなどがあります。

ただし、酵素は熱に弱く、50℃前後の温度で働かなくなります。消化を助ける作用が欲しい時は、生のまま食べると良いでしょう。

効果的な使い方

胃もたれや二日酔いの時、おろし汁を食前に少量飲むと、すっきりと食事ができます。

風邪や発熱時、咳がつらい時には、生姜、はちみつを加えてお湯で割ってから飲むと、効果あり。扁桃腺の腫れだけでなく、なんと打ち身にも、おろし汁の冷湿布は効きめがあるといわれています。

大根おろしの活用方法が広い

大根おろしの活用方法をレシピと共にみてきました。新しい使い道は見つかったでしょうか? 爽やかさが欲しい時にも役立ちますし、油物に合わせるとさっぱりします。

大根おろしは、消化を助ける酵素の働きの面からも、積極的に取り入れたい食材です。ぜひおいしいメニューに仕上げて楽しんでくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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