山下智久演じる永瀬、ディーン・フジオカ演じる悪魔の神木に勝利!正直者が報われたスカッと回【正直不動産2連載第8回】

山下智久主演のNHKドラマ「正直不動産2」第8話では、永瀬(山下智久)と神木(ディーン・フジオカ)の名勝負が展開されつつ、黒須(松田悟志)が神木の罠にハマってしまいます!第9話は、神木の壮絶な過去が明かされる衝撃回となりそうな予感。

イケイケのフルコミ社員・黒須圭佑になりきった松田悟志

©NHK

山下智久が絶対に嘘のつけない正直な不動産営業マン・永瀬財地役を演じるお仕事コメディのシーズン2「正直不動産2」(総合毎週火曜22時~)。8話を見るかぎり、永瀬の押しかけ女房となった榎本美波(泉里香)との恋は、なんだかんだ言いながらもどうやら順調に進んでいそう。そうした中で、新たに永瀬と神木との直接対決の火蓋が切られました!

加えて同回は、イケイケ営業・黒須圭佑をフィーチャーしたストーリーでもありました。成果に応じて報酬が決定されるフルコミッションの社員なのに、営業成績が思うように上げられない黒須。無理矢理に成約をとってしまったことで、大変な事態を招いてしまいます。それにしても演じる黒須役の松田悟志は、髪型や表情など、かなり漫画にビジュアルを寄せていて、原作ファンも思わずにんまりです。

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

また、正義の登坂不動産VS悪のミネルヴァ不動産という構図は大前提ですが、ミネルヴァで神木と並ぶトップランナーである花澤涼子(倉科カナ)が“ミネルヴァの良心”という立ち位置で描かれることで、より神木の悪魔ぶりもくっきりと際立ちます。いよいよ第9回では、神木の過去が明かされそうですが、その前に前回を振り返っていきましょう。

神木の悪だくみを永瀬が無事に阻止!黒須は客から恨みを買うことに

(以下、前回のネタバレを含みます)

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第8話で描かれたのは「1R(ワンルーム)マンション投資」と「契約解除」についてのエピソード。ある日、永瀬のもとにやってきたのは、神木から紹介されたという客・篠崎文彦(大鶴義丹)です。不動産投資に失敗した篠崎は、新たな投資を神木から勧められていると言いますが、永瀬としては神木の真意を測りかねます。永瀬は彼に投資を思いとどまるようにと助言をしますが、娘の進学費用の工面に困っている篠崎はなかなか決断できずにいました。

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今回も、神木の悪魔ぶりが全開。成約をとるために手段を選ばない神木は、篠崎に対して「敗北が決定するのはいつだと思いますか。それは、戦うことを諦めた時です。損したままで終わってもいいんですか?」と、巧みなセールストークで篠崎をまるめこもうとします。今回のサブタイトルは「無限ループ地獄」ですが、まさに投資に投資を重ねていく無限ループへと客を追い込んでいく神木。

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

 

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

でもそこに「待った!」をかけたのが、我らが“正直不動産”の永瀬です。またもや“風”を受けた永瀬は「一度騙されたやつは、必ずまた騙される。あなたはその見本のような人でございます。今後さらにあなたは転々と悪徳業者を回り、無限ループ地獄から抜け出せなくなるでしょう」と、正直トークを炸裂。よっ!待ってました!

©大谷アキラ・夏原武・水野光博 / 小学館「ビッグコミック」連載中

 

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結果的に篠崎は、将来弁護士になりたいという堅実な娘・琴乃(田牧そら)の言葉に助けられることに。本当に良い娘をもったものです。また、琴乃は商店街の清掃ボランティアに参加していて、そこで永瀬の正直かつ誠実な仕事ぶりを小耳に挟んでいたようでした。とことん正直な永瀬の人となりをちゃんと見ている人がいるんだ、正直者が報われた!とわかり、視聴者も胸をなでおろしたに違いないです。

一方、もう1人、永瀬に不動産投資の相談をすべく、登坂不動産にやってきた客・海野慶人(駿河太郎)も神木の仕掛けたトラップでした。永瀬が不在だったため、営業成績ナンバーワンが取れずに焦っている黒須が、その客を横取りします。

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なんと黒須は手付金を払わず中間金のみを支払うという奥の手を使って成約をとりました。ところが投資の目的でもあった妻が亡くなったことで、契約のキャンセルを申し出た海野とトラブルに。海野と揉みあいになり階段から落ちて怪我をしてしまいます。

その後、いろんなことから目が覚めた黒須は、愛媛の実家に帰って旅館を継ぐという選択をしたようです。がむしゃらに戦ってきて、もはやメンタル的にも肉体的にもギリギリだったような黒須。彼が下した選択に、永瀬たちも視聴者も大いに納得したことでしょう。黒須も憑き物が落ちたようないい表情をしていました。こういうさまざまな企業戦士のリアルな生き様が描かれるのが、本作の醍醐味ですね。

第9話では、神木がなぜナンバー1に執拗にこだわる悪魔になったのかが判明!

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第9話で描かれるのは、「サブリース」(又貸し、転貸し)の解約にまつわるエピソードです。例によって、営業成績ナンバーワンに異常なまでに執着する神木が、サブリース契約を結んでいるオーナーたちから違法スレスレのやり方で、利益を得ようとします。

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神木のあまりにも手段を選ばないやり方に危うさを感じた花澤は、神木の悪行を止めようと立ち上がり、今や盟友となった月下に協力を求めます。そんな中、永瀬と月下は、登坂寿郎社長(草刈正雄)から、神木がナンバーワンにこだわるきっかけとなった過去の事件を聞かされます。それは、あまりにも悲しい出来事でした。

この回を観たら、神木の見方が変わるかもしれません!きっとまた、悪魔のタップのシーンもたっぷり見られるはず。そして、月下と花澤の友情もより深まる回となりそうで、第9回にも大いに期待したいです。

文/山崎伸子

前回レビュー(第7回)はこちらから

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