目次
セントクリストファー・ネービスってどんな国?
大西洋とカリブ海に浮かぶ「セントクリストファー・ネービス」はどんな国なのでしょうか。まずは特徴や観光スポットなどをこれから説明していきます。
セントクリストファー・ネービス基本情報
セントクリストファー・ネービスの正式な国名や首都、場所といった基本情報を見ていきましょう。
国名
正式な国名は、「セントクリストファー・ネービス」といいます。
首都
首都は、バセテールです。
場所
セントクリストファー・ネービスは、中南米にある国です。大西洋とカリブ海に浮かぶ2つの島から成り立っています。近くにはイギリス領のアンギラ、アンティグア・バーブーダがあります。
日本との時差
日本とセントクリストファー・ネービスとの時差は13時間で、日本のほうが13時間進んでいます。たとえば日本が午後1時だとすると、セントクリストファー・ネービスは午前0時となります。
面積
セントクリストファー・ネービスの面積は、260平方キロメートルです。これは日本の西表島とほぼ同じ大きさとなります。
エリア
セントクリストファー・ネービスは、セントクリストファー島と、ネイビス島の2つの島から成り立っています。セントクリストファー島は9教区、ネイビス島は5教区に分かれています。
人口
セントクリストファー・ネービスの人口は4.766万人(2022年/世銀)です。これは、山形県東根市の人口よりもやや少ない数となります。
言語・公用語
セントクリストファー・ネービスの公用語は英語です。
通貨
セントクリストファー・ネービスの通貨単位は東カリブ・ドル(EC$)です。日本円にすると、1東カリブ・ドルは56円です(2024年3月31日現在)。
宗教
セントクリストファー・ネービスの人々が信仰する宗教は、キリスト教(英国国教会、プロテスタント、カトリックなど)などです。
歴史
セントクリストファー・ネービスの歴史年表は次のとおりです。
1493年 コロンブスが島を認識
1623年 英国植民地となる
1958年 英領西インド諸島連邦に加盟する(1962年まで)
1967年 英国自治領となる
1983年 独立する
天気・気候
セントクリストファー・ネービスの気温は1年を通じて23〜31℃となっており、蒸し暑い気候です。日本でいうと、沖縄の気候と近いといえます。
セントクリストファー・ネービスの治安・住みやすさ
セントクリストファー・ネービスの治安や住みやすさを解説していきましょう。
治安はよいとはいえない
セントクリストファー・ネービスは外務省の危険度情報は出ていないものの、治安はあまりよいとはいえません。昨今では、強盗や窃盗事件などの犯罪が増加傾向にあります。
住みやすいとはいえない
前述したとおり、強盗や窃盗事件などの犯罪が増加傾向があり、住みやすい国とはいえないでしょう。
セントクリストファー・ネービスの見どころ・有名スポット
セントクリストファー・ネービスの名所をご紹介しましょう。
ブリムストーン・ヒル要塞国立公園
「ブリムストーン・ヒル要塞国立公園」は、セントクリストファー島西岸の丘の上にあります。ここは大航海時代にイギリスとフランスが奪い合いをした後にイギリスが建てた要塞の跡地で、西インド諸島最大の要塞跡として知られています。
現在は国立公園となっており、1999年に世界遺産に登録されました。古い要塞と、きらめくネイビス海のコントラストはまさに絶景です。
クレイヴィラ プランテーションハウス&ガーデンズ
「クレイヴィラ プランテーションハウス&ガーデンズ」は、セントキッツ島の南海岸にあるチャレンジャーズ集落にある建物です。ここには、美しい庭園があります。また、ここでセントクリストファー島の名所を周るツアーを予約・参加することも可能です。
カーカルシェルビーチ
「カーカルシェルビーチ」は、セントクリストファー島にある首都バステールにあるビーチです。白浜と青い海の美しさに、思わずため息が出るほど。美しい海では、海水浴はもちろんボートやシュノーケリングを楽しむことができます。
セントクリストファー・シーニック鉄道
「セントクリストファー・シーニック鉄道」は、客車が2階建てになっている観光列車です。
首都バステールから出ていて、セントクリストファー島をぐるりと周ることができます。時速16kmほどで、ゆったり島を眺めることができます。
バース・ホテル&スプリング・ハウス
ネイビス島のチャールズタウンにある「バース・ホテル&スプリング・ハウス」は、カリブでもっとも歴史のあるスパリゾートです。ネイビス島にあるネイビス山が活火山だったことから、18世紀に温泉が発見され、カリブの温泉地として有名になりました。
セントクリストファー・ネービスの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、セントクリストファー・ネービスで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
コロンブスが発見・命名した島
セントクリストファー・ネービスは、セントクリストファー島とネイビス島の2つの島から成ります。どちらの島も、コロンブスが発見したといわれています。
コロンブスが島の名前をつけたとされており、セントクリストファー島は、コロンブスの名の由来である聖クリストフォルスの名から。ネイビス島は、コロンブスらがこの島を発見したときに島の山頂に雪が積もっていると勘違いしたことから、スペイン語で雪を意味する「ニエベス (Nieves)」が由来となっています。
国旗の意味
セントクリストファー・ネービスの国旗は、緑、黄色、黒、赤の4色が使われています。緑は豊かな国土と農業を、黄は太陽の光と富を、黒は国民の祖先のアフリカ系黒人とその伝統を、赤は植民地主義と隷属の打破を表しています。
また中央の2つの星は自由と希望を象徴であり、セントクリストファー島とネイビス島を表しています。
さとうきび
ネイビス島では、さとうきびの栽培がさかんです。前述したセントキッツ・シーニックレイルウェイは、農場から製糖工場までさとうきびを運ぶための列車です。
さとうきびの栽培がさかんなセントクリストファー・ネービスでは、砂糖はもちろん、さとうきびから作られるラム酒がたくさん生産されています。そのほかココナツ、綿花なども栽培しています。
世界で10番目に小さい国
南北中アメリカのなかで、セントクリストファー・ネービスの面積と人口は最小です。また、世界でも面積が10番目に小さな国とされています。
人口の20倍以上の人が訪れる観光国
セントクリストファー・ネービスは世界中のクルーズの寄港地となっていることから、人口の20倍以上である100万人を超える観光客が毎年訪れています。
美しいカリブ海と火山がある国「セントクリストファー・ネービス」
セントクリストファー・ネービスには、世界遺産に登録されている「ブリムストーン・ヒル要塞国立公園」などがあります。また火山の恵みである温泉は、リラックスと癒しを求める旅行者にとって最高のスポットとして人気を集めています。
カリブ海周辺には、このように自然の美しさが残る小国がたくさんあります。これを機会に中米の小国について、どのような歴史をもって現代に至るのか、関心をもって調べてみると多くの学びがあるかもしれません。
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文・構成/HugKum編集部